【漫画】子供を預けられる人がうらやましい←ワンオペ母が実感した大変さに「うちも一緒」「不平等では？」【作者インタビュー】

■学校行事やPTA活動って大変！

　ワンオペ育児でつらかったことについて描いたマンガ「子供を預けられる人が羨ましい」が、Instagramで合計1500以上のいいねを集めて話題となっています。

　第3子を出産してから、ほぼワンオペ育児の作者。長女が小学生に入学してからは、下の子を連れて学校行事やPTAの仕事に参加するのが大変でした。そんな作者を罪悪感で悩ませたのは、小学校の「旗当番」で……。読者からは、「めちゃくちゃ分かります」「いま、まさにこの状況です」「委員長さんが素晴らしい」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、3人の子供をもつ、主婦のおも茶さんです。Instagramやブログ「おも茶箱」でマンガを発表しています。おも茶さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー「未就学児がいる家庭は旗当番が免除になる」と聞いたとき、どのように感じましたか？

　旗当番をやっている方々に申し訳ない気持ちがあったので、ひたすら「ありがたい」と思いました。免除になるようにしてくれた委員長さんは、お子さんが卒業する年で直接関係はなくなるのに提案して下さり、寄り添ってくれたことが本当にうれしかったです。

ーー現在のPTA活動で「こうなるといいな……」と思うことはありますか？

　役員になるとメリットもありましたが、大変に感じることもありました。コメントを下さった方の学校ではPTAがなく、人手が必要なときにだけ募集があるそうです。協力すると、「行事の席取りやバザーの品選びが優先される」などの待遇があるそうで、いい仕組みだなと思いました。場合によっては外部委託もありかと思います。

ーーワンオペ育児が「楽になってきた」と思ったのは、いつ頃からでしょうか？

　末っ子が入園してから、楽になってきたと感じるようになりました。それでも学校の長期休みや行事は大変でしたし、当時は「子供の下校時間に私の帰宅が間に合うか」など、気にすることはたくさんありました。子供だけで留守番ができるようになった現在が、1番楽になったと感じます。

ーー旗当番以外に、「子供を預けられる人がうらやましい」と思ったのはどんなときですか？

　買い物のときに思っていました。小さい子供を連れての買い物は、それだけで疲れます。授業参観の日も、落ち着いて参観することが難しかったので、下の子は預けられたらいいなと思っていました。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　共感して下さるコメントを多くいただきました。負担の不平等さを感じている方、PTAのあり方を見直してほしいという方も多かったです。散歩中に近所のおじさんからいわれた「いまが1番幸せな時期かもしれないよ」という言葉に対しては、「一日一日を大切に過ごしたい」や、「もっとたくさん抱っこすれば良かった」など、いろいろなコメントをいただきました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　今年の6月からです。好きな作家さんから、メッセージの返信をいただいたことがきっかけです。きちんと絵を描きたいと思い、Instagramにマンガを投稿し始めました。デジタルイラストは素人ですが、長女が得意なので、教えてもらいながら描いています。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　Instagramで、ワンオペ育児のつらさを描いたマンガを見たのがきっかけです。「いま、同じように悩んでいる誰かの心に届くのではないか」と思い、マンガにしました。3人目の子供が生まれた時期の記憶が薄いのですが、旗当番のことだけは忘れられない思い出です。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　いまは過去の育児経験をもとに、伝えたいことを中心に描いています。思春期を迎えた子供の現在と、過去との比較も参考にしていただけるかなと思い、そのあたりも描きたいと思っています。誰かに教えられるほどたいした経験ではありませんが、笑えたり、励ましたりすることができたらうれしいです。

（マグミクス編集部）