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「可愛いけど騙されるな!」「最狂の悪ふざけでR指定」 キケンなアニメ映画たち

マグミクス / 2023年12月4日 19時50分

「可愛いけど騙されるな!」「最狂の悪ふざけでR指定」 キケンなアニメ映画たち

■劇場版でレイティングが跳ね上がったアニメ

 本来「R15・18指定」に区分されるようなアニメ映画は、なんとなくキービジュアルやDVDのパッケージから察することができますが、なかには「かわいい」や「ファンシー」の皮を被った衝撃作も存在します。「キービジュアル詐欺」のようになってしまった、衝撃のアニメ映画を振り返ります。

「見た目はかわいいのに内容がエグい」という意味では、まず『メイドインアビス』が筆頭に挙げられます。そもそも同作は原作マンガの時点で、かわいらしい少年少女が冒険を通じていろいろとひどい目に遭う内容でした。もちろんただ単にグロかったり悲惨だったりするわけではなく、どんなに過酷でも冒険に挑み続ける不屈の心や未知への憧れなどを描いた、いわば「人間賛歌」ともいえるような作品です。

 とはいえそれでも、ところどころに目を背けたくなるような痛々しいシーンがあるのもまた事実で、TVアニメ第1期の放送終了後に公開された『劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-』では、とうとう「R15+」指定に区分されてしまいました。当初は「PG12」と告知されていたのですが、公開直前にレイティングが引き上げられた形です。

 実際に映画本編を見てみると、少年少女たちが悲惨な目に遭ったり、人道を完全に無視した所業が行われていたり……と、「R15+」に区分されるのも納得の内容でした。年齢制限がかかりそうなシーンは、だいたいが「ボンドルド」なるマッドサイエンティストのキャラによるもので、レイティングが引き上げられた際には、原作者のつくしあきひと先生も「おのれボンドルド!」と恨み節をこぼしています。

 また序盤で登場した「クオンガタリ」と呼ばれる生物の生態もだいぶおぞましいものでしたが、同時に「よくこんな生物思い付いたな……」と思わず感心してしまう部分もあります。そんな「ただグロいだけではない」というところも、『メイドインアビス』の魅力なのではないでしょうか。

 真面目に「超悪ふざけ」をしていたアニメ映画でいえば、アメリカ初のR指定CGアニメーション映画として有名な『ソーセージ・パーティー』も衝撃です。意思を持った食材たちを主人公に据えた、まるで「ディ〇ニーやピ〇サー映画」のような楽しげなCGアニメなのですが、実際は社会風刺や性描写、残虐シーンも多く、コメディはコメディでも「大人のコメディ映画」となっています。終盤の食材たちが「ラリッて」しまって以降の場面は、特に子供に見せられません。

ちなみに「米エンターテインメント・ウィークリー」が報じた情報によると、2024年に『ソーセージ・パーティー』のアニメーションシリーズ版がAmazon Prime Videoで独占配信されるそうなので、耐性のないアニメファンの反応が気になってしまいます。

■『魔法少女リリカルなのは』の映画が「PG12」に?

画像は『魔法少女リリカルなのは Detonation』キービジュアル (C) NANOHA Detonation PROJECT

 2018年に公開された映画『魔法少女リリカルなのは Detonation』は、「なのは」シリーズの劇場版第4作目にあたる作品です。こちらは「R指定」ではないものの、12歳未満には保護者の助言・指導が必要となる「PG12」の作品に指定されました。これまでのシリーズを見てきたファンのなかには、「まさか『なのは』シリーズでPG12になるとは……」と驚いた人も多かったのではないでしょうか。

 同作は、シリーズのなかでもかなり毛色の違った作品です。「映画倫理機構」の公式サイトでは「簡潔な殺傷流血がみられる」と説明されていますが、思いのほかがっつりと流血表現が描かれています。

 そればかりか、明確に人が死ぬ描写や、キャラクターの身体の一部の欠損、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの旧劇場版を思わせるような虐殺シーンなど、過去の「なのは」シリーズでは見られなかったような表現のオンパレードでした。もし「R15+」だったとしても納得できてしまうほどです。

 同じように「R指定」ではないものの、かわいらしい雰囲気でありながら衝撃的な作品は多々あります。たとえば、やなせたかし先生が原作を務め、サンリオが制作した『チリンの鈴』というアニメーション映画は、直接的なグロ描写などはないとはいえ、子羊を主人公に据えた作品にしてはあまりにも切ない結末で幕を閉じます。

 同作と同じ動物が主人公の物語でいえば、『PUI PUI モルカー』の見里朝希監督による短編パペットアニメーション『マイリトルゴート』も、まるで悪夢でも見ているかのような狂気にあふれた作品でした。

 こちらは2019年に公開されたパペット・アニメ『ホフマニアダ ホフマンの物語』とカップリング上映された作品で、見里監督のYouTubeチャンネルで公開されている動画には「年齢制限があります」と表示されています。

 絵柄や雰囲気がかわいいからこそ、作品そのものの狂気性も際立つものです。どんなにキービジュアルがほんわかしていても、作品を観るまでは決して油断してはいけません。

(ハララ書房)

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