発表時は荒れた実写『ゴールデンカムイ』に絶賛続出!「原作愛やば」「まんまなキャラ多い」
マグミクス / 2024年1月20日 7時10分
![発表時は荒れた実写『ゴールデンカムイ』に絶賛続出!「原作愛やば」「まんまなキャラ多い」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_208413_0-small.jpg)
■原作の細かい再現も高評価!
2024年1月19日、ついに全国の映画館で実写版『ゴールデンカムイ』が公開されました。実写化が発表された際は、「原作が『闇鍋』すぎて実写化無理でしょ」「クリアしなきゃいけない要素多すぎ」「アイヌ文化の描写が雑だったら許せん」など、否定的な意見が多かったのですが、キャスト発表、予告編や各キャラのビジュアルが明かされると、玉木宏さん扮する鶴見中尉の再現度の高さなど、肯定的な意味での注目が集まっていたようです。
そして公開後、実際に映画を視聴したファンからは多くの好意的な声が挙がっています。
『ゴールデンカムイ』は「週刊ヤングジャンプ」にて連載されていた野田サトル先生の同名マンガが原作です。物語の舞台は明治時代後期の北海道で、日露戦争帰りの主人公・杉元佐一と、アイヌの少女・アシリパ(「リ」は小文字が正式名称)が、アイヌたちから金塊を奪った「のっぺら坊」と呼ばれる男が隠した「莫大な埋蔵金」を探すストーリーです。作中では、埋蔵金のありかを示す刺青を彫られた網走監獄の死刑囚たちや陸軍第七師団、厳しい自然を相手どったサバイバルが描かれています。
多くのファンに愛される『ゴールデンカムイ』の実写化映画を視聴した人びとの多くは、杉元役の山﨑賢人さんをはじめとするキャストたちについて高く評価していました。各レビューサイトには「山﨑賢人さんの演技とアクションにただただ感心」「最初細すぎると思ったけど、肉体とか声の出し方とかしっかり『不死身の杉元』に寄せてた」「カワウソの頭食べるときの顔がそっくり」という声や、ヒロインであるアシリパを演じた山田杏奈さんについて「雪のような透明感」「少女っぽさと強いヒロインっぽさ両方出てる」「顔芸までやってくれて感謝」と、賞賛が相次いでいます。
その他のキャストについても「白石(矢本悠馬)、二階堂兄弟(柳俊太郎)、牛山(勝矢)、土方(舘ひろし)はマンガから出て来たのかと思うくらいそのまんま」「月島(工藤阿須加)の『はい』の言い方がめちゃくちゃ月島っぽかった」「尾形(眞栄田郷敦)の身のこなし凄いし今後もっと見たい」「ヒグマに襲われるモブ兵士まで似てる」「フチ役の大方斐紗子さんはさすがの存在感だし、アイヌ語のしゃべり方がアニメに似てて嬉しい」など、さまざまな絶賛の意見が出ていました。
また、先述のとおり公開前からそのビジュアルの再現度が話題になっていた鶴見中尉役の玉木宏さんについては、「カリスマ性と狂気、両方ビンビンに漂ってた」「歯の鳴らし方から走り方まで忠実に再現されている」など、やはり特にすごかったキャストとして名前が挙がっていました。
さらに、「アクションの映える肉弾戦の迫力は近年随一」「日露戦争の場面や馬ぞり上での格闘が大幅に増えてて迫力凄かった」「ヒグマやオオカミのCGと俳優の動きの違和感がなくて安心」など、アクションシーンも高く評価されています。
ちなみに、原作ではかなりの残虐描写が相次ぐ『ゴールデンカムイ』ですが、映画はPG12指定(12歳未満は保護者の助言や指導が必要)に収まりました。「残酷描写は控えめ」「グロすぎて見れないんじゃないかと思ったけど、やばい部分は直接見せないようにがんばったのかなと思った」という意見もありましたが、とはいえ「ヒグマの攻撃を食らった人間の○○が剥がれる」「お団子の串を○○に刺す」などのシーンはしっかり再現されているため、苦手な人は気を付ける必要があるでしょう。
また、なるべく忠実に原作を再現した展開、アイヌ文化の描写の数々にもファンの喜びの声が相次いでいます。原作者の野田サトル先生も映画の脚本に関わっており、アイヌの方々もスタッフとして多数関わったことで、アイヌ文化に関する説明の描写やコタン(集落)のセットなどもしっかりと再現されていました。監督の久保茂昭さんがパンフレットで「グッズを集めているくらいオタク的に好き」と語るほど、『ゴールデンカムイ』愛が深いことも大きいでしょう。
実際にロケ撮影が行われた雄大な北海道の自然や狩猟した動物を食べるグルメ描写、命がけの場面でも挟まれるギャグシーン、マキリ(小刀)や制裁棒「ストゥ」などのアイヌの人びとが使う道具なども原作通りに登場し、SNS上では、「アイヌ文化とか狩猟グルメとか尺の都合でカットかも思ってたのに、想像以上の丁寧さだった」「ちゃんと原作と同じところで笑えたのがうれしい」「細かいセリフまで一緒だった」と喜びの声も多々あります。
もちろん、2時間の映画にするための細かい改変やカットはあるものの、各レビューを見る限り『ゴールデンカムイ』はおおむね高評価を受けていました。ただ、原作を忠実になぞっている分、今回の映画1作目で原作の3巻の途中(原作は全31巻)までしか映像化できていないことを心配する意見もあります。
実写映画化の発表があった2022年4月から公開まで2年弱かかったこと、豪華キャストをそろえて毎回北海道ロケを行わないといけないこと、これから強烈なキャラクターも増え、物語の途中には樺太まで行くことなどを考えると、今回の1作目がヒットしても残りの28巻分をしっかり再現するのは厳しい道のりとなるかもしれません。
公開1週間前に明かされたアシリパの父役の井浦新さんや、エンドロール中に出てきた今後の刺青死刑囚やその他新キャラ役の俳優たちも話題を呼んでおり、続編制作の可能性はかなり高いですが、今後はどうなるのでしょうか。できうる限りこのクオリティで実写化を進めてほしい限りです。
(LUIS FIELD)
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