『千と千尋』ハク様はなぜ人気? 全人類を骨抜きにする「高度なイケメンテク」
マグミクス / 2024年1月5日 20時51分
![『千と千尋』ハク様はなぜ人気? 全人類を骨抜きにする「高度なイケメンテク」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_204846_0-small.jpg)
■ハク様、実は「恋愛強者」だった?
2024年1月5日(金)放送の『金曜ロードショー』で『千と千尋の神隠し』が放送されます。その見どころといえば、主人公の千尋が成長していく姿や、不気味で奇妙なキャラクターたちが登場する不思議な世界、そして何より我らが「ハク様」のかっこよさでしょう。
ハクは神々の世界に迷い込んだ千尋を助けてくれた少年で、ジブリファンからも絶大な人気を誇ります。ひょっとしたらジブリ作品全体で見ても、3本の指に入るほどの人気キャラなのではないでしょうか。一体ハクの何がそこまで魅力的なのか、今回はその秘密を紐解いていきます。
まずハクの魅力を語るうえで、やはりビジュアルの良さは外せません。「結局顔かよ」と思われるかもしれませんが、この映画において「顔が良い」ということは、大きなアドバンテージになります。というのもよくよく思い出してみると、『千と千尋の神隠し』の登場人物はほとんどが「人外」です。そのなかで普通の人間っぽい見た目で、なおかつ美少年、おまけに主人公に優しいとなれば、一般的な作品よりも顔の良さが引き立ちます。
これは他の人気ジブリ男子にもいえることで、『もののけ姫』のアシタカも『ハウルの動く城』のハウルも作品内でほぼ唯一のイケメンです。だからこそ彼らの存在は、視聴者の目にかっこよく映るのではないでしょうか。そしてハクに関しても、トンネルの向こうの異様な姿の住人たちが引き立て役となって、その魅力を増大させているのかもしれません。
またビジュアル以外のハクの魅力として注目したいのは、押し引きの上手さです。序盤から千尋を守ってくれる存在として登場し、一貫して「そなたの味方」であり続けてくれるハクですが、おそらく周囲に人間である千尋との関係を悟られないようにするため、あたかも初対面であるかのように振る舞うシーンがあります。
そのときの「無駄口を聞くな。私のことはハク様と呼べ」と冷たく突き放すような態度が、これはこれで素敵です。かと思えば、そのすぐ後には「元気が出るまじないをかけたおにぎり」を持って来てくれるのですから、これで好きにならない人類はいないでしょう。
ちなみに、一般的な物語のセオリーとして「悪人は食べ物を粗末にする」という見せ方がありますが、その逆で食べ物をくれるハクは作劇法的にも「超良いヤツ」として観客の目に映ったに違いありません。
■元祖壁ドン男子」にして「幼馴染男子」のハク様
千尋を見つめるハク様。手には「まじない入りのおにぎり」……。 画像は『千と千尋の神隠し』のワンシーン (C)2001 Studio Ghibli・NDDTM
ハクの魅力を語るうえで外せない3つ目のキーワードは「壁ドン」です。物語の序盤で壁ドンしながら千尋を守るという高度なイケメンテクニックを披露しますが、『千と千尋の神隠し』が放映されたのは2001年なので、まだ現在の意味での壁ドンが広まる前でした。
もともと壁ドンは隣の部屋の住人がうるさいときに、クレームとして壁を殴る行為を指すネットスラングだったのですが、やがて少女マンガの定番シチュエーションである「男がヒロインを壁際まで追い詰めること」を意味する言葉に派生しました。そのきっかけは、2008年に人気声優の新谷良子さんが萌えるシチュエーションを、「壁にドン……黙れよ」と表現したことからだといわれています。
つまりハクは、そのずっと前から壁ドン男子を先取りしていたことになるのです。前述の急に態度が冷たくなるシーンもそうですが、ハクの行動は少女マンガのお約束をひと通りおさえているように思えます。
そして何より重要なのが、ハクが実質「幼馴染男子」であるということです。序盤からちょいちょい千尋と昔会ったことがあるとほのめかしてくるハクですが、本当に過去に会っていて、それも千尋を助けてくれていたことが物語終盤で判明します。
さらに本編では直接的な恋愛描写こそないものの、仮に『千と千尋の神隠し』が千尋とハクの初恋物語だったとして、ふたりの恋は種族的にも結ばれ難いという点もポイントが高いでしょう。最後に千尋が少しだけ「振り返ろうとする仕草」を見せたのも、人間の姿をしたハクとはおそらくこれでお別れになると、薄々感じていたからなのかもしれません。
ハク様はジブリの世界で少女マンガ的な王道ムーブを連発し、多くのファンを魅了してきました。。2024年一発目の『金曜ロードショー』では、ぜひ彼の一挙手一投足に注目してみてください。
(ハララ書房)
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