覇権不在か 粒ぞろいの冬アニメ 期待作No.1は？ アンケート結果は同率多数が続出

■2位に3作品が並ぶ大接戦に

　マグミクス編集部は「2024年冬アニメで一番楽しみな作品は？」と題して、2024年1月1日～1月8日までの期間、読者アンケートを実施しました。今回は総投票数110票のアンケートから、上位となった4作品を見てみましょう。

●2位：『俺だけレベルアップな件』＆『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd』＆『月が導く異世界道中 第二幕』（5票）

　2位には、異世界が舞台となる小説原作のアニメが3作品並びました。そのうち『俺だけレベルアップな件』は異次元と現世界が結ばれた世界で、「人類最弱兵器」と呼ばれるE級ハンターの主人公が、自分だけが知っているレベルアップ方法を通じて成長していくというストーリーです。原作は韓国の小説ですが、マンガ・小説サービスの「ピッコマ」でのローカライズ版を読んでいた人が期待を寄せていました。

　残る『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd』と『月が導く異世界道中 第二幕』は、どちらも2021年に放送されたアニメの第2期です。いずれも前作、特に魅力的なヒロインを楽しんでいた人からの投票が集まっていました。

【回答者の声】（『俺だけレベルアップな件』）
・アニメ化が決まる前から好きな作品。面白い！
・アニメになって、戦闘シーンがどう描かれるのか楽しみ。
・澤野弘之さんのサウンドトラックに期待。OP曲もカッコイイし早く全部聴きたい！

【回答者の声】（『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd』）
・（ヒロインの）リットとのイチャイチャがまた見られるかと思うと楽しみ。
・前作はまりスローライフじゃなかったけど、今回はスローライフになるか。注目です。

【回答者の声】（『月が導く異世界道中 第二幕』）
・前作が、主人公の不遇さや『水戸黄門』パロディなど異世界転生ものには珍しい要素が多くて好きだった。
・巴も澪も、ほかのキャラクターもすごくかわいくって。2期の新キャラにも期待。

■大接戦を制した、一風変わったファンタジー作品とは

●1位：『ダンジョン飯』（6票）

『ダンジョン飯』ビジュアル (C)九井諒子・KADOKAWA刊／「ダンジョン飯」製作委員会

　1位は九井諒子先生による原作マンガの人気も高い『ダンジョン飯』でした。本作ではダンジョンの奥深くでレッドドラゴンに捕食された妹を救おうとする剣士のライオスを始めとした冒険者パーティーが、迷宮内で食料を調達しながらダンジョン踏破を目指します。

　本作を制作するのは『SSSS.GRIDMAN』や『プロメア』などで知られるトリガーであり、その点に注目している人もいました。放送された第1話は作画面の評判が上々で、パーティーメンバーのマルシルの人気も高まっており、投票者の期待通り冬クールの人気作となりそうです。

【回答者の声】
・原作ファンなのでどのように映像化されるか楽しみ。
・意外な、飯ものファンタジー。
・トリガーっぽくないから気になる。
・内容は分からないのでとりあえず作画のよさと、PVを観ての判断です。

●本命不在となるクールの参考に

　5位には4票で6作品が並びました。そのなかで新規の作品は『魔法少女にあこがれて』のみです。残りは『うる星やつら 第2期』、『銀河英雄伝説 Die Neue These』、『キングダム 第5シリーズ』、『僕の心のヤバイやつ 第2期』、『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』と続編ものであり、この冬は期待の続編が多いクールといえるかもしれません。

　今期は秋から続く『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』を除くと絶対的な注目作がないだけに、観る作品に迷っている人も多いかもしれません。そんな方は、ぜひ今回のアンケート結果を視聴作品の参考にしてみましょう。

（はるのおと）