「ここからが狂気の本番」「声優、足りる？」 2期決定した秋アニメの続きが待ちきれない！

■物語が続くほど心配される『100カノ』のキャスト問題

『呪術廻戦』第2期に『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』、『SPY×FAMILY Season2』『星屑テレパス』など、2023年秋クールの終わりとともに、多くの人気アニメが最終回を迎えました。今回はそのなかから、早くも「続編」の製作が決定している4つの注目作あげていきます。

●『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』

『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』は、「週刊ヤングジャンプ」で連載中の同名コミックスを原作としたTVアニメです。第1期は2023年12月24日の放送回をもって幕を閉じ、それに伴って第2期の制作が発表されました。

　同作の内容をひと言で説明すると、ひとりの主人公が100人の彼女と付き合っていくという、前代未聞の純愛ハーレムラブコメディです。作中では、回を追うごとにヒロインの数が増えています。マンガならまだしも、アニメではヒロイン役の声優が増えると共に、作画コストも高くなるため、アニメ化が発表された当初はファンから「アニメ化はうれしいけど本当に大丈夫？　声優さん足りる？」などと心配されていました。

　ちなみにこの問題は、原作内でも「メインキャラが多すぎて毎週声優のギャラも作画コストも高すぎるし　公共の電波にのせていい内容じゃないのでムリでーす」とネタにされています。

　第1期はまだ両手で数えられる程度のヒロインしか登場していませんが、最終回のエンディングでは、これからヒロインになるであろう5人の新キャラクターの姿が確認できます。よりカオスになることが確定しているため、ネット上では「2期は声優さん用意するの大変だろうな（笑）」「キャスト一覧めっちゃ長くなりそう」といった反応も見受けられました。果たして無事に原作を再現することはできるのでしょうか。

●『鴨乃橋ロンの禁断推理』

『鴨乃橋ロンの禁断推理』は『家庭教師ヒットマンREBORN！』や『エルドライブ【elDLIVE】』などでおなじみ、天野明先生が手掛けたミステリーマンガを原作としたTVアニメです。12月25日に最終回を迎えましたが、同時に2ndシーズンが鋭意制作中であることが明かされました。

　物語の主人公は、世界最高峰の探偵養成学校「BLUE」でトップの成績を収めながらも、とある癖から探偵の資格を剥奪された鴨乃橋ロンです。天才であるロンと、警視庁捜査一課の刑事である一色都々丸（いっしき　ととまる）のコンビが、かの有名なホームズとワトソンのような立ち位置でミステリアスな事件を解決していきます。

　天野先生の過去作を読んできたファンからすれば、少しおっちょこちょいで努力家の都々丸こそが、主人公らしいキャラクターに見えるかもしれません。しかし同作では、そんな都々丸を振り回す変わり者のロンが主人公に設定されています。ある意味で、天野先生の新境地ともいえるでしょう。

　第1期では、ロンの血筋にまつわる衝撃的な事実が明かされたほか、ライバルキャラとしてモリアーティの名を持つマイロ・モリアーティという犯罪一族の長兄が登場しました。第2期では、このマイロを含むM（モリアーティ）家と、ロンの戦いが本格化していくことが予想されています。果たしてロンと都々丸の凸凹探偵コンビは、どのようにして彼らとの戦いを制するのか、乞うご期待です。

■『頭文字D』の正統後継作品は早くも年内に！

画像はアニメ『MFゴースト』ビジュアル　(C)しげの秀一・講談社／MFゴースト製作委員会

●『帰還者の魔法は特別です』

　タイムリープファンタジー『帰還者の魔法は特別です』も、最終回で続編の製作が発表されました。同作は韓国のウェブコミック配信サイト「カカオページ」で連載されていた作品が原作となっており、日本でも電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にてウェブトゥーン版が配信され、男性ファンを中心に絶大な人気を博しています。

　その魅力は、なんといっても「タイムリープもの」と「異世界ファンタジー」というふたつの要素を大胆に組み合わせたところにあるでしょう。破滅するはずの未来を知る主人公、デジール・アルマンがいかにして惨劇を回避しながら最善の未来をつかみ取るのか、さらに魔法学院を舞台に、下位である「ベータクラス」からどのようにして上位の「アルファクラス」へのぼり詰めるのか、という点が多くの視聴者を釘付けにしました。

　ちなみにすでに解禁されている第2期の制作決定記念ビジュアルには、アルファクラスへと昇格し、新しい制服に身を包んだデジールの姿が描かれています。ただこのアルファクラスへの昇格は、破滅の未来を逃れるための第一歩にすぎないため、むしろここからが本番といえそうです。

●『MFゴースト』

　現在「週刊ヤングマガジン」で連載中の『MFゴースト』は、累計発行部数5500万部を超える伝説の公道レースマンガ『頭文字D』の正統なる後継作品です。2023年秋に待望のアニメ化を果たし、最終回放送後にはティザーPVを通して、2ndシーズンが2024年に放送されることが明らかになりました。

　同作では近未来の日本を舞台に、謎の人物「リョウ・タカハシ」が企画したカーレースイベント「MFG」に挑む若きレーサーたちの姿が描かれています。『頭文字D』のコンセプトもしっかりと受け継がれており、主人公である片桐夏向（かたぎり　かなた）ことカナタ・リヴィントンは、あえて馬力の低い「トヨタ86」で、高スペックなスーパーカーに挑んでいきます。

　アニメ第1期では、「MFG」の開幕戦「小田原パイクスピーク」の予選と決勝、さらに第2戦「芦ノ湖GT」の予選が放送されました。そして第2期のティザーPVには、雨のなかを走る夏向の愛車が描かれており、波乱に満ちた決勝レースを予感させます。物語が非常に良いところで終わったこともあり、ネット上では「2期をはよ！　最終回がびっくりするほど途中で終わったので続きが気になって仕方がない」「一刻も早く続編を見たすぎる」「2期はまだですか？　放送が待ちきれない」といった声が後を絶ちません。

『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』『鴨乃橋ロンの禁断推理』『帰還者の魔法は特別です』『MFゴースト』……。いずれも注目作ですが、ほかにも続編決定済みの秋アニメは存在します。大好きな作品が帰ってくる日が待ち遠しいですね。

（ハララ書房）