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「もう20年以上前?」「好きな人にはたまらん」 コアな人気のカルト名作アニメ3選

マグミクス / 2024年1月7日 21時40分

「もう20年以上前?」「好きな人にはたまらん」 コアな人気のカルト名作アニメ3選

■謎が謎を呼ぶ名作

 独特な世界観や衝撃的な展開、難解な設定など、名作アニメのなかには一見とっつきにくいような要素を持つ作品も多く存在します。コアなアニメファンからも人気を誇る、必見の作品を振り返ります。

●『彼氏彼女の事情』

『カレカノ』という略称でおなじみの『彼氏彼女の事情』は、津田雅美先生による少女マンガを原作とし、1998年10月から1999年3月まで放送されたアニメです。『新世紀エヴァンゲリオン』で名を馳せた庵野秀明氏が監督を務めたことでも注目されました。

 主人公の宮沢雪野は成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗な優等生として知られていますが、実は虚栄心の塊で、人からどう見られるかを気にし、注目を浴びることに全力を注いでいます。そこに現れたクラスメイトの有馬総一郎は、雪野が目指していた総代を奪い取るライバルのような存在となりました。有馬は、頭脳明晰、容姿端麗、病院のお坊っちゃまで優等生という高いスペックを持ち合わせ、雪野の心を揺さぶります。

 同作の大きな特徴は、なんといっても「庵野節」の演出です。19話では切り絵や実写が突如入ってくる「劇メーション」という手法が話題になりました。

 普通の「学園もの」「恋愛もの」とは一線を画す、ストーリーの深さもポイントです。雪野の「見栄」のために完璧でいたいという動機や、有馬の育児放棄された過去など思春期の男女の光も闇も描き切り、「実はストーリーがかなり重厚」「よくある学園アニメと思ったら全然違った!」と今も熱い支持を受けています。

●『serial experiments lain』

『serial experiments lain』は1998年7月から9月にかけて放送された日本のアニメで、「欝々しい展開」「カルト的」といった感想が多く、「鬱アニメ」とも称される人気作品です。

 主人公の岩倉玲音はある日、死んだはずのクラスメイトである四方田千砂からメールを受け取ったことをきっかけに、Wired(ワイヤード)と呼ばれるインターネット空間に興味を抱きました。千砂は、Wiredは肉体が必要ない空間で「ここには神様がいる」と言います。その真意を知るため、玲音はWiredにのめりこんでいくことになりました。

 作中ではところどころでノイズが流れたり、ネットの専門用語も説明なく飛び交ったりと怪しい雰囲気も満載です。Wiredの仮想世界と現実世界との区別が分からなくなっていく世界観に、「難解すぎるし哲学的」「ホラーだ」「見た後もすっきりしないけど中毒性がある」と人気を集めています。

 また、後追いで見たと思われるレビューでは、「90年代にここまで考えられているのにビックリ」「Wiredって今のX(旧Twitter)とかTikTokのことだよね」との声も多くあがっていました。現代のSNS社会を予測したかのようなストーリーにも驚かされます。

●『灰羽連盟』

 最後に紹介する『灰羽連盟』は、2002年10月から12月にかけて放送されたTVアニメ作品で、安倍吉俊先生の同人誌『オールドホームの灰羽達』が原作です。

 舞台となる「グリの街」では、灰色の羽を持つ「灰羽」と人間が共存していました。飛ぶことのできない灰色の羽をもつ主人公のラッカたちは、「灰羽連盟」という団体に守られながら幸せに暮らしています。

 しかし、この世界にはさまざまな謎や決まりが存在しました。「壁の外には出られない」「グリの街を覆う壁に触れてはならない」などのルールがあり、幸せそうな生活の裏に、どこか暗い雰囲気や謎が漂い続けています。

 結局「灰羽とは何か」もはっきり明かされることがなく、謎を残したまま同作は完結しました。「定規でまっすぐ線を引くみたいに私は空を落ちていくただ灰色の世界へ」のキャッチコピーも有名で、アニメを見終わると「キャッチコピーの意味を深く考えさせられる」と感じる人も多いようです。ネット上では今も、さまざまな議論が交わされています。

(マグミクス編集部)

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