【漫画】スーパーで子供をキツく叱る母親 「やだわぁ」周囲のコソコソ話に感情暴発！【作者インタビュー】

■「なかなかキツイ言い方」子供を叱る母親を見ていたら？

　心の葛藤を描いたマンガ「スーパーで見た二組の親子」が、Instagramで300以上のいいねを集めて話題となっています。

　スーパーで、子供を叱っている母親を見た作者。「キツい言い方だな」と思っていたのですが、その様子を見ていた人たちがコソコソと話しているのが聞こえてきて……。読者からは、「分かる！　決めつけは良くない」「大変なんだなと見守ってほしい」「私もコソコソいわれているのかも……」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、フリーライターのちゅんさんです。Instagramやブログ「マザーズ広場むすんでひらいて」でマンガを発表しています。ちゅんさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー注意されているお子さんを見たとき、どのように思いましたか？

　その子のお母さんがかなり大きい声で、目立つ注意の仕方だったので、「厳しいな……」とは感じました。お子さんは慌ててよけようとしていて、わざと前に出ているようには見えなかったので……。

ーーコソコソと話している人たちの会話で、特に共感できなかった部分はなんでしたか？

「キツいな」「言い方が厳しいな」と感じてしまうのは仕方ありませんが、その背景にどんな状況があるのかまでは分かりません。叱っていたお母さんは、子供の危険やほかの人への迷惑を考えてのことでしょうし……。それを「そんないい方しかできない子になる」と、子供の将来まで否定するほどのことではない、と感じました。

ーーちゅんさんご自身は、お子さんをどのように注意していますか？

　どうでしょう（笑）。私は子供にはわりと優しい言葉でいっているつもりですが、もともと話し方がキツいタイプなので、子供がどう感じているかは分かりません……。

ーーお子さんを注意するときに気を付けていることはありますか？

　できるだけ、「怒る」のではなく「叱る」ようにしています。「母さん、そういうのは嫌やな」などと、自分の気持ちを伝えるようにしています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　本当にいろいろな意見をいただきました。マンガでは描ききれていない現場の空気もあるので、「このいい方でキツいの！？」という意見も。「自分もまわりからいわれているかも……」という方や、「昔、こんなことをいわれて傷ついた」と体験を語ってくれた方もいました。いろいろな背景があるので、一場面だけを見て判断するのは本当に良くないな、と思いました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　育児マンガを描き始めたのは、初めての赤ちゃん育児が少し落ち着いた頃です。昔からマンガを描くのが好きだったので、少し育児に慣れたタイミングで、絵日記感覚の育児マンガを描くようになりました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　たしかにあのお母さんの言い方はキツめだったのですが、育て方まで否定されるのは……と複雑な気分になり、マンガにしてみました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　育児の経験や周りのママさんの声をいかして、母親・女性をテーマにした「マザーズ」という創作マンガを描き始めています。いずれは育児エッセイから創作マンガにシフトチェンジできればと思っています。絵の仕事も、どんどん増やしていけたらうれしいです。

（マグミクス編集部）