『ワンピ』ナミ＝天竜人は確実なのか シャンクスとの共通点から「鳥肌すごい」「大興奮」

■ナミの出生についてシャンクスが関係しているかもしれないワケとは？

『ONE PIECE（ワンピース）』の初期から麦わらの一味として活躍している航海士のナミは、作中の回想シーンで幼少期などは描かれたものの、正確な出生については明かされておらず、いまだに多くの謎が残されています。

　ナミの生い立ちについて、一部の読者の間では、さまざまな仮説が立てられているようです。最終章で明るみに出る可能性が高いとされている彼女の出生の秘密とはどのようなものがあるのでしょうか。

※本記事は『ONE PIECE』内の重要な内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

　ナミは幼少のころ、戦争孤児として元海兵のベルメールに引き取られ、義姉であるノジコとともにココヤシ村で平和な日常を過ごしていましたが、アーロン一味にベルメールが銃殺されてしまいます。

　彼女の悲しい過去を含めたエピソードはたった数話で、それ以上の情報は原作では明かされていません。しかし、2018年に発売された公式ファンブック『VIVRECARD～ONE PIECE図鑑～　BOOSTER PACK アーロン一味とココヤシ村の人々』で、ナミが「オイコット王国」出身ということが記されました。

　そんななか、ナミの過去とかなり似た境遇の過去を持つ人物の浮上によって、「ナミは貴族説」がささやかれるようになります。その人物は、四皇のひとりのシャンクスです。2022年公開の映画『ONE PIECE FLIM RED』では、約38年前に起きたゴッドバレー事件のあと、財宝にまぎれていた幼いシャンクスが海賊王・ゴール・D・ロジャーに拾われるというシーンが描かれました。加えて、同映画ではシャンクスが天竜人の一員「フィガーランド家」の血筋であることが明かされています。

「戦場に捨てられていた」「赤の他人に拾われて育った」などの共通点について読者からは「ナミは王族の血筋だと思う」「本当にシャンクスと同じ境遇で高貴な家柄なら鳥肌」といった声があがっています。

　また、産みの母については、エースの実母であるポートガス・D・ルージュという説が注目を集めています。理由は、第460話でルージュが出産する際に「女の子ならアン、男の子ならエース」と語っていることがきっかけです。ナミをローマ字で書き、逆にすると「IMAN」、英語に変換すると「I’m AN（私はアンです）」となるため、ルージュがナミの実母ではないかとの考察に至ったようです。

　ファンからは「（ルージュ母親説が）本当ならまじで興奮する」「この説は全力で推したい」などの声があがり、ナミの母親がルージュである展開を望んでいる人も多く見受けられます。

　ナミの「本名」については、根拠がほかにもありました。1998年に発売された著作である尾田栄一郎先生の短編作品集『WANTED！』内に『ROMANCE DAWN（ロマンスドーン）』という作品が収録されています。同作は『ONE PIECE』のもととなった作品とされており、実際に主人公としてルフィ本人が登場しています。

　そんな『ROMANCE DAWN』の作中に、アンという女性が登場しますが、彼女の容姿がナミそっくりに描かれているのです。彼女がナミとは確定していませんが、「アン」という名前を巡る展開は、今後も注目すべきポイントといえるでしょう。

　物語も最終章に突入し、だんだんと謎が解明されてきている本編に注目が集まるなか、今までベールに包まれていたナミの生い立ちも明らかになるのではと、読者からの期待の声も少なくないでしょう。彼女の血筋や母親などが描かれる日もそう遠くないかもしれません。

（LUIS FIELD）