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『電影少女』作者は続編を構想中? 「ジャンプ」を支えたレジェンド作家たちの現在

マグミクス / 2023年12月27日 7時10分

『電影少女』作者は続編を構想中? 「ジャンプ」を支えたレジェンド作家たちの現在

■かつて「ジャンプ」を支えた人気作家たち

 子供の頃、夢中になって読んでいたマンガの数々を思い出し、ふと「あの頃の人気作家たちは今何しているんだろう」と、考えることはありませんか。本稿では、かつて「週刊少年ジャンプ」を支えたレジェンド作家たちの「現在」に注目してみました。

●”遅筆”は相変わらず!? 江口寿史先生

 江口寿史先生といえば、1970~80年代の「週刊少年ジャンプ」にて『すすめ!! パイレーツ』や『ストップ!! ひばりくん!』などのヒット作を生み出した人気作家です。ギャグ漫画家でありながら非常に画力が高く、特に美少女の絵に定評がありました。それと同時に日本有数(?)の遅筆家としても有名で、代表作である『ストップ!! ひばりくん!』でさえも休載は一度や二度のことではありません。

 そんな江口先生は現在、主にイラストレーターとして活躍中です。ただし今でも遅筆は相変わらずのようで、2023年10月放送のラジオ番組『アンジェリーナ1/3 夢は口に出せば叶う!!遅番』にゲスト出演した際には、小説家である樋口毅宏先生の本のカバーイラストを担当したものの、1年以上待たせてしまったことを明かしていました。

 とはいえ遅筆で有名になってもなお仕事が絶えないのは、やはり江口先生のイラストにそれだけ魅力があるからでしょう。

 ちなみに現在、東京都世田谷区の世田谷文学館では、2024年2月4日(日)までのあいだ、企画展「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」を開催中です。「ジャンプ」連載当時のものから最近の作品まで、江口先生が手がける美麗イラストを存分に堪能することができます。

●『ウイングマン』の続編を準備中? 桂正和先生

『電影少女』や『I”s<アイズ>』などのちょっとハレンチな作品を生み出し、多数の少年たちをドキドキさせたレジェンド作家、それが桂正和先生です。生粋の特撮ヒーローファンとしても有名で、『ウイングマン』や『ZETMAN』などの作品にその趣味が表れているほか、デザインセンスにも長けており、アニメ『TIGER & BUNNY』のキャラクター原案やヒーローデザイン、バットマンのアクションフィギュアの監修なども手掛けてきました。

 そんな桂先生の長期連載は、2014年に第1幕が終了した『ZETMAN』が最後で、それ以降は「週刊ヤングジャンプ」でたびたび読み切り作品を掲載しています。『ZETMAN』の20巻には第2幕のタイトル「-ZET-暴きの光輪」が予告されていましたが、10年近くものあいだ、続報はありません。

 ただ2022年に画業40周年を記念して行われたイベント「40th Anniversary 桂正和 ~キャラクターデザインの世界展~」のトークショーにおいて、桂先生自ら「中途半端な感じになっている『ZETMAN』の続きをやりたい」と語っていました。加えて連載デビュー作『ウイングマン』の続編の構想があることも明かしています。もしかすると桂先生の長期連載が再び読める日は、そう遠くないかもしれませんね。

■『ボーボボ』作者の現在って知ってる?

画像はアニメ『ボボボーボ・ボーボボ』メインビジュアル (C)澤井啓夫/集英社・東映アニメーション

●荒々しい画風から萌え系に一転? 澤井啓夫先生

 澤井啓夫先生といえば、2000年代に不条理ギャグバトルマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』で一斉を風靡した人気作家です。その影響力は現在でも一切衰えておらず、『呪術廻戦』の作者である芥見下々先生が「ボーボボパロディ」を作中で頻繁に行っているのはよく知られた話でしょう。

 そんなレジェンドギャグマンガ作家のその後の活躍としては、まず『ボボボーボ・ボーボボ』連載終了直後に「週刊少年ジャンプ」で『チャゲチャ』という連載を始動しました。ヤンキーマンガに不条理なギャグを盛り込んだ意欲作でしたが、残念ながら同作は単行本1巻で終了しています。

 そして2011年には、「最強ジャンプ」で『ふわり!どんぱっち』の連載が始まりました。これは『ボボボーボ・ボーボボ』の人気キャラクターである首領パッチを主人公にした日常系のほんわかギャグ作品で、イラストのタッチもこれまでの荒々しい画風から萌え系に一転しています。

 さらに2014年からはマンガアプリ「ジャンプ+」への移行に伴い、『ふわり!どんぱっち』の続編『ほんのり!どんぱっち』の連載がスタート。もともとは『ボボボーボ・ボーボボ』のパラレルワールドを舞台にした物語だったのですが、最終話で意外な真実が明らかになり、ネット上でも「ん? 元の世界のビュティさんは死んだの?」「もしやバッドエンド?」「まさか『ボボボーボ』で考察する日が来るなんて……」などと大きな話題となりました。現在は、主に「ジャンプ+」で定期的に読み切り作品を掲載中です。

●『P2!』作者はかの有名な”みやびなお子様”を連載?

 最後に少しこぼれ話をご紹介しましょう。2000年代の「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『P2!-let’s Play Pingpong!-』なる卓球マンガを覚えていますか。

 実はその作者である江尻立真先生は、2011年~14年にかけて「最強ジャンプ」で『おじゃる丸』(原案:犬丸りん先生)のコミカライズを連載していました。そして2015年からは、タツノコプロのキャラクターが勢ぞろいするオールスター作品『Infini-T Force ~未来の描線~』のコミカライズを「月刊ヒーローズ」で連載し、現在は「月刊ガンダムエース」にて『機動戦士ガンダム 赤い三巨星』を連載中です。

『おじゃる丸』、タツノコヒーロー、そして『ガンダム』の有名3作品を商業誌で描いた漫画家は、世界広しといえども、おそらく江尻先生だけでしょう。

 かつて「週刊少年ジャンプ」を支えた人気作家たちは、「ジャンプ」という枠を飛び出して、今もなお活躍の幅を広げています。彼らの最新作を手に取れば、あの頃の思い出が鮮明によみがえってくる……かもしれません。

(ハララ書房)

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