年末年始にプレイしたい! 2023年発売の「Nintendo Switchの神ゲー」3選
マグミクス / 2023年12月29日 8時10分
■見落としがちな2023年前半の名作や、世界中に認められた大作も!
年末年始はひと段落するまで忙しないものの、仕事などが片付けばまとまった時間を用意しやすい時期でもあります。特に急ぎの用事がないなら、この機会を利用してゲーム三昧の日々を送ってはいかがでしょうか。
しかし、貴重なプレイ時間を今ひとつなゲームに費やすほど、残念な話はありません。このタイミングで新たなゲームを始めると、そのまま2024年の初プレイに繋がる可能性も高いので、なおさら外れは引きたくないところ。
そこで、今年発売されたNintendo Switch(以下、Switch)作品のなかでも、プレイ満足度の高い「神ゲー」を3本厳選し、皆様にお届けします。この冬のゲームライフを、大満喫してお過ごしください。
●キャラの成長と戦略性の高いバトルの好循環がクセになる『ファイアーエムブレム エンゲージ』
せっかくSwitchで遊ぶなら、ほかのゲーム機ではプレイできない作品を選ぶのもひとつの手です。2023年10月に登場した『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』も有力な候補ですが、そちらは発売してまだ日が浅いので、記憶に新しい人も多いことでしょう。
そこでオススメしたいのが、2023年の幕開けを飾った『ファイアーエムブレム エンゲージ』です。本作は、ファミコン時代から続くシミュレーションRPGシリーズの最新作で、長年の経験から練られたゲーム性とバランスで、同じジャンルのゲーム群のなかでも頭ひとつ抜けています。
本作のメインストーリーは比較的シンプルですが、それだけに分かりやすく、広く受け入れられやすい内容です。仲間たちと個別に仲を深める要素があるので、キャラクターを気に入るほど物語面にもどっぷりとハマれます。
また、こちらも欠かせないのが、育成と戦闘です。まず、マス目で区切られたフィールドを自分なりの戦略でじっくり攻略する楽しさがあります。また、ターン制で進行するため、時間に追われて決断する必要はなく、腰を据えて遊ぶのにも向いています。
世界各地を巡って戦いを続けていくので、戦場の舞台も常に入れ替わり、毎回新鮮な気持ちで戦略を考えられるのも嬉しい点でしょう。その戦場に誰を投入し、どんな活躍をさせるのか。その想定や予想を実行できた時の喜びは、忘れがたい体験になるはず。
仲間たちは経験に応じて成長しますが、ステータスの伸びやすさは個々人で違いがありますが、成長そのものはランダムなので、プレイごとに強さが変動します。そのランダム性を戦略でどう補うか、ここもプレイヤーの腕の見せどころでしょう。
気に入ったキャラクターが予想以上の成長を見せてくれた時は、他に代えがたいほどの喜びが湧き上がります。また、シリーズ初の要素として、過去作に登場した英雄の力を借りるシステムがあり、これを活用すれば戦局を一気に覆すほどの活躍も可能なので、好きなキャラがさらなる活躍を見せてくれます。
自分なりの戦略性を見つける楽しさがあり、そのなかでキャラが育ち強くなっていく。その強さで戦闘が有利になり、新たな戦略へと繋がっていく。そんな好循環を、ゲームシステムと良好なバランスがしっかりと支える『ファイアーエムブレム エンゲージ』は、クリアまでたっぷりと楽しい時間を提供してくれることでしょう。
ちなみに、有料となりますが追加DLCを購入すると、本編では味方だったキャラが敵になり、敵だったキャラが味方になるという新たなストーリーも楽しめます。その体験は実に刺激的なので、追加DLCのプレイもお勧めです。
■遊ぶほどクセになるRPGや、誰もが納得する名作も!
剣に岩をくっつける。そんな無茶な組み合わせも、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』なら可能だ
●持ち運んでいつでも遊びたい、手軽で奥深い『オクトパストラベラーII』
2本目にオススメする『オクトパストラベラーII』は、PlayStation 5やPlayStation 4、Steam版などもありますが、特にこだわりがなければSwitchでのプレイもオススメです。Switchは単体だけで携帯プレイが可能で、場所を選ばずどこでも遊べますが、そうしたプレイスタイルにも『オクトパストラベラーII』は実によく合います。
タイトルに『II』とありますが、主人公や物語はもちろん、舞台となる大陸も一新されているため、1作目を遊ばずに『オクトパストラベラーII』をプレイしても全く問題ありません。
本作の主人公は8人おり、任意で選択できますが、残りの7人もゲーム内に登場し、頼もしい仲間としてパーティに加わります。いずれも個別の目的を持ち、重くシリアスな物語から自分の夢を目指して躍進する姿を描くものまで、多彩な展開が楽しめます。
また、前作は仲間同士の接点が少ないという弱点がありましたが、本作では仲間同士が密接に関わる「クロスストーリー」や「エクストラストーリー」を用意し、改善が図られました。その結果、関係性や仲間としての絆、そして大きな物語の締めくくりと、プレイに心地よいメリハリが生まれます。
本作はバトルも特徴的で、ターン経過で溜まっていく「BP(ブーストポイント)」を使って連続攻撃を繰り出したりアビリティの強化を行ったりと、選べる戦略がかなり豊富です。また、敵の「シールドポイント」を削る(ブレイク)と大ダメージが狙えるので、BPの活用でブレイクを狙う筋道をどう立てるか、プレイヤーの腕が問われます。
また、ジョブとアビリティの組み合わせも多く、効果的な組み合わせを見つける楽しさ、その実力を発揮して敵を蹴散らす爽快さは、コマンドバトルだからこそ得られる快感です。
もうひとつ特徴的なのが主人公ごとに用意された「フィールドコマンド」で、その奥深さは語り出すとキリがないほどですが、住人の持ち物を「盗む」で頂いたりと、かなり大胆な行動も可能です。相当強力な武器を盗むこともでき、意外な形でキャラクターを強化できる「包容力の広さ」も、本作が持つ魅力のひとつでしょう。
多彩なストーリーに、手応え満点のバトル、ジョブ×アビリティの組み合わせの模索など、細かく色々とプレイしたくなる『オクトパストラベラーII』。そのため、ソファでくつろぎながら遊んだり、就寝前にちょっと弄ったりと、プレイスタイルが自由なSwitchとの相性が抜群な作品です。
●プレイ時間の全てが、冒険と刺激に満ちている『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
2023年に登場したSwitchの神ゲーと言われれば、どう考えても『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を外すわけにはいきません。
国内外で高い人気を持つ『ゼルダの伝説』と、オープンワールド(公称はオープンエアー)を組み合わせ、シリーズの「当たり前」を見直した意欲作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が2017年に発売されました。こちらの作品は、現在3115万本もの販売本数を記録しており、指折りの大ヒット作として今も愛されています。
そんな名作の直接的な続編として登場したのが、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』です。壮大で自由な冒険はさらに広がり、前作を上回るボリュームと遊び応えでプレイヤーを魅了しました。
販売本数で言えば、本作は1950万本(記事執筆時点)なので、「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』よりも少ないじゃないか」と思うかもしれませんが、あちらは6年間にわたって積み上げた記録です。一方本作は、発売からまだ7ヶ月程度なので、期間が全く違います。そのうえで1950万本という記録を見ると、見事な大ヒットなのだと分かります。
操作やゲームシステムを教えてくれるチュートリアルさえ終われば、後はどこへ行き何をするのもプレイヤーの自由です。今ここに生きる人々に関わったり、この世界の過去に触れたりと、気ままで自分好みの冒険を味わえます。
前作でも堪能できた地上の探索だけでなく、大空から地下まで舞台が広がり、未知の世界を切り開く楽しさは、並大抵のオープンワールド作品では太刀打ちできないほど。しかも、探索すれば何らかの発見やご褒美、イベントなどが待っており、苦労と報酬のバランスも良好です。
また、物同士を組み合せる「ウルトラハンド」や、武器や盾にオブジェクトをつけて強化する「スクラビルド」といったクラフトの楽しさも、本作独自の要素です。
板にタイヤと動力をつけて車を作ったり、槍と槍と繋げて長射程の槍を生み出したりと、発想次第で生み出すアイテムは無限に広がります。その行為自体が楽しいのはもちろんですが、冒険の役に立つこともしばしばあるので、攻略するうえでもクラフト要素は外せません。
想像する限り果てがないクラフト要素で、広大な世界を好き勝手に冒険できる世界。他の誰のものでもない、自分だけの旅を生み出せる『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、あなただけの思い出を紡いでくれる1作です。
(臥待)
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