「シンプルに嫌」「意味ある？」『ワンピ』能力が微妙すぎる「食べたくない悪魔の実」3選

■普通の人が食べてもあまり意味がない？　少々微妙な「悪魔の実」とは

　大ヒットマンガ『ONE PIECE』は、アニメだけでなく実写ドラマにもなり、子供から大人まで魅了している作品です。その作中、重要なカギを握っている「悪魔の実」を食べると、泳げなくなる代わりに特殊な能力が手に入るという設定があります。

　しかし、そんな「悪魔の実」の能力のなかには、普通の人が食べてもあまり意味がなさそうなものも存在しました。

　そこで今回は一般人にはうまく能力を活かせそうにない、微妙な「悪魔の実」の能力を振り返ります。

　まず最初に取り上げたいのは「ヨミヨミの実」で、「麦わらの一味」の音楽家ブルックが食べた「悪魔の実」です。

　ブルックは、元々西の海のとある王国の護衛船団の団長を務めていましたが、その後に「ルンバー海賊団」の音楽家兼剣士として海賊船に乗り、海へと出ます。乗船した理由は不明ですが、当時の海賊船の乗船条件である「音楽が好きなこと」に当てはまったようです。

　そんな旅の途中、ブルックが口にしたのが「ヨミヨミの実」という「悪魔の実」でした。その実の能力は「死後、一度だけ生き返ることができる」というものです。

　その後、運悪くとある海賊船の襲撃を受けてブルックは命を落とし、その「悪魔の実」の力によって死後1年経ってから白骨化した状態で蘇りました。

　この「ヨミヨミの実」の能力の欠点として、一度死ぬまでは何の能力もないことが挙げられます。つまり、死んだことにより能力が発動するまでは、シンプルに「カナヅチ」というデメリットしかありません。

　また「ヨミヨミの実」の能力者が死んだ後、黄泉の国から舞い戻った魂は、再び自分の体に戻って蘇ります。その間も元の肉体はどんどん朽ち果てていくため、せっかく蘇ったブルックも白骨化した体になってしまいました。

　一度蘇生して能力が発動したことで、さまざまな特殊能力が得られますが、普通の一般人からすると、かなり抵抗のある「悪魔の実」と言えるかもしれません。

　続いて「イヌイヌの実 モデル “ダックスフント”」に注目します。こちらは、魂を持たない「銃」という物体が「悪魔の実」を食べた事例になります。

　この「悪魔の実」を食べた銃とは、アラバスタ編で登場した犯罪組織「バロックワークス」のMr.4の愛銃「ラッスー」です。このとき「ラッスー」はくしゃみをした際に口から砲弾を放ち、その弾をMr.4が4トンのバットで打ち返して、ウソップやチョッパーを攻撃しました。

　無機物の銃がベースなので、生物である犬の「ダックスフント」になった意味はあるかもしれませんが、これを人間が食べた場合はどうでしょうか。シンプルに見た目が「ダックスフント」になった犬人間になりそうなので、そこまで歓迎される能力とは思えません。

　最後に紹介したいのは「ヒトヒトの実」です。この「悪魔の実」を食べたのは「麦わらの一味」の船医・チョッパーで、その能力は「食べたものを人間にする」というものでした。

　もともと野生のトナカイであるチョッパーが食べたので意味はありましたが、普通の人間が食べた場合は、ただ「カナヅチの人間」になるだけな気もします。

　ただし「ヒトヒトの実」には、幻の生物がモデルになっている「幻獣種」の存在も確認されているので、もしかすると今後チョッパーも、何らかの能力に目覚める可能性は捨てきれません。

　このように現状分かっている能力を鑑みたうえで、普通の人間が食べても微妙そうな「悪魔の実」を紹介しました。とはいえ、いまだ「悪魔の実」には謎の部分も多いので、今後の展開次第では状況が一変するかもしれませんね。

（LUIS FIELD）