『ワンピ』トキトキの実の「後継者」は今後登場する？ シャンクス以外の候補は

■有力候補はやはりシャンクス？

　マンガ『ONE PIECE』に登場する「悪魔の実」には、実を食べた能力者が死ぬと世界のどこかに同じ能力を持った実が再生し、その実を別の誰かが食べることで能力が継承されていく、という設定があります。そんな「悪魔の実」のなかでも、ファンから「後継者は誰なのか？」とたびたび議論されているのが、未来に移動できる能力を持った「トキトキの実」です。

　今回は、ファンのあいだで議論されている「トキトキの実の後継者＝現在の能力者」についての考察を見ていきましょう。

「トキトキの実」とは、「ワノ国編」の過去エピソードで登場した、光月おでんの妻・光月トキ（旧姓は天月トキ）が食べた「悪魔の実」です。彼女は800年前に生まれたとされる女性で、「トキトキの実」の能力を使って未来へ移動しながら生きてきました。

　やがて光月おでんと出会ったトキは彼と結婚し、物語の20年前に百獣海賊団の猛攻によっておでん城が落とされようとした際に、モモの助や錦えもんたちを未来に飛ばしたあと、ワノ国を支配するカイドウの手下によってその命を落としてしまいました。

　このように「トキトキの実」の能力者であるトキは故人であることから、現在「トキトキの実」の能力を得た人物が存在しているのではないか、とファンのあいだで話題になっています。

　なかでも「トキトキの実」の有力候補者として、多くのファンが予想しているのがシャンクスです。

　そのきっかけとなったのが、マリンフォード頂上戦争でのワンシーンです。シャンクスは、赤犬に粛清されかけたコビーを助け、その場をおさめることで戦争を終結させますが、その前日には「新世界」にいたことが作中で明かされています。

　新世界にいたシャンクスたち赤髪海賊団が、わずか1日で「赤い大陸」を越え反対側の海にあるマリンフォードまで移動できたという事実に「シャンクスは「悪魔の実」の能力を使って、マリンフォードまでワープしたのでは」「登場するタイミングがよすぎて不自然」など、当時から疑問を持ったファンの声が多く挙がっていました。

　また第1話では、海に投げ出されて近海の主に襲われたルフィが、突如現れたシャンクスによって命を救われる場面が描かれています。光月トキは「未来に行く」という力のみを使っていましたが、「トキトキの実」を「覚醒」させれば一瞬での長距離移動もできる、という可能性もあるでしょう。

　ただ、「悪魔の実」の能力者は海に入ると力が抜け、身動きすらとれなくなってしまうので、「トキトキの実」を食べたのはシャンクスではなく赤髪海賊団の誰かなのでは、という説も存在しています。

　また、ネット上では「今後、先代の後を継ぐトキトキの実の後継者が「「新キャラ」として登場するのでは？」という意見も見受けられました。

　というのも、作中で「トキトキの実」が登場したワノ国編の過去エピソードでは、「バリバリの実」「マネマネの実」を食べた「先代」の能力者が登場した、という前例があるからです。

　現在の「バリバリの実」の能力者は、麦わらの一味傘下・麦わら大船団の一員であるバルトロメオ、「マネマネの実」の能力者はルフィと熱い友情を交わしたベンサム（Mr.2・ボン・クレー）です。

　ふたりはともに、ルフィの味方サイドにいるキャラクターですが、先代の「バリバリの実」の能力者は黒炭せみ丸、そして「マネマネの実」の能力者は黒炭ひぐらしで、どちらもワノ国編で敵役として登場した黒炭オロチの共謀者として登場しています。

　この法則から、「先代の『トキトキの実』の能力者は味方サイドの人物だったため、今度は敵サイドの人物が『トキトキの実』の能力者として登場するのではないか」という考察も有力視されています。

　このほかにも、かつてはボニーが、自分の年齢だけではなく自分以外の「モノ」の時間を操作している描写から、彼女が「トキトキの実」の後継者なのではないか、という説もあったものの、単行本コミックス第107巻の質問コーナー「SBS」では、彼女の食べた「悪魔の実」が「トシトシの実」であることが判明しています。

　やはり、多くのファンが予想するように「トキトキの実」の後継者として最も有力なのはシャンクスなのでしょうか。はたまた「トキトキの実」の後継者として重要な新キャラが登場するのか、今後の展開に注目が集まっています。

（LUIS FIELD）