「急すぎ」「本編完結後にまさかの」 賛否あった人気作の「主人公死亡」展開
マグミクス / 2023年12月20日 17時50分
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■「もっとかっこよく死んでほしかった」の意見も
※この先の記事は『DEATH NOTE』『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『るろうに剣心』のネタバレを含みます。
数多くあるアニメやマンガ作品のなかには、「主人公の死亡」という衝撃的な展開があります。潔く散っていくこともあれば、納得がいかない展開も珍しくありません。今回は死に方が物議を醸し、さまざまなファンの反応が寄せられた主人公を振り返ってみましょう。
●『魔法のプリンセス ミンキーモモ』ミンキーモモ
TVアニメ『魔法のプリンセス ミンキーモモ』に登場するミンキーモモは、ショッキングな死を迎えた主人公のひとりです。魔法の国フェナリナーサから地球へ来た彼女は、魔法の力で大人に変身し、地球の人々の夢と希望を取り戻すため、さまざまな職業のエキスパートに変身して活躍します。視聴者に夢を与えていた彼女ですが、魔法で人の夢をかなえることはできないということを悟った後に魔法の力を失い、そして第46話「夢のフェナリナーサ」で、トラックにはねられて亡くなってしまいました。
さらにモモは死後、人間に生まれ変わるという流れで最終回は完結したかと思いきや、何もなかったかのような明るい雰囲気で2部が始まります。2部も楽しい魔法少女の話かと思われた矢先、最終回63話では、それらはすべて人間に生まれ変わったモモが見ていた夢ということが明かされるのです。
そんな展開で、当時の視聴者には「いまだに衝撃すぎてずっと覚えてる」「よく分からない気持ちが入り乱れて飲み込めなかった」など大きなインパクトを与えたのでした。かわいらしい魔法少女のイメージからのショッキングな展開で、今でもなお語り継がれる死亡シーンとなっています。
●『DEATH NOTE』夜神月
マンガ『DEATH NOTE』(作画:小畑健、原作:大場つぐみ)の主人公である夜神月(ヤガミ・ライト)は、文武両道で容姿端麗という完全無欠の優等生でしたが、「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ「デスノート」を手にしたことで運命が大きく変わってしまいます。彼は「キラ」を名乗り、「世界中から犯罪者を消し去る」という大義のもとノートを使って次々と犯罪者を殺害しました。徐々にエスカレートして自分の邪魔になる人間をも平気で手にかけはじめ、「キラ事件」と呼ばれるまで発展します。
最終的に、キラ事件を解決するための組織『SPK』のメロとニアの策によって正体を暴かれた月は、半狂乱になりながら生への執着をあらわにし、無様な姿を晒すことになりました。さらに月がデスノートを手にした日から「暇つぶし」としてそばにいた死神・リュークにも見限られ、彼にデスノートに名前を書かれて死亡してしまうのです。
ノートを使って多くの人間を葬ってきたのと同じように、最期は自身もノートによって命を落とすこととなった月に対しては、「最後くらいかっこよく死んでほしかった」という声があれば、彼の罪の重さから「自業自得。もっと無様に死んでほしかった」「倫理的にもここで月がみっともなく死ぬことが大事だと思う」などさまざまな反応が見られます。
●『るろうに剣心』緋村剣心
『るろうに剣心』(著:和月伸宏)の主人公・緋村剣心も、アニメオリジナルの展開で、非業の死を遂げてファンからの賛否両論を呼びました。温厚な性格ながら、かつて「人斬り抜刀斎」と恐れられた剣心は、過去の罪を償うため、刃と峰が逆の「逆刃刀(さかばとう)」を持ち、強敵でさえも殺さない「不殺」の誓いを守って、仲間たちや罪なき人びとをを守るため戦う正義感あふれる人物です。
そんな剣心は2001年12月と2002年3月に上巻・下巻が発売された、原作の十数年後が描かれたOVA『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-星霜編』で、不治の病が原因で死亡するという結末を辿ります。
同作はヒロインであり、剣心の妻・神谷薫の回想という形で、監督の古橋一浩さんが独自の解釈で描いたもので、かなりシリアスで重い内容でした。さらに、剣心の身体が徐々に壊死する症状から「梅毒なのでは?」という説も出たようです。しかし同作DVD特別版の解説で、各地の療養所を回っていたことが原因の、架空の病気であることが語られています。
架空の病気とはいえ、かつて「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が衰弱していくさまは、医療が発達していない時代の妙なリアリティを感じられます。剣心に続き薫も後を追うように死亡する展開には「胸がしめつけられた」「あの最強の剣心が病死なのがリアルで精神もっていかれる」など、心を痛めるファンが続出しました。
(LUIS FIELD)
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