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一歩間違えれば打ち切りだった? 「勝負どころ」で人気を得たジャンプ作品

マグミクス / 2024年1月21日 18時10分

一歩間違えれば打ち切りだった? 「勝負どころ」で人気を得たジャンプ作品

■急な路線変更によって低迷を打破?

 大ヒットマンガとして名を馳せた作品のなかには、「打ち切り間近」まで追い込まれたものも存在します。特に「週刊少年ジャンプ」は厳しいアンケートシステムがあり、人気が低迷すれば掲載順が後ろの方になり、それでも注目されなければ打ち切りになるというシビアな世界です。今回は打ち切りの危機を脱し、大ヒットまでかけのぼったジャンプ作品3つを振り返りましょう。

●『銀魂』空知英秋

 2003年から2019年まで連されていた『銀魂』(作:空知英秋)は、アニメ版もや実写版も大ヒットし人気コンテンツのひとつになりました。

 単行本累計発行部数5500万部以上という結果を出した同作ですが、以前マイナビニュースに掲載された空知先生のインタビューによれば、連載当初は苦戦を強いられたようです。

 そもそもジャンプは読者によるアンケートを踏まえて掲載順を決めたり、最悪の場合は打ち切りになってしまうこともあったりする厳しい世界で、当時を振り返った空知先生は「ビリッケツでした」と思い出しつつ、「よく生き残れたなと思います」と語っていました。

 人気を獲得するまで10週ほどかかったそうで、第17訓「酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ」で、「勝負をかけよう」と決意したといいます。同話では主人公の坂田銀時一派と真選組が「叩いてかぶってじゃんけんぽん」をして花見の場所取りをするという回で、空知先生が「派手なのをやろう」と言っていたように、多くの個性的なキャラたちが登場しました。

 そんな第17訓以降着実に人気を得ていったとのことですが、空知先生いわく、良い予兆は第11訓「べちゃべちゃした団子なんてなぁ、団子じゃねぇバカヤロー」から感じていたそうです。ただ空知先生は11訓の「じいさんのことを描いた話」が好評だったのが納得できず、未だに「組織票」を疑っているとも語っていました。

●『遊☆戯☆王』高橋和希

 今も世界中で人気を博しているトレーディングカードゲーム「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」の元となるカードゲームが登場した『遊☆戯☆王』(作:高橋和希)も、打ち切りのピンチに直面した作品のひとつです。

 ジャンプで1996年42号から2004年15号まで連載した同作は当初、主人公の武藤遊戯が「千年パズル」を解いたことで、遊戯のなかに別の人格である「闇遊戯」が誕生し、その闇遊戯が極悪非道な連中を「闇のゲーム」を通して制裁を加えるという作品でした。

 しかし13話から20話にかけて描かれた「シャーディー編」では、シュールで難解な内容となったことが原因となり、それまで獲得していた人気が急降下しました。『遊☆戯☆王』文庫版2巻のあとがきで高橋先生は、当時について「人気は急降下し、打ち切りの話も出る始末」「今から路線変更はできない」「ボク自身が心の迷宮に迷い込んでしまったような焦燥感だった」と振り返っています。

 ピンチを迎えた高橋先生でしたが、そこからV字回復したポイントは前述したトレーディングカードゲームにありました。

 すでに9、10話に登場した架空のカードゲーム「マジック&ウィザーズ」の話を「DEATH-T編」で復活させ、それ以降はカードバトルをメインにした話になります。その結果、関連書籍の累計発行部数は4000万部、そして「遊戯王OCG」はビジネスの一大市場になるほど拡大しました。打ち切り直前だったのが、思い切った決断によって、世界的に有名なコンテンツとなったのです。

■予定していた山場を早めに登場させたことが勝機に!

●『呪術廻戦』芥見下々

「呪術廻戦 虎杖悠仁 フィギュア」(メガハウス)

 2023年12月にTVアニメ第2期が終わったばかりで記憶に新しい原作『呪術廻戦』(作:芥見下々)は、今もジャンプで連載中の大人気作品で、シリーズ累計部数は9000万部を突破しています。今ではマンガやTVアニメ、映画いずれも注目されている人気コンテンツですが、原作マンガは最初の4話あたりで「打ち切り」を示唆されていたそうです。

 作者である芥見先生は以前、ケンドーコバヤシさんのマンガ専門番組『漫道コバヤシ』に登場し、連載当初のことについて話していました。

 原作の「呪胎戴天編」では、少年院で主人公の虎杖悠仁と同級生の伏黒恵、釘崎野薔薇が特級呪霊と戦う場面が登場するのですが、芥見先生はもともと最初の山場としてこのエピソードを描く予定だったそうです。しかし1~4話の人気が芳しなく、予定よりも早く「呪胎戴天編」を登場させたと話していました。

 また「呪胎戴天編」いえば5話ラストの「内1名 死亡」という予告が衝撃的で覚えている人も多いと思いますが、作中では虎杖の身体のなかに宿る呪いの王・両面宿儺が虎杖をコントロールし、自身の手で心臓をもぎ取ったことで虎杖は瀕死の状態になりました。

 結果的に虎杖は両面宿儺と契約して生き永らえるのですが、芥見先生は『漫道コバヤシ』のなかで「打ち切り決まったら、もうこのまま殺そうと思ってました、虎杖を」と明かしていました。結果だけを踏まえれば得るべきして人気を得たものの、低迷したままであれば主人公死亡で打ち切りになっていたかと思うと、かなりギリギリの戦いだったことがうかがえます。

(LUIS FIELD)

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