資金不足にスキャンダル やむを得ない事情でアニメ制作が中止された「幻の作品」
マグミクス / 2023年12月18日 7時10分
![資金不足にスキャンダル やむを得ない事情でアニメ制作が中止された「幻の作品」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_200321_0-small.jpg)
■不祥事によってアニメ化が取り消しになった作品も
マンガや小説などの作品がヒットすると、次に期待されるのがアニメ化ですが、なかにはやむを得ない事情で実現しなかった作品もありました。今回は制作が中止となって、「幻のアニメ」として語られている作品を挙げていきます。
「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン)にて連載されたマンガ『タビと道づれ』(作:たなかのか)も、アニメ化が実現しなかった作品です。海と坂と路地の街「緒道」を舞台に綴られる、「青春迷走リリカルファンタジードラマ」の同作はファンの間でアニメ化が期待されていた1作で、2009年6月にはドラマCDも発売され「アニメ化も時間の問題」と多くの人が思っていました。
しかし結局、同作はこれまでアニメ化されていません。具体的な理由はわかりませんが、アニメ『リコリス・リコイル』の監督としても知られている足立慎吾さんは、『タビと道づれ』アニメ化のために動いた人物のひとりで、そのことを自身のX(旧Twitter)で語っています。
2011年9月に足立さんは「『タビと道づれ』は自分で企画書作って会社に提出した」「会社も動いてくれていたのですが、あと一息制作費が集まらない状態だと説明されました。当時、何とか決まって欲しくて、願掛けに、伊勢神宮にお参りまでいったんですよ?」と、つぶやいています。良いところまで話が進んだのにもかかわらず、資金不足によってアニメ化を断念したそうです。
アニメ化を願っているのにそれが叶わないのは悲しい話ですが、なかにはアニメ化が決定したものの、原作者のスキャンダルによってお蔵入りした作品もあります。
『二度目の人生を異世界で』(著:まいん)は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載された「異世界転生もの」の作品です。
1億PVを突破するほど人気の同作は、2018年10月にアニメ化されることが決まっていましたが、同年の6月頃、作者であるまいんさんが過去にSNSでヘイトスピーチのような投稿をしていることが発覚して、それが原因で炎上してしまいます。 さらに声優も立て続けに降板し、ついにアニメ化は中止となりました。
作者の不祥事によってアニメ化は実現しませんでしたが、ネット上にはいまだに「確かに誹謗中傷は良くないけど、作品に罪はないのでアニメ化してほしい」といったファンからの熱い声があがっています。
■病死した巨匠の思いを引き継いだものの?
今敏監督によって誕生した名作アニメ映画たち!画像は『今敏アニメ全仕事』(ジー・ビー)
アニメ化に至らない理由はさまざまですが、監督の死によって制作が中止になったアニメ映画も存在します。
2010年に亡くなった今敏さんといえば『パーフェクトブルー』『パプリカ』などの名作アニメ映画を手がけた監督として有名で、彼の「幻の作品」として語り継がれているのが『夢みる機械』です。
同作は制作中だった2010年に今敏さんが膵臓がんで逝去したために、中断されるかと思いきや、プロデューサーの丸山正雄さんが制作を引き継ぐことになりました。丸山さんは療養中の今敏さんと話した際に、「『夢みる機械』は何とかする」と約束したそうです。そのやり取りのことは今敏さんのブログ「KON’S TONE」に記されています。
しかし、残念ながら『夢みる機械』の制作は実現していません。2018年4月23日に公開されたニュースサイト「GIGAZINE」のインタビューでは、丸山さんが「今監督は『夢みる機械』の絵コンテを残していました。私は5年の間考え続けましたが、今監督がやりのこしたものを誰か他の人が引き継いで指揮をとってしまうと、それはもう今監督の映画ではないのだとようやく気付きました」と答えていました。やはり、今敏さんが担当するからこそ成立する作品なのでしょう。
丸山さんは自身で進行することを諦めたようですが、同年10月のプチョン国際アニメーション映画祭のトークショーで丸山さんは「海外の才能ある監督がやってくれるのであればやらないとは限らない」と回答したそうです。今敏さんの構想通りにはいかないかもしれませんが、『夢みる機械』が上映される可能性はゼロではないかもしれません。
(LUIS FIELD)
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