時間が溶ける! 冬休みにプレイしたい2023年発売の「シミュレーション神ゲー」3選
マグミクス / 2024年1月2日 21時40分
■シミュレーションゲームは頭の体操
優れたシミュレーションゲームには時間の経過を忘れさせ、遊び続けたくなる謎の吸引力があります。この記事では、2023年に発売されたシミュレーションゲームのなかから特に魅力的な3作を紹介します。
●『ペルソナ5 タクティカ』
まずは世界的に高い人気を誇る「ペルソナ」シリーズの新作『ペルソナ5 タクティカ』です。「ペルソナ」シリーズはジャンルの垣根を超えて広く展開しており、これまでにリズムゲームや格闘ゲーム、アクションRPGなどがリリースされました。本作はシリーズ初となるシミュレーションRPGです。
『ペルソナ5 タクティカ』では、主人公と「心の怪盗団」のメンバーが異世界に転移し、革命家の「L」と協力して圧政に立ち向かいます。物語が進行するイベントパートと敵と戦うタクティクスシミュレーションパートに分かれており、『ペルソナ5』のようなスケジュール管理はありません。ゲームシステム面ではほとんど完全に別物だと言えます。
しかしプレイヤーユニットはジョーカーやモルガナたち、おなじみの「心の怪盗団」メンバーです。攻撃方法も「ペルソナ」シリーズを引き継いでいるため、ファンならすんなり馴染めるでしょう。
シミュレーションゲームとして特筆すべき点は「ペルソナ」シリーズの総攻撃に該当するTRIBANGLE(トライバングル)というシステムです。バトルに参加する3体のユニットで敵を囲むと、範囲内の敵をまとめて攻撃できます。積極的に狙いましょう。
また敵をダウンさせることで追撃できる1more(ワンモア)システムも、「ペルソナ」シリーズから引き継いでおり、「ペルソナ」らしさにあふれたタクティクスシミュレーションゲームに仕上がっています。
「ペルソナ」要素満載でファンならきっと楽しめる本作ですが、初めて「ペルソナ」シリーズに触れるプレイヤーにとっては若干ハードルが高く感じられるかもしれません。しかし予備知識がなくても物語を楽しめますし、チュートリアルも丁寧です。「ペルソナ」シリーズ初プレイでも問題なく楽しめるでしょう。
クリアまでの時間はだいたい30時間程度が目安になります。年末年始のお休みにプレイするには、ちょうどいいボリュームではないでしょうか。
■『シティーズ:スカイライン II』で自分だけの都市を作ろう!
巨大な都市をまるごと設計できるのが魅力。メチャクチャな都市だって作れる。画像は『シティーズ:スカイライン II』(Deep Silver)
2作目は都市開発シミュレーション『シティーズ:スカイライン II』です。2015年に発売された前作は全世界で1200万本を超える大ヒットを記録しており、「シムシティ」シリーズと並んで都市計画ゲームの定番として知られています。1989年にスーパーファミコンで発売された『シムシティ』をプレイしたことがある人は多いのではないでしょうか。基本的な遊び方はシムシティと似ているのでしばらくぶりに遊んでみるのも良いかと思います。
『シティーズ:スカイライン II』最大の魅力は、ほどよい解像度で都市開発の醍醐味が楽しめる点です。いくら自由度が高くて細部まで設定できても、あまりにもミクロなマネジメントが必要になると煩雑さが勝って楽しめません。本作では計画し、実行し、成果を判定するというサイクルが快適に楽しめます。指定した範囲に指定した建築物が速やかに建設され、その建築物が都市に及ぼす影響が素早く反映されます。
また都市の交通がスムーズになるよう、鉄道網や道路網を整備する楽しみもあります。単に道路を敷設するだけでなく、道路の合流・交差方法を選択できるのが特徴で、場合によっては渋滞が発生する原因にもなります。幾何学的な美しさと機能性のバランスを取りながら道路を敷設する作業には、区画割りをしながら建物を建設するのとは異なる面白さがあります。
『シティーズ:スカイライン II』では見た目だけに特化した都市を作ってもいいですし、人口増加に振り切った都市を作るのも自由です。現実では絶対にありえないようなメチャクチャな都市を作って遊ぶこともできる自由度の高さが、都市開発シミュレーションゲーム最大の魅力です。まさに時間が溶けるかのように夢中になれるでしょう。
●『フロントミッション セカンド:リメイク』
最後に紹介するのは、巨大な歩行兵器「ヴァンツァー」が活躍するタクティクスシミュレーション、『フロントミッション セカンド:リメイク』です。タイトルにあるように本作は1997年に発売されたゲームのリメイク作で、ビジュアルやBGM、読み込み速度などが大幅にパワーアップしています。
「ヴァンツァー」のカスタマイズとパイロットの育成が楽しく、ステージに合わせて変更した装備が適切だったり、習得したスキルが発動して大ダメージを与えたりすると爽快です。旧作で遊んだことがある人は快適に再プレイが楽しめますし、「フロントミッション」初プレイの人も何度か遊ぶうちにコツをつかんで馴染めるでしょう。
主人公が軍人だったり、クーデターの裏に隠された陰謀をテーマにしていたりすることから、全体的にミリタリー・サスペンス要素が強めです。先の展開が気になって「もう1ステージ遊ぼう」という気持ちにさせてくれます。
今年の年末年始はシミュレーションゲームで遊んでみるのはいかがでしょうか。ゲームという非日常の世界を再訪問することで、かつての情熱や集中力を思い出すかもしれません。
(レトロ@長谷部 耕平)
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