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「ある種貴重」「休んでよ」 賛否あった「ジャンプ」に下描き掲載された作品

マグミクス / 2023年12月14日 17時10分

「ある種貴重」「休んでよ」 賛否あった「ジャンプ」に下描き掲載された作品

■表紙と重なったら、もうしょうがない?

 週刊連載のマンガは締め切りが大変そう……というイメージは多くの人が持っていることでしょう。実際、、時には締め切りに間に合わず「下描き」のままで雑誌に掲載されてしまった作品も、数多く存在します。最近では、『ONE PIECE』の1098話が下書き掲載だったことが話題になりました。

 同エピソードの扉絵に描かれたブルックの両脚には、「原稿あがりませんでした」「ごめんね」の文字が書かれています。実際に本編を見てみると、トーンが貼られていないと思われる箇所や下描き線が残ったような箇所などが多数見受けられます。

 ただ、作品全体として絵はほとんど完成されており、読者からは「むしろ迫力があってよかった」「回想シーンだし、こういう演出と言っても納得のレベル」という声もありました。

 この回では元七武海のバーソロミュー・くまの悲痛な過去が描かれており、「尾田先生も筆が進まなかったのでは」との意見もあります。尾田栄一郎先生が下描き掲載するのはかなり珍しいことだったため、これはこれで貴重な回だったかもしれません。今回は、『ONE PIECE』と同様に「週刊少年ジャンプ」に掲載された、ある意味レアな「下描き回」を紹介します。

●『HUNTER×HUNTER』

「下描き掲載」と聞いてまず思い浮かべた人も多いであろう作品は、『HUNTER×HUNTER』ではないでしょうか。作者の冨樫義博先生は休載が多いことでも知られており、2022年に連載が再開された際は、なんと「約4年ぶり」の掲載ということでも話題になりました。

 同作では、ジャンプ掲載時に下描き(ネーム、ラフ画)の状態で掲載された回が数多く存在します。冨樫先生の下描き掲載はもはや定番となっていて、もちろん否定的な声もありましたが、ファンの間でも「ラフ画の時点も見れるなんてお得」「描いてくれるだけマシ」「シーンによっては荒々しい下描きの方がマッチしてる」など、好意的な意見も多くあがっています。

 現在、『HUNTER×HUNTER』は休載中で、2022年12月にジャンプ誌上で、今後「週刊連載ではない掲載形態」に移行することが発表されました。そして、冨樫先生の公式X(旧Twitter)では、2023年10月に「Start over」というひと言と共に原稿の端がアップされています。

 かなりひどい腰痛と闘っていることもXで明かしている冨樫先生には、無理せず執筆を続けてほしいものです。

●『銀魂』

ジャンプの2004年2号~2018年42号と長期に渡って掲載(その後「ジャンプGIGA」に移り、「銀魂公式アプリ」で完結)された『銀魂』にも、下描きで掲載されてしまった回があります。

 その回は、2011年8月に掲載された「第三百六十四訓 女はベジータ好き 男はピッコロ好き」というエピソードです。内容は主人公である坂田銀時たちがホストクラブのホストになり、マダムを持てなすというものでした。タイトル通り、もちろん『ドラ〇ンボール』ネタも満載です。

 全19ページで物語が進行していくなかで、ページによっては下描きの状態のまま載せられており、黒ベタ(黒い塗りつぶし)が塗られていなかったり、スクリーントーンが貼られていない箇所があったりと、当時の読者に衝撃を与えました。

 人気作だっただけに「単純に忙しすぎるのでは」「体調が心配」と作者の空知英秋先生を心配する声も上がる一方で、『銀魂』ファンらしく「冨樫化してしまった!」と、冨樫先生を引き合いに出してネタにする声も出ています。この「冨樫化」というワードは、休載が多い時や下描き掲載がおこなわれた時などに、今でも時々ネット上で使われているようです。

●『呪術廻戦』

 最後に紹介するのが、芥見下々先生が描く『呪術廻戦』です。現在もアニメが放映中の大人気マンガで、2021年12月に公開された『劇場版 呪術廻戦0』も大ヒットしました。

 映画制作にマンガにアニメにと、ちょうど芥見先生が多忙を極めていた時期なのか、2021年5月31日発売のジャンプでは下描きと思われる原稿が掲載されてしまいます。

 当時の連載は、呪力を持たないキャラクター・禪院真希が覚醒を果たし、自身を虐げてきた禪院家と激しいバトルをしている最中でした。この回では、下描き状態と思われる絵が2ページにわたって掲載されています。スクリーントーンが貼られておらず、線も通常よりも太い状態で描かれ、明らかに完成していない原稿でした。

 さらにこの回はジャンプの表紙が『呪術廻戦』だったということもあり、「表紙描いたから本編の方が間に合わなかったのでは」「さすがに芥見先生も忙しすぎたんじゃないか」と同情の声が数多くあがっていました。

(マグミクス編集部)

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