猛者ぞろいの『ワンピ』で「タイマン最強」は誰？ 「底知れない」「負けが想像できん」

■どのキャラも戦績がヤバい！？

　マンガ『ONE PIECE』では多くの戦闘シーンが描かれており、キャラの魅力を引き立たせる要素のひとつとなっています。仲間とのチームワークで強敵を打倒するシーンもあれば、単体でも「化け物」レベルで強いキャラもおり、ファンの間で「タイマンで誰が最強か」というテーマでは未だ熱く議論されています。

　タイマン最強と言われたキャラの筆頭は元四皇のカイドウでしたが、彼はルフィに敗れたのちに現在は生死不明となっているため、今回はほかにもいる最強候補に名の挙がるキャラを振り返りましょう。

　主人公で、麦わらの一味の船長であるモンキー・D・ルフィは、もちろん最強候補のひとりです。「ゴムゴムの実」の能力者の彼は身体の伸縮性と鍛え上げた肉体で、高威力の打撃を繰り出して戦います。物語序盤から凄まじいスピードで成長し、王下七武海のクロコダイルや、ゲッコー・モリア、CP9など名だたる海賊や世界政府などを相手に勝利を収めていきました。

　そんなルフィは「ワノ国編」で、「ゴムゴムの実」のもうひとつの名である「ヒトヒトの実 幻獣種・モデル『ニカ』」が覚醒して身体能力が最高地点のギア5に至り、第1049話ではカイドウを単体で倒して四皇入りを果たしています。ネット上では「全く予想のできない戦い方をしてくれる」「覚醒して一気に海賊王に近づいた。最強の頂点に上り詰めてほしい」と期待する声もあり、やはり最強キャラでルフィを支持する人は多いでしょう。

　ルフィの義兄のポートガス・D・エースの仇で、現在は海軍の元帥であるサカズキ（赤犬）も、最強候補として支持されています。ロギア系の「マグマグの実」（マグマ）の能力者で、「マリンフォード頂上戦争」では「世界最強の男」といわれた四皇のエドワード・ニューゲート（白ひげ）の顔半分を削り、致命傷を与える戦闘力を見せました。

　さらにエースを殺した際には、彼の「メラメラの実」の能力を「上位互換」としてねじ伏せています。現在は革命軍のサボが「メラメラの実」を引き継いでいますが、天敵のサカズキとの再戦がどうなるのかも注目です。

　戦闘力に加え、正義を揺るがす者は味方でさえ手にかける苛烈な思想や、白ひげの攻撃を受けても立ち上がるタフさを誇り、最終章でも強大な敵となるのは間違いないでしょう。

■作中で唯一無二の能力者も

悪魔の実の能力をふたつ持てる特異体質の黒ひげ「Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-DX 黒ひげ マーシャル・D・ティーチ」（メガハウス）

　四皇のマーシャル・Ｄ・ティーチ（黒ひげ）も、最強といわれるキャラで外せない存在です。黒ひげは作中で唯一ふたつの悪魔の実の能力を持ち、数ある悪魔の実のなかで「最も凶悪」とされる「ヤミヤミの実」と世界を滅ぼす力「グラグラの実」の能力で、幅広い攻撃手段を持っています。

　そんな彼は悪魔の実の能力がなくても純粋な戦闘力も持ち合わせており、シャンクスの左目にある3本の傷は黒ひげによってつけられたことが第434話で明らかになりました。「油断などしていなかった」というシャンクスにさえ傷をつけ、「傷が疼く」と発言していたことからも、そもそも強い上にふたつの悪魔の実の力を持っている男として、無視できない存在でしょう。

　また、その黒ひげに傷をつけられたシャンクスも、長年最強キャラと呼ばれるひとりです。四皇のひとりで、登場するたびに大物感を出しながらも、強さはいまだ未知数で謎に包まれていました。しかし、第1079話でその実力が明らかになります。

　四皇のビッグマムを倒したユースタス・キッドを海賊王ゴール・D・ロジャーも使っていた技「神避（かむさり）」で圧倒し、相手をを一瞬で壊滅させたのです。「さすがにチートすぎる」と言われる一方、「仲間想いの一面が仇となって狡猾さのある黒ひげには負けそうな予感」と考察するファンもいました。

　各キャラの戦績やポテンシャルを見て考察するのも、『ONE PIECE』を楽しむ醍醐味です。最終章で最強キャラ対決は描かれるのか、今後の展開からも目が離せません。

（LUIS FIELD）