【漫画】「辞めます」退職者が続々と！ タイの転職事情、オチに「笑った」【作者インタビュー】

■「飽きた」勤続年数が長いのに辞めちゃう！？

　日本と違うタイの転職事情を描いたマンガ「タイ人の転職」が、Instagramで1200以上のいいねを集めて話題となっています。

　90年代、作者の父はタイで働いていました。その父がいうには、タイでは転職は珍しくなく、転職する理由もさまざま。そして転職した後も、日本とは違って……。読者からは、「笑った」「これぐらいの感じで働けたら心が軽そう」「ある意味、風通しがいい」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、むらいひとみさんです。タイに住んでいた頃の出来事や、日常をマンガにして、Instagramやブログ「ヒトミ made in タイランド」で発表しています。むらいひとみさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーータイでは気軽に転職する、ということを知ったとき、どう思いましたか？

　率直に「いいなぁ」と思いました。日本は「石の上にも3年」という言葉があるように、何事も継続していくのが大切だ、という考え方があります。だからすぐ辞めるとなると、気を使うだろうなと思います。でもタイはわりと気軽に転職しやすく、周りもそれを受け入れるのが当たり前なので、うらやましく感じました。

ーー退職した人が、もとの会社に戻ってきたときは、すんなり受け入れるのでしょうか？

　すんなり受け入れると聞きました。タイ人は、日本人のように周りの目を気にすることがあまりないので……。

ーー気軽に転職できることのメリット・デメリットには、どんなことがあると感じますか？

　メリットは、1度しかない人生なので、いろいろな経験ができること、思いもよらなかった自分の才能や好き嫌いを発見できることだと思います。デメリットは、会社側からの信用度が低いこと……かなと思います。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「日本も転職が当たり前になってきましたよね！」や、「申し訳なさゼロで辞められるのがうらやましい」というメッセージをいただきました。ほかにも、「日本人は悩みに悩んだ末の転職になるけど、タイはまるで電車の乗り換えみたいに転職するよね（笑）」と、友達からメールもきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　きっかけは父が、「タイ人はほんまに転職が多い！」と嘆いていたことです。父の話はいつも面白くて、これをマンガにしないのはもったいないと思い、マンガにしました。まだまだ父の面白い話や失敗した話はたくさんあるので、ブログやInstagramでも読んでくれたらうれしいです。

（マグミクス編集部）