「もう30周年ってマジか」 1994年放送のロボットアニメ 3つ並べただけで「衝撃的すぎる」
マグミクス / 2024年1月19日 6時10分
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■「俺の歌を聞けぇ!」
今から30年前の1994年は、ロボットアニメが数多く放送され人気を博していました。今回はそれらの作品のなかでも特に人気が高かった、「マクロス」シリーズの続編と3人の美少女が登場する作品、そして「ガンダム」シリーズに新たな世界観をもたらした衝撃作を紹介します。
●マクロス7
1982年に放送され大ヒット作品となった『超時空要塞マクロス』の続編として、OVA『マクロスプラス』とともに企画・制作されたのが『マクロス7』です。前作から35年後の世界を舞台としており、かつてエースパイロットとして活躍したマクシミリアン・ジーナス(以下、マックス)やミリアが引き続き登場したことでも話題となりました。
西暦2045年、新マクロス級7番艦マクロス7を中核とする第37次超長距離移民船団(以下、マクロス7船団)はマックス船団長の元で平和な航海を続けていましたが、ある日正体不明の敵、バロータ軍の攻撃を受けてしまいます。
危機にさらされたマクロス7船団でしたが、ロックバンド「Fire Bomber」のボーカリスト、熱気バサラが愛機VF-19改ファイアーバルキリーで戦場に飛び出し、「俺の歌を聞けぇ!」と叫び、敵味方かまわず歌を聴かせ始めたのです。
当初、バサラの行動を理解する人間は誰もいませんでしたが、諦めずに歌い続ける姿に徐々に賛同する人間が現れます。マックスとミリアの娘でありFire Bomberの新人であるミレーヌ・フレア・ジーナス、統合軍のエースパイロットであるガムリン・木崎など、多くの人間を味方につけたバサラは、激しくなる戦いのなかでも銀河へ向かって歌い続けたのでした。
■設定がガラッと変更、「ガンダム」の変革に成功
『機動武闘伝Gガンダム』DVD第1巻(バンダイビジュアル)
●機動武闘伝Gガンダム
『機動武闘伝Gガンダム』は、「ガンダム」のTVシリーズで初めて富野由悠季氏以外の人物が監督を務めた作品で、当時流行していた対戦格闘ゲームの要素を取り入れて大きなインパクトを生み出しました。
各コロニー国家が「ガンダム」と名付けられた機動兵器で競い合い、勝者がコロニー国家連合の主導権を握るという近未来を舞台に、ネオジャパン代表のガンダムファイターであるドモン・カッシュはパートナーのレイン・ミカムラとともに、第13回「ガンダムファイト」出場のために地球へと降り立ちます。
父親であるライゾウ博士が開発していたアルティメットガンダム(デビルガンダム)を奪った兄のキョウジ・カッシュを探し求めるドモンでしたが、数多くのライバルや師匠の東方不敗マスター・アジアとの激闘を潜り抜けるなかでファイターとしても人間としても大きな成長を遂げていきました。
デビルガンダムにまつわる陰謀が渦巻くなか、ドモンは戦友たちとともに勝利を重ね、最後はマスター・アジアとの一騎打ちに勝利し、栄光をつかんだのです。波打ち際でマスターの死を見届け、涙にくれるドモンでしたが、レインを取り込み復活したデビルガンダムとの最後の死闘が待ち受けていたのでした。
放送当初は、一部に旧来のファンからの反発もあり盛り上がりに欠けていましたが、マスター・アジアの登場から人気が高まり始め、その面白さと熱量は最終的に旧来のファンも受け入れるようになります。今川泰宏総監督の力量が、新たなガンダム世界を切り拓いたと言えるでしょう。
■ラストが衝撃だった美少女ファンタジー作品
「魔法騎士レイアース Blu-ray BOX」(バンダイビジュアル) (c)CLAMP・ST/講談社・TMS
●魔法騎士レイアース
『魔法騎士レイアース』は少女漫画雑誌「なかよし」でCLAMPが連載したマンガを原作としたTVアニメです。序盤はファンタジー世界でのRPGをモチーフとしたストーリーが展開されますが、徐々にシリアスな様相を帯びていき、第一部ラストの「どんでん返し」に、多くの視聴者が衝撃を受けました。
東京タワー見学で偶然出会った中学2年生の少女・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風は、突如光に包まれ、異世界「セフィーロ」に召喚されてしまいます。神官ザガードにさらわれたエメロード姫を救出するために、3人は伝説の「魔法騎士(マジックナイト)」となって戦いの冒険に旅立ちます。試練を乗り越え魔法と巨大な魔神(マシン)を手に入れ、ザガードの手下を退け、ついにはザガード本人を打ち倒したのです。
しかし実はザガードとエメロード姫は愛し合っており、愛する人を殺されたエメロード姫は復讐のため魔法騎士へ襲い掛かります。動揺する3人の少女は悲壮な真実を知り、心に深い傷を負いながらもエメロード姫を倒しましたが、周辺諸国を巻き込んだ戦いは激化の一途をたどるのでした。
30年が経過した今なお非常に高い人気を誇る作品であり、昨年から原作連載開始30周年記念のキャンペーンが次々と展開されています。2024年7月に開催されるCLAMPの原画展でも、おそらく大きなウェイトを占めた紹介が行われるのは間違いないでしょう。
(早川清一朗)
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