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『北斗』公式アクセス1位「雲のジュウザ」はなぜ愛される? 我を貫いた漢の生き様

マグミクス / 2024年1月3日 6時10分

『北斗』公式アクセス1位「雲のジュウザ」はなぜ愛される? 我を貫いた漢の生き様

■「雲」のように自由に生きた漢

 マンガ『北斗の拳』の公式WEBサイトには、物語に登場するキャラクターたちの個別ページがあり、そしてそのページごとのアクセスランキングが公開されています。これがそのままキャラクター人気を表すとはいえませんが、しかし指標のひとつにはなると見てもよいでしょう。

 このアクセスランキングでずっと1位をキープしているのは、実は「ジュウザ」です。本編での登場は10話ぶんにも満たないこのキャラクターがなぜ、そうそうたる漢たちを抑えて堂々の1位を長く走り続けているのでしょうか。改めて、その生き様や描かれ方などを振り返ってみましょう。

 ジュウザが登場するのは、第113話「流れる雲のように!の巻」からです。背景として、南斗六聖拳の漢たちが次々とこの世を去り、拳王軍を率いるラオウの覇権が迫っていました。そうしたなか拳王軍に抵抗しうる最後の勢力として、「南斗六聖拳 最後の将」が「南斗五車星」を率い蜂起し、そしてケンシロウに協力する動きを見せます。この動きに気づいたラオウは、ケンシロウよりも先に南斗最後の将と接触するために動き始めます。

 進軍するラオウを止めるために、南斗五車星の漢たちは次々とラオウに襲いかかります。「風のヒューイ」と「炎のシュレン」が討ち取られ、続いてラオウの前に立ちはだかったのが、南斗五車星のひとり「雲のジュウザ」でした。

 それまでのジュウザは、「あの雲の様に自由気ままに生きる」というセリフに表されるように、南斗五車星としての役割など見向きもしない男でした。ところが南斗最後の将の正体が「ユリア」と知ると、命を懸けてラオウと戦うことを決心します。

 ジュウザはユリアを幼いころから妹のように可愛がっており、彼女に対して恋心を抱いていました。しかし、ユリアが異母妹だと知り、それ以降は誰かを愛することもなく自堕落な生き方を選ぶようになっていたのでした。

 生きる目的を失うことは、死んだも同然です。生きながら死んでいた男はしかし、かつて愛した女性のために勝ち目のない戦いを引き受けることで、つまり死を得ることで再び生の輝き(≒愛)を取り戻した、といえるでしょう。しかもめっぽう強いわけで、そんなのカッコよすぎます。

 そのようなジュウザの姿に、ネット上などでは「自分とは結ばれない女の為に命を懸けて戦うのがかっこいい」「自由気ままな振る舞いをしながらもユリアのために戦う姿が好き」などの声が聞かれ、漢の美学を感じたというファンも少なくないようです。

ジュウザVSラオウ。第119話「哀しみの秘法拳!の巻」より

 その後、ラオウとの一度目の戦いでジュウザは互角以上の奮闘ぶりを見せ、ラオウの愛馬である黒王号を奪取して足止めに成功します。しかし、二度目の戦いでは自らの命と引き換えにラオウの腕を奪おうとするも、叶わず敗北してしまうのでした。

 敗北したジュウザにラオウは、南斗最後の将の正体を聞き出そうと秘孔「解唖門天聴」を突き自白を強要します。しかしジュウザは秘孔の力に逆らい、口を割ることはありません。

「おれは雲! おれはおれの意志で動く ざまあみたかラオウ!! おれは最期の最期まで雲のジュウザ!!」

 そしてジュウザは笑いながら、全身から血を噴き絶命するのでした。その死に様は、ラオウをして「みごとであった」と言わしめています。SNS上にも「意地でも最後の将の正体を口にしなかった姿に涙が止まらなかった」といった声が見られました。

 2023年9月に発表された新シリーズアニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』は、「原作の魅力をあますことなく忠実に映像化」(配布資料より)するとのことです。令和の技術で表現されるであろうジュウザの雄姿を楽しみに待ちましょう。

(LUIS FIELD)

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