「手も足も出なかった」「ギリギリの勝利」 ルフィを追い詰めた絶望的な敵たち

■寿命10年分を縮めた絶望的な敵

　マンガ『ONE PIECE』の「ワノ国編」で、ルフィはカイドウに苦戦を強いられました。最終的にはルフィが勝利したものの、カイドウはルフィを極限まで追い詰めたひとりです。今回はこれまでにどのようなキャラが、ルフィを苦しめたのか振り返ります。

　カイドウと同じく複数回ルフィに圧勝したのが、「アラバスタ編」でのクロコダイルです。クロコダイルは悪魔の実「スナスナの実」で、体を砂に変えるのはもちろん、砂嵐を起こしたり右の掌であらゆる物から水分を吸収したりできます。

　身体を砂にするクロコダイルに、初めての戦いでルフィは攻撃を当てられずに完敗しました。2度目の対戦では、拳に水をまとわせて殴ることには成功したものの、干からびて敗北します。そして3度目も苦戦を強いられながらでしたが、なんとかルフィが勝利を収めました。ルフィが初めて負けた相手もクロコダイルで、読者に大きなインパクトを与えた敵です。

　また監獄「インペルダウン」署長（後に副署長へ降格）のマゼランも、ルフィを瀕死に追い込みました。

　ルフィは義兄のエースを救出するために、インペルダウンに侵入した際、「ドクドクの実」の能力者であるマゼランと対決します。しかし、彼の繰り出す毒竜（ヒドラ）、毒フグ、ベノムデーモンなどの毒を使った攻撃は、触れるだけで放っておくと確実に死んでしまう猛毒で、大苦戦しました。

　ルフィはマゼランの攻撃に必死で抵抗するも、なすすべもなく全身に毒を浴びてしまいます。その後、カマバッカ王国の女王で革命軍幹部のエンポリオ・イワンコフの治療でルフィはなんとか一命をとりとめますが、その代償として10年の寿命を縮める結果となりました。体全身から毒を分泌するマゼランは、ネット上で「マゼランは圧倒的な強さ」「絶望感がすごかった」「ちゃんと勝ててないし今後も強敵として登場するかも」などの声が上がっており、ルフィを苦しめた敵として外せません。

　そして新世界でルフィを苦戦させたのが、シャーロット・リンリンの次男でビッグ・マム海賊団幹部のカタクリです。「ホールケーキアイランド編」に登場した彼は、悪魔の実「モチモチの実」によって、体全体が餅でさまざまな形態に変えることが可能です。ルフィの「ゴムゴムの実」に似た性質をしていましたが、さらに餅特有の粘りで相手の動きを止めることもできました。

　カタクリは「モチモチの実」を「覚醒」させており、周りの地面なども餅に変えるだけでなく使いこなすうえに、覇気も使用します。周囲を威圧させる覇王色、体や武器を硬化させる武装色、相手の気配をより強く感じ取る見聞色3種類すべてを扱える実力者・カタクリに対し、ルフィはゴムゴムの実と武装色によるギア4状態で戦うも太刀打ちできませんでした。

　ふたりは死闘を繰り広げながら、ルフィがギア4をレベルアップさせて、攻撃スピードを上げます。そして、形勢を逆転させたルフィが勝利しました。

　他にもネット上では「ルフィをあっという間に凍らせた青キジはやばかった」「赤犬には反応すらできてなかったよね」など、色んな敵の名前が挙げられています。敗北も経験して成長してきたルフィが、最終章でどのような戦いを見せるのか楽しみです。

（LUIS FIELD）