クリスマスに誰かと見たい! 聖夜にぴったりの「心温まるアニメ映画」3選
マグミクス / 2023年12月22日 16時50分
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■初めて視聴する人がうらやましい!
2023年もあっという間に年の瀬となり、クリスマスも近付いてきました。今年のクリスマスの予定は特段予定はない、という人も、これを見ておけばまず間違いない、聖なる夜にぴったりのハートフルなアニメ映画を紹介します。家族や友達、恋人と一緒に見る作品としてもおすすめです。
●今敏監督の名作アニメ映画『東京ゴッドファーザーズ』
映画『東京ゴッドファーザーズ』に関しては、もはやおすすめするまでもないかもしれません。同作は46歳の若さで亡くなった今敏監督が40歳の年に発表した代表作であり、国内外で絶賛の嵐を浴びた傑作アニメーションです。
物語の主人公は、新宿で暮らすホームレス3人組です。ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキはそれぞれ何かしらの問題を抱えており、ゴミ溜めのなかで決して幸せではない人生を送っていました。ところがあるクリスマスの夜、ゴミ捨て場に放置されていた赤ちゃんを見つけたことをきっかけに、彼らの人生は一転します。それこそ「奇跡」としか言いようがないほどに……。
今監督といえば「R15」指定されたサイコホラーアニメ映画『PERFECT BLUE(パーフェクトブルー)』や、「見る麻薬」と称されている『パプリカ』のイメージが強いだけに、「怖い」「狂気的」などのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。そういった意味でいうと『東京ゴッドファーザーズ』は今監督の異色作であり、ネット上でも「『パプリカ』しか見たことがなかったから『東京ゴッドファーザーズ』の安心して見れちゃう感に驚いた」「今敏作品に今まで怖いイメージを持ってたからびっくり。見てよかった」などの声がよくあがっています。
「ホームレス」「捨て子」といった重いテーマを扱いながらも、大いに笑って深く感動できる同作は、まさにクリスマスにふさわしい一作です。まだ一度も見たことがない人は、最高に楽しい今敏ワールドと、「わらしべ長者」的な心温まるストーリーを思う存分お楽しみください。
●サンタクロースの誕生秘話を描いた長編アニメ『クロース』
クリスマスの奇跡を描いた作品なら、Netflixで配信中の長編アニメ『クロース』も負けていません。各レビューサイトにて軒並み高評価をマークしている作品で、ネット上でも「全人類が見るべきクリスマス映画」「美しい映像と優しい物語で心を温めてくれる傑作」などと絶賛の声が飛び交っています。
物語の舞台となる「スミレンズブルク」は争いの絶えない、いわゆる治安の悪い町です。そんな町の郵便配達員として、ドラ息子のジェスパーが配属されるものの、この町にはひとりも手紙を書く人がいません。家に帰るには「手紙6000通の配達」という条件をこなさなければならないのですが、毎日悪戦苦闘を強いられていました。
ところがある日、人を寄せ付けないおもちゃ職人・クロースと出会ったことで、目標を達成する妙案を思いつき、クロースに手紙を書けばおもちゃがもらえるぞ、と町の子供たちにウワサを流し始めるのです。ここから友情と奇跡の物語が幕を開けます。
同作はサンタクロースの誕生秘話を新たな視点で描いたスペイン発の2Dアニメーションで、「第47回アニー賞」では最多7部門で最優秀賞に輝きました。その映像美はもちろんのこと、内容もウワサに違わぬ面白さで、子供だけでなく大人も一緒になって楽しめる内容です。そして物語は意外な結末を迎え、余韻を残す終わり方をするので、ぜひ最後までしっかりご覧ください。
●実写劇場版から18年のときを経て制作されたアニメ映画『グリンチ』
いろんなタイプのクリスマス映画がありますが、クリスマスがあまり好きではないという人にこそ、2018年公開のアニメ映画『グリンチ』は心に響くのではないでしょうか。
同作は「怪盗グルー」シリーズなどでおなじみの「イルミネーション・エンターテインメント」が手がけた作品で、クリスマスが大嫌いなひねくれ者のグリンチが、クリスマスを盗もうとする物語です。ある意味クリぼっちには諸刃の剣的な作品でもありますが、献身的な愛犬のマックスをはじめとするかわいらしいキャラクターや、「イルミネーション」らしいドタバタ喜劇はきっと見ているだけで心が癒されることでしょう。
ちなみに映画『グリンチ』といえば、2000年に公開されたジム・キャリー主演の実写映画もおすすめです。かの有名な『マスク』に引き続き、グリンチの日本語吹き替え版は山寺宏一さんが務めており、『マスク』とはまた違ったジム扮する緑色のモンスターが楽しめます。ただ人によっては、「グリンチの顔がすげー怖い」という感想もあるのでご注意ください。
クリスマスはあえてどこにも行かず、暖かい家でゆっくりくつろぎながらアニメを見る。意外とこれがクリスマスの一番楽しい過ごし方なのかもしれません。
(ハララ書房)
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