【漫画】「私は傷ついてる」「クソども」他責思考だった過去 変化に「受け止めてスゴい」【作者インタビュー】

■他人や環境を攻撃し、「傷ついてます」アピールしていた過去

　過去の自分を振り返って、いま思うことについて描いたマンガ「他責思考だった頃」が、Instagramで1600以上のいいねを集めて話題となっています。

　若い頃、根っからの他責思考だった作者。他人や環境を攻撃することで、自分が傷ついているという感情をアピールしてきました。しかし、大人になるにつれてそんな作者にも変化が起き、いま過去の自分を振り返ってみて思うこととは……。読者からは、「素晴らしい！」「いろいろな感情を味わってきたからこそ、人間味があって面白い」「自分と向き合われて、振り返って受け止めていることがすごい」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramやブログ「みくるべブログ」などでマンガを発表している、ブロガーのみくるべさんです。みくるべさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー他責思考の自分が変われる、何か具体的なきっかけはあったのですか？

　34歳でフリーランスになり、営業や接客について学ぶ機会がありました。「自分はどのようなタイプの人間なのか」と言語化するにつれ、少しずつ自分を俯瞰（ふかん）して見られるようになったことがきっかけです。また、新しい仕事で出会った人たちの影響も大きかったです。

ーー過去の自分といまの自分とで、特にどのような点が「大きく変わったな」と感じますか？

　当時は何も考えず、感情のままに行動や発言をしていました。そのたびに他人に迷惑をかけてしまったという経験から、「感情を爆発させても、何も解決しないんだ」ということを学びました。人間関係では、「相手は必ずしも自分と同じ考え方ではない」と思えるようになったことが大きな変化です。

ーー過去の自分を振り返ってみて、これからは「どのような人でありたい」と思うようになりましたか？

「こんな自分はもう嫌だ」は思考停止だと分かったので、その先の「じゃあどうする？」まで考えられる人でありたいです。

ーーかつてたくさん迷惑をかけたというお母様には、今後どのような形で恩返しをしたいと考えていますか？

　母の話を聞くことが恩返しのひとつになる、と思っています。実は、母も人の気持ちを理解することが少し苦手なんです。「相手はこう思ったんじゃない？」と言語化してあげることで、少しでも母のモヤモヤを晴らしてあげられたらな、と思っています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「気付いただけで素晴らしいと思います！」「いろいろな感情を味わってきたからこそ、人間味があって面白い」「自分と向き合われて、振り返って受け止めていることがすごい」など、温かいコメントをいただきました。また、なかには「攻撃的すぎて怖い」という声もありました。本当にその通りだと反省しています。母や周りの人たちにこれからたくさん恩返しができるよう、今後は心穏やかに過ごしていきたいです。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　過去の自分を振り返ってみたときに、「当時はなんであんなことをしたのだろう？」と疑問に思ったので、自問自答しながら描いてみました。

（マグミクス編集部）