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不死身のジョセフはいつ死んだ? 『ジョジョ』最長寿主人公に関する「公式回答」

マグミクス / 2023年12月12日 19時10分

不死身のジョセフはいつ死んだ? 『ジョジョ』最長寿主人公に関する「公式回答」

■第4部で「ヨボヨボ」だったが、以降もジョセフは生きていた?

 今も最新作の第9部「The JOJOLands(ザ・ジョジョランズ)」が連載中の『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)は、パートごとに主人公が代替わりする大河ロマンです。とりわけ第1部から第6部までは「ジョースター」一族の子孫とディオ・ブランドーとの死闘を描き続ける壮大な物語が展開されます。

「世代交代」システムなので『ジョジョ』ではたびたびかつての主人公が、次パートで年齢を重ねた姿で登場します。例えば第3部「スターダストクルセイダース」の主人公・空条承太郎は連載開始時だと17歳の高校生でしたが、第4部「ダイヤモンドは砕けない」では28歳の青年男性として登場し、その後も第5部、第6部と、物語の「ここぞ」という場面のキーパーソンとして登場します。

 もともと承太郎は筋骨隆々にして端正な顔立ちだったため、年齢を重ねてもさほど「老けた」印象はなく、ただ荒木飛呂彦先生の画風に合わせた変容がある程度です。

 一方、ビジュアルや能力面においてしっかり年齢を重ねたのが第2部「戦闘潮流」主人公のジョセフ・ジョースターでしょう。彼は承太郎の祖父にあたる人物です。お調子者ながらも、戦闘においては高度な頭脳戦を展開するなど、その後の『ジョジョ』の方向性を決定づけたキャラクターでした。

 ジョセフは1920年生まれで、初登場時は18歳の若き青年でした。時を経た第3部では69歳で年齢不相応なタフネスに加え、老獪なトリックを駆使して時に敵を翻弄するなど、その健在ぶりは読者を喜ばせました。元来、ジョースター家の男は短命という呪いにも似た宿命を背負っていましたが、ジョセフに関しては例外であるらしく、生涯で4度も搭乗した飛行機が墜落する絶体絶命のピンチに陥るも、そのたびに帰還する強運の持ち主です。まさに不死身の男でした。

 ところがそんな彼にもとうとう「老い」が訪れます。第4部「ダイヤモンドは砕けない」に、主人公・東方仗助の「父」として登場した彼は79歳になっています。足腰が弱り、耳は遠くなり、認知症の気配すらあるヨボヨボの老人へと変化していました。

 この老けっぷりは第2部、第3部のジョセフの活躍を知っている読者を驚かせ、そして大いに悲しませたでしょう。とはいえ、作中では「隠し子」の仗助たちと杜王町での事件を解決していくなかで、往年の彼らしさを取り戻していくのです。やはりジョセフはこうでなくてはなりません。

 しかし第5部以降、ジョセフは忽然と『ジョジョ』から姿を消します。そして、多くの方がご存知の通り『ジョジョ』の世界は第6部終盤を以って「一巡」し、全ての命がリセットされるわけなのですが、ジョセフはそれまで生きていたのでしょうか? それとも、天寿を全うしていたのでしょうか?

 第5部は2001年設定なので、生きていれば81歳、さらに第6部「ストーンオーシャン」は2011年の設定なのでジョセフは91歳となっています。第4部の老け具合とそこからの復活を考えると……これが絶妙に死亡、生存どちらもあり得そうなのです。

 この疑問には、2003年に船越英一郎さんが司会を務める『週刊少年「」』(フジテレビCS放送)というトーク番組で、荒木飛呂彦先生本人が回答しています。

 曰く「(第6部時点で)ちょっとボケてると思うんですけど、生きてると思います」とのことです。

 この言葉には何か、救われる気がします。世界が一巡するあの瞬間まで、ジョセフは生きていたのです。

 それは即ち、第3部の空条承太郎、第4部の東方仗助、第5部のジョルノ・ジョバァーナ、そして第6部の空条徐倫……ジョセフ以降の歴代ジョジョたちと同じ時間を彼は全うしきったということになります。そして第7部以降のパラレル世界に突入した物語でも、第8部のあるポイントで同姓同名の「ジョセフ・ジョースター(和名:仗世文・ジョースター)」が登場し、印象的な活躍を見せました。やはり、彼は不死身です。

(片野)

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