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1月5日は「ギャンの日」 アニメでは不遇も「異世界でリベンジ」していた!

マグミクス / 2024年1月5日 6時10分

1月5日は「ギャンの日」 アニメでは不遇も「異世界でリベンジ」していた!

■当初は「バリエーション」が少なかったが…?

 本日1月5日は、型式番号が「MS-15」ということで「ギャンの日」となっています。TVアニメ『機動戦士ガンダム』に1話しか登場しなかったギャンですが、ファンの印象に強く残るMS(モビルスーツ)でした。

 ギャンは騎士のような外観を持った、近接戦闘を得意とするMSです。「MS-14 ゲルググ」と次期主力量産機の座を争いましたが、汎用性に欠けることから競合に敗れました。3機試作されましたが、その内の1機がマ・クベの手に渡り、打倒ガンダムに使われることになります。

 しかし、もともとはオーダーメイドのMSという設定で、パイロットであるマ・クベ大佐が「私用に開発していただいたMS」と劇中で言っていました。これはガンダム世界の設定を再構築した書籍『ガンダムセンチュリー』で作られた記述をもとに、後年に設定が改められたからです。

 こういった経緯からギャンは一年戦争に登場した汎用MSとしては、派生機が少ないことで知られていました。あの第一次ガンプラブームの際、多くのバリエーション機を生み出した「MSV」でさえ派生機がなかったほどです。

 近年、雑誌「ガンダムエース」掲載のメカニックデザイン企画「MSV-R」にて、ようやく「YMS-15E ギャン・エーオース」という機体が登場し、宇宙世紀の歴史上存在していたと言われる残り2機のギャンが改修された設定が生まれました。

 これ以外に正規の歴史と思われる宇宙世紀ではギャンの存在はありません。カウントされるとしたら、その設計思想を受け継いた『機動戦士ガンダムΖΖ』登場の「AMX-104 R・ジャジャ」や、『機動戦士ガンダムF90』マンガ版のみに登場した新造機「OMS-15RF RFギャン」くらいでしょうか。

 マンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でマ・クベが「(ギャンを)量産はさせるな、マ・クベの名はギャンとともに記憶されるべき」というセリフで散っていくシーンがありますが、ギャンの存在はマ・クベと一体化しているといっても過言ではないかもしれません。

 しかし、正規の宇宙世紀では日陰の存在であったギャンですが、別の世界線ではゲルググとの競合に勝利し、多くのバリエーション機を生むことになります。それはゲームのなか での出来事でした。

■異世界転生したら人気者に? 派生機が続々登場

ゲーム「ギレンの野望」シリーズでは、ギャンの派生機体が次々と登場した。画像はシリーズ第1作となる、セガサターン版『機動戦士ガンダム ギレンの野望』(バンダイ)

 ギャンのバリエーション機を一気に増やしたゲームと言えば、みなさんもご承知のシミュレーションゲーム「ギレンの野望」です。本来あり得なかった「IF」を楽しむこのゲームでは、多くのバリエーションを生み出しました。

 まずはTV版と同じタイプになる「YMS-15/MS-15S ギャン先行量産型」。マ・クベをはじめとしてアナベル・ガトー、ランバ・ラル、さらにシャア・アズナブルといったアニメ作品で有名な名立たるエースパイロットの乗機になっています。

 量産型は「MS-15A ギャン」。これに正史のゲルググと同じようにブースターを装備した「MS-15B 高機動型ギャン」があります。そのパイロットは黒い三連星をはじめ、MSVでおなじみのジョニー・ライデンとシン・マツナガがいました。

 そしてゲルググと同じくキャノン砲を背負った「MS-15C ギャンキャノン」があります。本来の格闘能力とは真逆の装備ですが、これはガンキャノンにかけた遊び心も含まれているのでしょう。残念ながら下半身をマゼラベースにした「ギャンタンク」は実装されていません。

 さらに「MS-14JG ゲルググJ」に相当する「MS-15KG ギャンK(クリーガー)」。「MS-14F ゲルググM」に相当する「MS-14F ギャンM(マリーネ)」も登場しています。もちろん指揮官用の「MS-15Fs ギャンM指揮官用」にはシーマ・ガラハウが搭乗していました。

 この他にも「ガンダムネットワークオペレーション」では「MS-15[EXAM] ギャンEXAM搭載型」。「SDガンダム GGENERATION」ではアクシズで開発された「MS-14J リゲルグ」に相当する「MS-15K ギャン改」などがあります。この他にも各種マンガでいくつかのバリエーション機が存在しました。

 しかしギャンがもっとも輝いた例として、ガンプラに異世界転生を果たしたアニメ『ガンダムビルドファイターズ』シリーズでの活躍は外せないでしょう。「ギャンギャギャン」、「ギャンバルカン」、「ギャンスロット」といった、正史では考えられない機体たちです。

 最近では劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』にも「ギャンシュトローム」というギャンをオマージュしたMSの登場も発表され、コズミック・イラにも異世界転生を果たしていました。

 ギャンは劇場版に唯一登場しないMSであることから、「劇場版はビームサーベルだけ登場」というネタにされがちです。その設定から宇宙世紀正史での活躍は少ないのですが、これからは別世界での活躍が期待できるかもしれません。

(加々美利治)

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