【漫画】転入生は「自称宇宙人」 妄想癖の強い女子だけ本物と信じ…大どんでん返しのオチ！【作者インタビュー】

■「宇宙人」というキャラづくり？

　ある日「自分はウュイチカフ星から来た宇宙人だ」と自称する女子が転校してきます。「面白い子だ」と思われてすぐにクラスメイトたちとなじみますが、もちろん本当に宇宙人だとは誰も信じていません。隣の席になった崎川いちこも最初は冗談だと思っていましたが、妄想癖があるため、やがて「彼女はガチで宇宙人だ」と信じるようになって……。

　森本淳士さん（@ihsuta3）による創作マンガ『自称宇宙人と妄想癖激しめな女の子の話』がX（旧：Twitter）で公開されました。自称宇宙人のポポポンちゃんだけでなく、実は崎川いちこのほうも強烈な個性のキャラクターで、ストーリーがくるくると展開します。どんでん返しのオチまで一気に楽しめる作品です。

　読者からは「面白かった！！」「宇宙人のこのビジュアルが好きすぎる」「まさかの展開で驚いた」「こういうの好き」といった多くの感想の声があがりました。投稿に3.8万いいねがつく話題作となっています。

　作者の森本淳士さんに、お話を聞きました。

ーーこの作品のお話はどのように生まれましたか？

　出版社に送るネームが行き詰まっていた時に、話作りのノウハウや見せ方などを一切考えずに「ただ描きたいキャラを描こう！」と思って生まれました。

ーー「ウュイチカフ星」や「ポポポン」の名前はどのように決まったのでしょうか？

　最後に出てきた宇宙人が甲府事件で目撃されたと言われている宇宙人で、ポポポンちゃんもその宇宙人が擬態している姿にしよう、と考えました。ただ、そのまま甲府星人だと……と思い、絶対に気付く人はいないだろうなと思いながらも「甲斐府中（かいふちゅう）」のアナグラムで名前にしました。特に深い意味はなく、ただの遊び心です（笑）。

　ポポポンは仮に付けた呼び名が思ったより愛着が湧いたので、そのままこの名前にしました。

ーー「いい顔しますね」など絵柄に注目した声もあがっていました。ご自身で描いていて楽しかったお気に入りのコマはありますか？

　個人的にはワンコのリアクション周りが特に楽しく描けました。

自称宇宙人に振り回されてぐったりの表情（森本淳士さん提供）

ーーそのほか、作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について教えて下さい。

　こんなに見てくれる人がいると思っていなかったので、それだけでとてもうれしかったですが、「気付く人はいるかな？」と思いながら入れた甲府星人がチラホラ気付かれていてうれしかったです。

ーー森本淳士さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　物心が付いた時から絵を描くことや物語を妄想するのが好きで、その延長線で漫画家になりたいと思いました。今は自分にはこれしかないと思っているので、商業デビューを目標に頑張っています。

ーー今後、X（旧：Twitter）で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　X（旧：Twitter）で発表するマンガについては、本当に描けるタイミングで描きたいものをまったり描いていこうと思っています。こういうの描きたいなーっていうざっくりとしたアイデアだけはたくさん溜まっているので……。また、マンガを見て笑ったり共感してくれたりする人が少しでもいればうれしいなと思っています。

（マグミクス編集部）