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「痛恨の失敗で絶望…」ドラクエ史上、最高難易度のファミコン版『ドラクエ2』 37年前に味わった「悲喜こもごも」

マグミクス / 2024年1月26日 6時10分

「痛恨の失敗で絶望…」ドラクエ史上、最高難易度のファミコン版『ドラクエ2』 37年前に味わった「悲喜こもごも」

■己を恨みたくなる絶望的なミスに涙

 1月26日は、今から37年前の1987年に国民的RPG『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以下、ドラクエ2)が発売された日です。エニックス(現:スクウェア・エニックス)からファミコンソフトとして発売された本作は240万本を売り上げ、その後もさまざまなプラットフォーム向けにリメイクされました。

 発売当時小学生だった筆者は、友だちと情報交換を行い、苦難を乗り越えてクリアした思い出があります。そこで本記事では当時の記憶をたどりながら『ドラクエ2』で苦労した思い出を振り返ります。

『ドラクエ2』で苦労した部分といえば、「ふっかつのじゅもん」のことは忘れられません。ゲームを中断する際に表示される最大52文字のパスワードは、現代のようにスマホで気軽に写真が撮れない時代だったので、ノートやチラシの裏などにメモするしかありませんでした。

 筆者は、パスワードを書きとめたチラシをポケットに入れた服を洗濯されてしまい、文字が読めない状態に……。その事実に気づいたときは、しばらく立ち尽くしたことを思い出します。

 また、「ふっかつのじゅもん」をメモをする際にありがちなミスが、「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」のようにパッと見で似ている文字の書き間違いです。

 メモを見ながら1文字ずつ入力した後、画面に「じゅもんが ちがいます」と表示されたときの絶望感は、今思い返してもゾッとします。諦めきれず、怪しい文字を別の文字に置き換えて何度も試しましたが、正しく入力できたことはありませんでした。

 そんな書き間違いを経験するたびに、時間をかけて慎重にメモをとるようになるのですが、今度は「時間」という壁が立ちはだかります。筆者を含め、友人たちの間では、家庭のルールでゲームは1日1時間までと制限されていて、「ふっかつのじゅもん」をいかに素早く書き終えるかがカギだったのです。

 ときにはダンジョンから戻るのに手間取り、許されたゲーム時間内に「ふっかつのじゅもん」を聞く場所にたどり着けず、母親に叱られながら、必死にメモをとる……なんてこともありました。

 こうした経験は筆者のみならず、当時のプレイヤーの間でも「あるある」だったようで、「ふっかつのじゅもんを書き写す時間はプレイ時間に含まれるかどうかで親と揉めた」などという声を聞くことがあります。

 そしてゲーム内で苦労したことといえば、やはり「ロンダルキアへの洞窟」は外せないでしょう。シリーズ屈指の最難関ダンジョンとも言われるこの洞窟には、数々の強力なモンスターが出現します。

 2回攻撃をしてくるキラーマシン(ファミコン版では「キラーマシーン」表記)をなんとか倒した後に、4匹のドラゴンに先制攻撃を食らって、なすすべもなく全滅するという経験を何度もしました。

 さらに、このダンジョンには落とし穴やループを繰り返す通路などの極悪なトラップも多く、自分でマップを作成しながら何とか突破した記憶があります。

 何度も挫折しそうになりながら、時間をかけてクリアできたときの嬉しさは、今となっては良い思い出です。

■苦労をしたのはプレイヤーだけではない?

『ドラクエ2』のラスボス・シドー 画像は「ドラゴンクエスト メタリックモンスターズギャラリー シドー 緑バージョン」(スクウェア・エニックス) (C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

 ロンダルキアへの洞窟を突破した先にも、大きな難関が待ち構えていました。ロンダルキアのほこら周辺や、ハーゴンの神殿に出現する敵の強さに辟易しましたが、とくにラスボスのシドーとの戦いでは何度も心を折られました。

 当然シドーのステータスは『ドラクエ2』に出現する敵のなかでも最強で、そのうえ「ベホマ」で自身のHPを全回復させるという鬼畜仕様でした。

 シドーのもとにたどり着くまでにも手強い中ボスが待ち構えており、相応の消耗は避けられません。そんな状態で最強のラスボス・シドーに挑みますが、コツコツとダメージを与えたとしても、「ベホマ」ひとつで振り出しに戻されるのです。

 シドーが「ベホマ」を使わないように祈るような気持ちで戦い、ついに勝利をおさめたときは嬉しさのあまりガッツポーズしたことを覚えています。これまでのゲーム人生を振り返っても、『ドラクエ2』で味わった苦難は相当なものだったと思います。

 あとから知ったのですが、『ドラクエ2』の難易度が極端に高かったのは、初代『ドラクエ』の発売からわずか8か月という異例のスピードで発売にこぎつけたことが影響していました。

 ゲームのボリュームに対して十分なテストプレイが行えず、開発者も満足のいくバランス調整ができなかったそうです。その結果、ラスボスの絶望的なまでの強さや、ロンダルキアへの洞窟がシリーズ屈指の高難易度になったのでしょう。

 それもあって、のちにリリースされたリメイク版『ドラクエ2』では、適度な難易度に調整されています。

 しかし、ファミコン版の『ドラクエ2』の苦難を乗り越え、クリアした人も少なくないはずです。まだ未プレイのかたは、どうせなら「ドラクエ」シリーズのなかでも最高難度といわれる、ファミコン版『ドラクエ2』に挑んでみてはいかがでしょうか。

(LUIS FIELD)

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