【漫画】15年越しに歯医者へのトラウマを克服 「思ってたんと違う」治療に拍子抜け【作者インタビュー】

■将来への不安から覚悟を決めて歯医者へ向かったら？

　過去に経験した激痛で虫歯治療にトラウマを抱える漫画家の黒葉だむさん。それ以来歯医者へは行かなくなり、知覚過敏の痛みにも耐え続けましたが、歯が欠けていることを悟り、将来への不安や生活への支障を考慮し15年ぶりに歯医者へ、向かいます。大きな不安を抱えて治療を受けたら……？

　黒葉だむさん（@kuroabam）による実体験を描いたマンガ『歯医者が怖い大人の為の漫画』がX（旧：Twitter）上で公開されました。読者からは「めっちゃわかる。昔の歯医者は恐怖でしかなかった」「歯医者って逃げずに行くのが一番の近道なのよね」「虫歯は放置すると怖い。歯医者は絶対通った方がいいよね」などの声があがっています。

　黒葉さんは漫画家として活動しており、Twitter（現：X）上には自身の実体験に基づく作品や創作マンガを掲載しています。また、自身の虫歯治療通院を赤裸々に描いた擬猫化エッセイ『黒葉だむエッセイシリーズ 歯医者が怖い人の為のマンガ』がKindleにて無料公開中です。

　作者の黒葉だむさんにお話を聞きました。

ーー今作『歯医者が怖い大人の為の漫画』が生まれたきっかけや、理由を教えてください。

　10数年ぶりに歯医者に行くにあたって、自分を奮い立たせるためにネットでポジティブな意見を探したのですが、ほとんど見つかりませんでした。むしろ「痛かった」とかの方が目に映って……。

　最初は「どうせ嫌な思いして行くならその工程もエンタメにして気をまぎらわせよう」としていたんですが、麻酔で治療に痛みがないと分かってからは、歯医者にトラウマがある自分のような人にこのマンガを読んでもらいたい、という思いが強くなっていきました。

ーー今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか？

　こだわったのは「最近の虫歯治療は本当に痛くないよ」というところです。昔に痛い思いをした経験があってそれ以来歯医者嫌いだった自分が「これを読んだら歯医者に行くだろう」と思えるように描きました。

　お気に入りのシーンはやはり、痛くなかった瞬間のシーンです。ジャンプっ子だったのであのようなものになりました。

『黒葉だむエッセイシリーズ 歯医者が怖い人の為のマンガ』（黒葉だむさん提供）

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか？

　現役の歯医者さんから「描いてくれてありがとう」と来たのはうれしかったですね。「いや、実際痛いよ」って反論もくるかもと思いましたが、全体的に肯定的な感想でよかったです。

ーー自身の虫歯治療通院を赤裸々に描いた擬猫化エッセイ『黒葉だむエッセイシリーズ 歯医者が怖い人の為のマンガ』がKindleにて無料公開中です。あらすじや、見どころを教えて下さい。

　大人の私が虫歯治療の痛みのトラウマを乗り越えて決意し、歯医者を選んで予約、治療日までの個人的なメンタル対策を経て、虫歯を治療していく実体験エッセイです。虫歯治療をする昔の自分が読みたかったものをマンガにしました。

　今まさに虫歯治療を迷っている方や、昔の治療方法で痛かった記憶がある方、ちょっと歯が疼いていても歯医者に行くのが億劫な方にぜひ読んで欲しいです。

ーー黒葉だむさんを応援しているファンの方へひと言お願いします！

　あれからすべての虫歯は治療し、3カ月に1回は歯の定期検診へ行くようになり過去のトラウマは完全に克服しました。

　小さい虫歯のうちに治せば短い時間と安い金額ですが、私のように放っておくとメチャクチャ時間と金がかかります！　私は間に合わなくて1本入れ歯になりました。

（マグミクス編集部）