1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

お役ご免…? 『機動戦士ガンダム』一年戦争の後かえりみられなくなった兵器たち

マグミクス / 2024年1月29日 6時10分

お役ご免…? 『機動戦士ガンダム』一年戦争の後かえりみられなくなった兵器たち

■戦車は存続している…のか!?

 アニメ『機動戦士ガンダム』は、人型兵器「モビルスーツ(MS)」同士の戦いを中心とした作品ですが、特に初代『ガンダム』には、人型兵器以外にも多種多様な兵器が登場しています。ここでは「『一年戦争』では大いに活用されたのに、後のシリーズでは派生機も含めてほとんど登場しないジャンル」の兵器たちを挙げて行きます。

●陸戦艇

「陸戦艇」とは、陸上を移動する超巨大兵器で、巨大な大砲や軍の司令部が搭載されている「陸上戦艦」ともいうべき兵器です。地球連邦軍では「ビッグトレー」、ジオン軍では「ダブデ」「ギャロップ」が登場します。後のシリーズでは、地球上での戦闘が非常に減少したこともあり、ほとんど見られなくなりました。

●突撃艇

「突撃艇」は宇宙用の攻撃兵器で、大型ミサイルを搭載しています。地球連邦軍の主な突撃艇は「パブリク突撃艇」、ジオン軍のそれは「ジッコ突撃艇」が挙げられます。

 連邦軍の「パブリク」は、遠距離ビームを減衰する「ビーム攪乱幕」を展開するための大型ミサイルを発射する兵器で、「ソロモン要塞攻略戦」などで大量に登場している場面が印象的です。ジオン軍の「ジッコ」は強力な推力で敵に接近し、様々な弾種のミサイルを撃ちこむ兵器でした。

 どちらも、MSの発展により見られなくなりましたが、「パブリク」については『ZZ』で描かれた宇宙世紀0088年のアクシズ攻防戦に参加し、ビーム攪乱幕を展開したようです。

●戦車

 いわゆる「戦車」として、地球連邦軍は「61式戦車」、ジオン軍は砲塔が分離し飛行できる「マゼラ・アタック」が多数、登場しました。MSとされていますが「ガンタンク」も戦車の一種といえます。航空機ながら無限軌道(いわゆるキャタピラー)がついた「Gファイター」にも、戦車モード「Gブル」が用意されていました。ランバ・ラル隊が揚兵戦車「キュイ」を使っていたのも印象的です。

 一年戦争以降、これら戦車に類する兵器は、地上用兵器でありつつ航空機的運用もできるMSに取って変わられていき、ほとんど見られなくなります。ただし、以後のシリーズでも「ガンタンクR-44」(『F91』)のように、戦車に変形するMSも登場しますし、MSを搭乗させて戦闘できる「メガライダー」(『ZZ』)も戦車の一種かもしれません(もっとも「メガライダー」は「ドダイ」のような「サブフライトシステム」に分類されるものでしょう)。

 このほか、陸戦用兵器としてジオン軍には、ひとり用ホバークラフト「ワッパ」があり、一年戦争の派生作品で多く登場しました。宇宙世紀0153年を舞台とした『機動戦士Vガンダム』では、「ワッパ」は民生用として普及しているようです。

●航空母艦

「ガンダム」世界の艦艇は、大型砲を搭載しつつ、MSも運用する「航空戦艦」のような艦艇ばかりなので、艦種「航空母艦」はかなり珍しい部類です。

 地球連邦軍は、飛行甲板のほかに主砲塔も備えた、かつてのソ連海軍キエフ級航空母艦を彷彿とさせる水上艦艇「ヒマラヤ級」を運用しており、ジオン軍には宇宙要塞とでもいうべき「ドロス級」があります。

 一年戦争以降は「大型戦艦にMSを搭載する」ことが多く、空母は見られなくなりました。

■地球上で見られた兵器は軒並み…

BANDAI SPIRITS「U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター」 (C)創通・サンライズ

●潜水艦

 ジオン軍が「ユーコン級」と「マッド・アングラー級」という潜水艦を運用しており、連邦軍にも同種の兵器はあったようですが、一年戦争以降は地球上での戦いが減ったこともあり、新型のものはほぼ登場しなくなります。

●航宙機

 地球連邦軍の航宙機(宇宙で運用する航空機の類)としては「セイバーフィッシュ」「コア・ファイター」「コア・ブースター」「Gファイター」などが印象的で、ほかにも「トリアーエズ」などの戦闘機が見られます。特に「コア・ブースター」は、MSと十分に戦える性能を示していました。

 一年戦争後は、可変MSが登場したこともあり、「Gディフェンサー」などMSをサポートする機体以外はあまり見られません。

 ジオン軍は、宇宙戦闘爆撃機「ガトル」が大量投入されています。一年戦争後はほとんど見られなくなりますが、「ガトル」のエンジンと「ザクII」を組み合わせた「ドラッツェ」は、『機動戦士ガンダム0083』『機動戦士ガンダムU.C.』にて出番がありました。

●航空機

 地球連邦軍は、高高度戦闘機「TINコッド」、戦闘爆撃機「フライマンタ」、重爆撃機「デプ・ロッグ」、対潜哨戒機「ドン・エスカルゴ」、武装ホバークラフト「ファンファン」、輸送機「ミデア」など、多種多様な航空機を運用していましたが、『Z』以降は航空機に変形できるMSの登場や、サブフライトシステムでMSを空輸すればよくなったことで、ほとんど見られなくなります(設定上は「ワイバーン」などの新型航空機も存在します)。

 ジオン軍は戦闘機「ドップ」、偵察機「ルッグン」「ガウ攻撃空母」が印象的です。戦闘機は発展しませんでしたが、「ガウ」は「ガルダ」級超大型輸送機など「MSを搭載できる航空機」として、一年戦争後も発展していきました。

 なお、ジオン軍の重爆撃機「ドダイYS」から発展した「ゲター」などのMS搭載用航空機は、一年戦争以降も発展を続けていきます。

●衛星ミサイル

 最後は「ロケットを埋め込んだ隕石で攻撃する」衛星ミサイルです。非常にコストが安い兵器ながら、ソロモン要塞攻略戦でジオン側が放った衛星ミサイルは、連邦軍の秘密兵器「ソーラ・システム」の一部を破壊するなど、戦果を挙げています。

 資料によっては「命中すればマゼラン級戦艦でも破壊できる」とされており、決してバカにならない兵器ですが、あまり登場しません。

『Z』終盤から『ZZ』序盤の時期を舞台とする『ガンダム・センチネル』では、軍事組織「ニューディサイズ」が、拠点となる小惑星「ペズン」の防衛兵器としてこの衛星ミサイルを投入し、サラミス改級巡洋艦2隻を撃沈しています。

 以上「一年戦争後ではあまり活躍しない兵器たち」の一部を見てきました(設定だけの兵器も含めると、この数倍はあります)。MS以外の地味な兵器も世界観を膨らませていると感じるので、筆者は結構好きですね。

(安藤昌季)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください