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大人気キャラがいない? 『千と千尋』予告や広告にハクが登場しなかった理由とは

マグミクス / 2024年1月4日 7時10分

大人気キャラがいない? 『千と千尋』予告や広告にハクが登場しなかった理由とは

■作中屈指の「人気キャラクター」が登場しなかった理由

 2024年1月5日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ)では、2001年に公開され大ヒットしたスタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』が放送されます。作中に登場する少年・ハクは、屈指の人気キャラとして知られていますが、映画公開前の予告編や広告には一切登場しなかった、というエピソードがありました。それには意外な理由があったのです。

 本題に入る前に、ハクというキャラクターについて簡単におさらいします。ハクは主人公・千尋が迷い込んでしまった不思議な世界のなかで、多くの神々が疲れをいやすために訪れる「油屋」で働く少年です。

 ハクは「油屋」の経営者である魔女・湯婆婆の弟子になりたいと、突然「油屋」に現れたそうですが、その正体は龍神で「ニギハヤミコハクヌシ」という川の主でした。ハクは、作中で人間の世界から不思議な世界へ迷い込んでしまった千尋を何度も助けてくれる、物語のヒーロー的存在だと言えるでしょう。

 2023年6月16日に発売された書籍『スタジオジブリ物語』(集英社新書)のなかには、ハクが映画公開前の予告編や広告に一切登場しなかった理由が記されています。それは『千と千尋の神隠し』が「恋愛映画ではないから」だそうです。ハクは作中で何度も千尋を助けてくれるだけではなく、物語の終盤には千尋と互いに心を通わせるほどの存在です。

 それほどまでに重要なキャラクターであるハクを、予告編や事前の広告に一切登場させない、というスタジオジブリの思い切りのよさがうかがえます。同書によると、ハクが広告に登場したのは、映画公開から5か月後のことだったそうです。

 一方で、『千と千尋の神隠し』の予告編や事前広告で大活躍したキャラクターは、カオナシでした。2001年07月19日に発売された『千尋と不思議の町 千と千尋の神隠し 徹底攻略ガイド』(角川書店)で、カオナシは当初「『油屋』に訪れた神々の脇で、橋のそばに立っているだけのキャラクターだった」という設定が明かされています。同書によると、カオナシの絵が映像として完成した際、宮崎駿監督のなかで彼が「妙に気になるヤツ」に変化した、というのです。

 脇役から一転、物語後半では千尋と行動をともにするほどの主要キャラになったカオナシは、その後千尋とカオナシのシーンだけをつないだ予告編が作られたり、カオナシをメインに据えた宣伝方法が何度も起用されたりすることとなりました。

 このように、本編では重要キャラのハクが事前の宣伝活動には登場しなかったり、最初はただの脇役だったカオナシが宣伝ではメインとして扱われたりと、『千と千尋の神隠し』の広報には意外な裏話があったようです。上映後に初めてスクリーンに登場したハクは、ずっと隠されていた分、その魅力できっと多くのジブリファンの心を惹きつけたことでしょう。

(LUIS FIELD)

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