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『ワンピ』赤犬と黄猿が不憫すぎ! 「苦しすぎる」ふたりの現在とは

マグミクス / 2024年1月5日 11時40分

『ワンピ』赤犬と黄猿が不憫すぎ! 「苦しすぎる」ふたりの現在とは

■実は擬似親子の関係だった黄猿と戦桃丸

『ONE PIECE(ワンピース)』の海軍といえば、世界中の海で秩序維持のために働いている巨大な組織です。そのメンバーは自由な海賊とは違って、サラリーマンのように気苦労が絶えない日々を送っているのだとか……。とくに筆頭として読者たちの同情を集めているのが、「赤犬」ことサカズキと「黄猿」ことボルサリーノのふたりです。

※この記事には『ONE PIECE』単行本未収録の内容が含まれています。

 まずサカズキについては、かつて海軍本部大将のひとりでしたが、今は海軍元帥の座へとのぼり詰めています。元帥といえば軍隊のトップにあたる立ち位置なので、もはや権力を意のままに操り、ストレスから解放された日々を送っていてもおかしくはありません。

 ところが現実はそううまくはいかないようです。元帥といっても上司がいないわけではなく、とくに世界政府の最高権力である五老星には逆らうことができません。サカズキは血気盛んな性格から五老星に口答えすることもありますが、「生意気な口をきくな」「お前の面子など取るに足らん」などと一蹴されていました。

 また、目上だけでなく目下との関係もあまり良好ではなく、部下の暴走に頭を悩ませているようです。現在の海軍大将として、「藤虎」ことイッショウと「緑牛」ことアラマキが部下となっていますが、いずれもかなりの曲者といっていいでしょう。独自の正義を貫くイッショウはドレスローザで独断による土下座を行い、海軍大将としては前代未聞の行動として世間を騒がせました。

 そして一見忠実そうなアラマキも、「ワノ国編」では「余計なマネは絶対するな」と釘を刺されていたにもかかわらず、独断でルフィの首を取るために行動を起こしています。その結果、あわや四皇シャンクスとの激突という大騒動まで引き起こしそうになっていました。

 上も下も思うようにならないサカズキの現状は、まさに「中間管理職」のようだとして、同情を呼んでいるのです。

 他方で、現在「週刊少年ジャンプ」で展開されている「未来島エッグヘッド編」では、現在も三大将のひとりであるボルサリーノの苦労が明らかとなっています。

 ボルサリーノは五老星から「Dr.ベガパンクの抹殺」という指令を与えられ、エッグヘッド島に侵攻し、ジュエリー・ボニーや戦桃丸との戦いを繰り広げています。いつものように淡々と任務に臨んでいるかに見えたボルサリーノでしたが、実はそこには苦渋の決断がありました。というのも彼らとのあいだには、浅からぬ絆があったからです。

■実はバーソロミュー・くまとも家族同然…

黄猿の立場もなかなかつらかった……。 画像は「Portrait.Of.Pirates ワンピースNEODX 海軍本部大将 黄猿【ボルサリーノ】」(メガハウス)

 まず戦桃丸については、乱暴者として村を追われた子供だった彼をボルサリーノが拾い、ベガパンクのボディガードとして鍛え上げた過去がありました。食べたいものを聞かれ、「おにぎり!!」と元気よく答えた幼い戦桃丸の姿を、ボルサリーノは今も鮮明に覚えているようです。

 さらに抹殺対象であるベガパンク本人も、ボルサリーノにとっては気心の知れた友人でした。回想シーンでは、ふたりが一緒に食事したり親しげに話したりする様子が描かれています。

 そしてジュエリー・ボニーや、彼女の父親であるバーソロミュー・くまも、決して他人ではありません。かつてくまは難病を患ったボニーの治療法を求めて、ベガパンクのもとを訪れました。そしてボニーが治療を受けているあいだ、ボルサリーノ、ベガパンク、戦桃丸、くま、ボニーの5人は、大きなピザを分け合って食べたり、輪になって踊って騒いだりと、まるで家族のような時間を過ごしていたようです。

 ところが、今のボルサリーノは、世界政府の命令に従うしかない海兵のひとりであるため、私情を押し殺して親友や家族のような存在だった相手を「ピカピカの実」の能力によって追い詰めています。当然その胸中にはやるせない思いがあるらしく、第1089話では「わっしは社畜だよ」と自嘲する場面もありました。

 サカズキが中間管理職としての苦労を背負っているとすれば、ボルサリーノはまさに社畜として苦しんでいる最中です。どちらも同情に値しますが、現場に出て自分の大切なものを犠牲にしているという意味では、ボルサリーノの方がより「かわいそう」なキャラクターといえるのではないでしょうか。

 サカズキもボルサリーノも海軍に所属しているかぎり、結局は巨大な組織のなかの歯車でしかないのでしょう。かといって海軍をひと足先に離れた「青キジ」ことクザンも、また別の苦労を強いられています。旧三大将の生き様は、正義を貫くことの大変さを体現しているのかもしれません。

(ハララ書房)

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