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「好き」も定義しないと納得しない!冬アニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』

マグミクス / 2020年1月4日 16時40分

「好き」も定義しないと納得しない!冬アニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』

■心拍数で恋を定義? ウブな理系たちは恋を証明できるのか

 2020年冬アニメの中でも期待の声が多い『理系が恋に落ちたので証明してみた。』。原作はWebコミックサイト「COMICメテオ」で連載中、2018年にドラマ化・2019年に映画化された人気コミックです。Twitterでも「絶対面白いはず」「めっちゃ楽しみ!」とアニメ化を喜ぶ声が多数上がっています。

 同アニメの舞台は、「理系」の最高学府である国立彩玉大学の理工学研究科。そこに所属する大学院1年生の氷室菖蒲(ひむろ・あやめ/CV:雨宮天)と雪村心夜(ゆきむら・しんや/CV: 内田雄馬)は、「多項式時間帰着の方法をとっとと探したら?」「ハミルトンパス問題の応用だ」などと、かなり高レベルな会話を繰り広げています。しかしそれもつかの間、氷室は雪村に「……私、あなたのこと好きみたい」といきなり告白。物語が動き出します。

 告白を受けた雪村は、返事をするかと思いきや「『好き』の定義は何だ? 氷室は何を証拠に俺を好きだと判定した?」とまず定義を確認する理系っぷり。それを受けた氷室も「一緒にいると鼓動が速まる」「夢に出てきた」などのもっともらしい理由を、円グラフにして説明します。突拍子のない展開に加えこのふたり、恋愛経験はゼロ。

 そのためかこの後も「しかしこの理由は主観に過ぎない」と、氷室の状態を「好き´(すきダッシュ)」と置いて正しさを証明していくなど、恋についてとことん理系的に話し合うのでした。この日から、「恋」を証明する実験の日々が始まったのです。

「好き」という説明の難しい感情に対し、時に照れながらも大真面目に証明しようとするふたり。お互いを意識していることは明らかなのに、「理論的に好きを証明できなければ、好きとは言えないし理系としても失格!」と実験に励む姿勢が、おかしくも微笑ましく描かれています。「壁ドン」や「あごクイ」をして心拍数を計るなど、実験方法は理系そのものである反面、発想の甘酸っぱさに思わず二ヤリとしてしまいます。

 そんな実験を繰り返すツッコミ不在のふたりに対し、気持ちよく合いの手を入れてくれるのが学部4年生の奏言葉(かなで・ことのは/CV: 原奈津子)。彼女が研究室に入ってきても話し合いを続け、「この恋0か1か証明するぞ!!」と盛り上がるふたりに対して、「何言ってんだこのバカップル」とバッサリ。彼女に共感した原作読者は多いのではないでしょうか。他にも個性的なキャラクターが次々と登場し、実験はさらに迷走していきます。

 ドラマ化・映画化を経て制作された同アニメは、2020年1月よりTOKYOMXなどで放送開始予定。ふたりが一体どんな実験をしてくれるのか、本当に恋を証明できるのか……今から期待が高まります。甘酸っぱいラブコメが見たい方や、理系出身の方にはかなりおすすめの作品です。

(新美友那)

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