平成生まれが挑戦!『ロックマン2 Drワイリーの謎』 ファミコンの名作アクション
マグミクス / 2023年12月24日 20時50分
■平成生まれが実感!『ロックマン2』は「すごいゲーム」だ
本日2023年12月24日に、この『ロックマン2』は35回目の誕生日を迎えました。カプコンの「ロックマン」シリーズと言えば、1987年に発売されたファミコン用ソフトに端を発する人気シリーズです。オーソドックスな2Dアクションゲームにはじまり、原作よりも未来の世界を描いた「ロックマンX」、3Dアクションゲームとして生まれ変わった「ロックマンDASH」など、スピンオフタイトルを含めて数多くの名作が生まれました。
今回ご紹介する『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』(以下、ロックマン2)は同シリーズの2作目にあたり、ナンバリングタイトルが多い「ロックマン」シリーズのなかでも特に人気の高い作品として知られています。
筆者は平成生まれのため、発売当時に『ロックマン2』を遊んでいたわけではありません。しかし、2000年代後半に「ニコニコ動画」ブームが起こった頃、『ロックマン2』のワイリーステージのBGMに歌詞をつけた『思い出はおっくせんまん!』や、ゲーム中に登場するボスに着目した『エアーマンが倒せない』など、本作から生まれた楽曲がネット上のコミュニティで人気を博していました。当時の筆者も例外ではなく、未体験ながらも音楽面から『ロックマン2』にある種の親近感を覚えていたのです。
『ロックマン2』35周年の節目を祝うべく、筆者も満を持して本作にチャレンジしました。難しめのアクションゲームであることは事前に頭に入れていましたが、実際に何度も倒れながら攻略を進め、『ロックマン2』の完成度の高さを改めて知ることになりました。
悪の科学者「Dr.ワイリー」が自作ロボットで世界征服に乗り出したため、「Dr.ライト」の手によって生まれた「ロックマン」が再び各地に赴いてロボットの暴走を食い止める……というのが『ロックマン2』の大まかなストーリーです。プレイヤーはまず全8体のボスを倒し、その後に控えるワイリーステージの突破、そしてDr.ワイリー打倒を目指すことになります。
筆者は初挑戦ということもあり、「ニコニコ動画」で聴いていた楽曲で馴染み深い「エアーマン」ステージを最初に選択。「ロックマン」シリーズはボスの個性を反映したギミック満載のステージが特徴ですが、エアーマンステージも例に漏れず、数々の仕掛けが筆者のゲームプレイを阻みました。
エアーマンステージは空高くに位置しており、最序盤から即ミスにつながるような難所が登場します。「せり上がってくる鬼の角に気をつけながら足場を渡る」「雑魚キャラを排除しながら遠方のリフトへ飛び移る」……など、移動やジャンプのタイミングを間違えると、問答無用で画面外に落下してしまいます。
また、時おり出現する鳥型ロボットがかなりのくせ者です。頭上から卵を落としていくのですが、地面へ落ちる前に壊さないと無数の小型ロボットが散らばり、ロックマンめがけて突っ込んでくるのです。そのほか、リフトを陣取って弾を投げつける人型ロボットも地味に厄介な存在でした。
とはいえ、理不尽なほど難しいわけではなく、しっかりと手順を踏めば必ず突破できるように作られているのが『ロックマン2』の魅力です。足場間のジャンプはしっかり端に立ってから飛ぶ。鳥型ロボットは出現した瞬間にジャンプ+バスター連打で素早く倒す。単純なゴリ押しだと苦労する反面、考えながら攻略パターンを意識するとスムーズに突破できることも多く、試行錯誤の末にたどり着いたと思われる『ロックマン2』の「絶妙なゲームバランス」に驚きました。
■パターンをつかめた時の「爽快感」がやみつきに
エアーマンステージは空高くにあるため、高所での足場移動が続けざまに訪れる。画面外へ落ちると問答無用でミスとなるため緊張感MAX
何回も挑んでようやく到着した念願のボス部屋。その先で待ち受けるエアーマンは、10年以上前にハマった楽曲の歌詞に書かれていた通りの強敵でした。腹部から竜巻を発生させて飛ばしてきたり、ロックマンの背後に回り込んで虚を突いてきたりと、対策を練らなければあっという間に体力差をつけられてしまいます。
しかし上述の通り、「状況を観察して攻略パターンをつかむ」ことが本作の醍醐味。ボタンをやや弱い力で押し込み、小ジャンプで竜巻を回避。エアーマンへ素早くバスターショットを叩き込み、こちらの裏へ回られたらサッと距離を取る。相手の行動パターンをつかめば戦いが楽になり、バスターのみでエアーマンの撃破に成功しました。
今回のプレイで筆者が感心したのは、『ロックマン2』の程よい難しさです。ステージ構成から奥で待ち構えるボスの行動パターンを含め、繰り返し挑みたくなるレベルデザインが特に秀逸だと感じました。ボスを倒して「エアーシューター」も手に入ったので、エアーマンの次に耳馴染みのある「ウッドマン」ステージへ挑戦し、「ロックマン」シリーズの原点の奥深さを味わってみたいと思います。
(龍田優貴)
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