【漫画】男子に「デブ」とからかわれた女の子 悩みを吹き飛ばしてくれたのはヤンキーからのひと言で？【作者インタビュー】

■太っていても痩せていても関係ない

　ヤンキーの叶は、ふっくらした体型のほのかに、高校に入学してからずっと好意を抱いています。けれども、どうやって近付いたら良いのか分かりません。一方で、叶からの熱い視線を感じていたほのかも、叶と友だちになりたいと感じていました。やがてふたりは親交を深めていきますが、ある日ほのかの体型をからかう男子たちがいて……。

　はなさき寧子さん（@hahahanasaku）による創作マンガ『ふっくら女子を抱きしめたいヤンキー女子の話』が、Twitter（現：X）で公開されました。にこにこして朗らかなのに実は体型にコンプレックスを抱えているほのかや、自分もほのかの見た目ばかりを気にしていたことを省みる叶など、繊細な感情の動きが描かれた作品です。

　読者からは「やさしい世界で心が洗われる」「いい話だった」「尊すぎてガチめに涙出てきてもうた」「痩せてても豊満でもかわいいんよ、体型で変わる人の価値なんてない」といった多くのコメントが寄せられています。投稿には6.5万いいねがつき、リポストも8000件を超える話題作となっています。

　作者のはなさき寧子さんに、お話を聞きました。

ーー本作のお話はどのように生まれましたか？

　とある新人賞に応募したいと思い、パッと思いついた話をそのまま描き始めた感じです。実際にできているかどうかは自信がありませんが、読んで下さる方が受け入れやすくなればいいなと思い、分かりやすい設定、嫌味のないキャラクター作りを心掛けました。

ーー「体型」というデリケートな内容を題材とした作品でしたが、描くうえで特に気を配った点などはありますか？

　お恥ずかしいのですが、取り立てて気を配った点はないです。ただただ、叶とほのかの絆が深まっていく様子に集中して描いていました。

ーーシーンごとのキャラクターの表情の変化も印象的な作品でした。ご自身で特にお気に入りの表情のコマはどれでしょうか？

　35ページ目の、はにかんだほのかの表情です。作中で一番描きたかった表情だったので、描き上げた時はうれしかったです。

作者もお気に入りの「はにかんだ表情」のひとコマ（はなさき寧子さん提供）

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　どの感想もとてもありがたかったのですが、特にびっくりしたのは、海外の方からいただいた「日本語は読めないけど感情は伝わってくる。このかわいいふたりが大好きです！」という感想でした。表情や仕草など、こだわって描いた部分を評価していただけた気がしてうれしかったです。

ーーはなさき寧子さんがマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　20代の前半頃だったと思います。それまでは絵のみを描いていたのですが、ある日突然「マンガを描きたい」という気持ちになり、一気に描き上げたのを覚えています。4ページの二次創作マンガでした。それ以来、マンガを描くことにすっかりハマっています。

ーー今後、Twitterで発表される作品などについては、どのように活動していきたいとお考えですか？

　漫画家を目指しているので、持ち込みや賞への投稿に力を入れようと思っています。Twitterでは肩の力を抜いて楽しく描いたマンガやイラストを公開していきたいです。

（マグミクス編集部）