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【50年前】1973年の大みそか、どんなアニメや特撮が放送されていた?【ゼロテスター】

マグミクス / 2023年12月30日 18時10分

【50年前】1973年の大みそか、どんなアニメや特撮が放送されていた?【ゼロテスター】

■TVが娯楽の中心だった時代、大みそかのアニメ番組は…?

 年末年始のTV番組はアニメ特番も多く、楽しみにしている子供さんも多いことでしょう。では、今よりもっとTVが娯楽の中心であった、50年前の1973年、大みそかにはどのようなTVアニメが放送されていたのでしょうか。当時の新聞のTV欄を見ていきましょう。なお、放送チャンネルや放送時間はすべて関東圏に準拠したものとなります。ご了承ください。

 NHKは、教育テレビも含めて2チャンネルともにアニメの放送はありませんでした。しかし18時から児童劇映画『宇宙人カドイン』という特撮番組が放送されています。これはイギリスの児童劇映画財団「Children’s Film Foundation」(以下、CFF)が1972年に制作したTV映画で、宇宙人の青年「カドイン」がイギリスの小さな村に住む「バルフォー家」の居候となり、村で起こった問題を解決しようとする物語が描かれました。長らく絶版になっていましたが、2014年にCFFから発売されたDVD『OUTER SPACE』に収録され、復活を果たしています。

 日本テレビでは18時から『アストロガンガー』の最終回「スペース・パンサー」が放送されました。『マジンガーZ』よりも2か月早く放送が開始されたロボットアニメで、「人が巨大ロボットに『入り』こんで敵と戦う」作品の先駆けとして知られています。本来の最終回は1973年の3月28日のため、おそらく再放送だと思われます。

 TBSでは朝の6時半から『怪物くん』が放送されていたのが確認できました。時期から考えると1968年に放送されたモノクロ版でしょう。17時半からは「マンガ大作戦」と題した枠が設けられており、ワーナー・ブラザースが製作した「ルーニー・テューンズ」シリーズやワーナー・ブラザース・ピクチャーズの「メリー・メロディーズ」シリーズなどの短編アニメーションが放送されていました。そして18時からはなんと『ウルトラマン』の再放送が行われていました。お父さんとのチャンネル権争いに敗れて、この日は見そびれた方も多かったのではないでしょうか。

■朝から夕方まで多く見られる「アニメ再放送」

『ゼロテスター』 (C)J.D&東北新社

 フジテレビは、大みそかでもほぼ通常の番組編成となっています。朝の7時15分からは「朝のマンガ大行進」という15分枠でアニメが放送されていました。7時半からは『ジャングル大帝』の再放送、そして8時からは、アニメや特撮ではありませんが、子供向け番組『ママとあそぼう! ピンポンパン』が放送されています。なお、この時期の「お姉さん」は2代目の石毛恭子さんであることが確認できました。

 18時からは、ちばてつや先生原作の『国松さまのお通りだい』の再放送、同55分からは児童向けスラップスティック・コメディ『クレクレタコラ』と、なかなかのカオスぶりです。19時からは、後に『装甲騎兵ボトムズ』を手掛ける高橋良輔氏の初監督作品『ゼロテスター』の第14話「メビウスの逆襲」が放送されています。

 続いて10チャンネル、この時期は「NETテレビ」と呼ばれており、「テレビ朝日」に改名するのは4年後の1977年のことです。NETテレビもアニメが多く。朝の7時20分からは『キングコング』、その後は『魔法使いチャッピー』の枠が設けられています。さらに9時45分からは『仮面ライダー』の再放送が行われていたので、楽しみにしていた子供も多かったのではないでしょうか。

 夕方の17時15分からは『電子鳥人Uバード』、空飛ぶ超人「Uバード」と仲間たちの活躍を描いたアメリカのアニメです。オープニングとエンディングは、当時の人気男性アイドルグループ「フォーリーブス」が担当しています。45分からは赤塚不二夫先生原作の『ひみつのアッコちゃん(第一期)』の再放送が行われていました。

 12チャンネルも、当時は「テレビ東京」ではなく「東京12チャンネル」という名前で、改名するのは8年後の1981年になります。この時期は朝にアニメ枠が存在しておらず、夕方のみの放送です。17時からは『黄金バット』、18時からは「ゴーゴーマンガ大作戦」という枠が設けられ、18時15分からは『カバトット』が放送されていました。同27分からは再放送枠「キッド・ボックス」、45分からもやはり再放送枠「まんがのくに」が儲けられており、何らかのアニメが放送されていたようです。

 50年前は大みそかだからといって、特別にアニメや特撮が放送されるわけではなく、通常編成での対応だったようです。改めて番組作りをする必要が無いため、再放送は特に重宝されたのでしょう。

(早川清一朗)

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