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見逃してない? もっとヒットしてもよかったハズの23年おすすめ「実写化」映画

マグミクス / 2023年12月5日 19時10分

見逃してない? もっとヒットしてもよかったハズの23年おすすめ「実写化」映画

■一部では話題を呼んだけど?

 2023年も、残すところあとわずかになりました。鑑賞した映画の感想を振り返ったり、見逃した作品を改めてチェックしたりしているタイミングではないでしょうか。今年も数多くの作品が公開されましたが、今回はそのなかからマンガ原作で「もっとヒットしてもよかった」と思う、2023年のおすすめ「マンガ原作実写化映画」を4作品ご紹介しましょう。

●『聖闘士星矢 The Beginning』

 車田正美先生の人気マンガ原作の『聖闘士星矢 The Beginning』は、全米に先駆けて2023年4月28日に日本公開を迎えました。新田真剣佑さんを主演に起用した本作は、主人公・星矢が修行を重ねながら、内なる小宇宙(コスモ)に目覚めていく過程を描いた作品です。

「週刊少年ジャンプ」の歴史に名を残すタイトルながら、公開後の評価はお世辞にも良いとは言えません。興行的にも「爆死」と言われていて、残念な結果を残す形となりました。ただ本作を「聖闘士星矢のエピソード0」、純粋なアクション映画としてとらえれば「そこまで悪くはないのでは?」とも思えます。VFXを駆使したアクション描写はド派手な絵作りになっていて、リアル路線の格闘戦はスタイリッシュなカメラワークも必見です。

 原作がビッグネームだけに、つい「大ヒットして当たり前」と考えてしまうかもしれません。とはいえ星矢を運命の戦いに誘うキド役のショーン・ビーン、キドの執事・マイロック役のマーク・ダカスコス、アテナの命を狙うグラード役のファムケ・ヤンセンなど、スター俳優とは違う「渋い」キャスティングを考えると、もともと爆発的なヒットは求めていなかった可能性もあります。

 その後、真剣佑さんはNetflix実写ドラマ『ONE PIECE』のゾロ役で絶大な支持を獲得しました。ドラマ配信後に映画が公開されていたら、もう少し評価が変わっていた……かもしれません。

●『おとななじみ』

 人気少女マンガ『ラブ★コン』で知られる中原アヤ先生原作の『おとななじみ』(2023年5月12日公開)は、「両方片想い」という幼馴染同士の絶妙な関係を描いたラブコメディ作品です。恋愛に鈍感な超残念男子・ハル役に井上瑞稀さん、ハルを想うオカン系女子・楓には久間田琳加さんが起用されました。

 高校を舞台にしたラブコメ映画が多いなかで、子供ではない、かといって精神的に大人にもなりきれていない24歳の男女にスポットを当てた作品は珍しいのではないでしょうか。お互い一途に相手を思いやるも、あと一歩が踏み出せず焦りを隠せない姿は学生の恋愛とは一味違うジレンマも感じさせます。

 また本作は遊び心に満ちあふれており、ハルが「青天の霹靂」を「閉店の関取」などと言い間違えたり、真っ黒なネガティブモンスターと化したりする姿も見ものです。なお口うるさいオカン系女子を演じた久間田さんは、同名小説を映画化した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』にも出演しました。一転して本音が言えない少女を好演しているので、ソフト化・配信時にはこちらもぜひ注目していただきたいです。

■タイトルに負けないキャラクター・ドラマの魅力

●『君は放課後インソムニア』

『君は放課後インソムニア』Blu-ray(ポニーキャニオン)

 2023年6月23日には、オジロマコト先生原作の実写化映画『君は放課後インソムニア』が公開されました。原作は映画より一足早く同年4月からアニメ版が放送された人気作で、「君ソム」の略称でも知られています。作品に触れたことがなくても、印象的なタイトルを目にしたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

 インソムニア(=不眠症)というタイトルが示すとおり、本作では青春モノにしては珍しく「不眠症の高校生」が登場します。奥平大兼さん演じる丸太(がんた)と森七菜さん演じる伊咲が、不眠症という悩みを抱える者同士、秘密の時間を共有する様子がどこかふわっと浮遊するような心地よいタッチで描かれました。

 また主人公のふたりに加えて、家族や友人、周囲の人びととのつながりをしっかり描写しているのも特徴です。特に青春映画では忘れられがちな、丸太・伊咲それぞれの家族との関係性がドラマを支えている点も見逃せません。

 ぶっきらぼうに見えて、実は妹の伊咲をしっかり案じている姉役の工藤遥さんや、男手ひとつで育ててきたゆえに丸太との距離に悩む父親役の萩原聖人さんらサポートキャストも魅力を放ちます。

●『セフレの品格(プライド) 初恋/決意』2部作

「セフレ」と聞いて、言葉のイメージから一歩引いて見てしまうかもしれません。確かに濡れ場も多くR15+指定を受けている本作ですが、年齢制限をクリアしながらスルーしてしまうのは「もったいない」と断言できる作品でもあります。

 湊よりこ先生のマンガ原作の本作は「初恋」(2023年7月21日公開)と、「決意」(同年8月4日)の2部に分かれ、どちらも近年話題作を連発する城定秀夫監督が手がけています。ひとり娘を持つ抄子を行平あい佳さんが演じ、青柳翔さんが抄子の同級生の初恋相手で彼女にセフレにならないかと提案する産婦人科医・一樹に扮しました。

 ふたりの濃厚なベッドシーンはなんとも艶やかですが、本作は「セフレ」という設定以上に、「品格(プライド)」にテーマが当てられていることは間違いないでしょう。バツイチ・セフレの立場にありながら女性としての矜持を持つ抄子を行平さんが好演しており、彼女が抱える苦悩と本音に共感しやすく、カラっとした肌ざわりを作品にもたらしてくれています。

 なお後編にあたる『決意』には、ふたりの関係に大きな亀裂を生むじさせる若者・咲役で高石あかり(「高」は「梯子高」)さんが参戦しています。ある事情から恋愛感情・結婚願望を封印していた一樹の行動が招く、予想外の展開と結末が描かれました。

 来る2024年に目を向けると、1月19日にサバイバルアクション『ゴールデンカムイ』の公開が控えているほか、鈴木亮平主演のNetflix映画『シティーハンター』の配信も予定されています。今後どのような実写化作品が注目されるのでしょうか、今後も目が離せません。

(葦見川和哉)

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