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スイッチに「後継機」は必要?それとも不要? 割れるファンの意見

マグミクス / 2024年1月29日 7時10分

スイッチに「後継機」は必要?それとも不要? 割れるファンの意見

■「スイッチで十分」から「マイナーチェンジでいい」まで、不要派の意見も多彩

 2023年3月3日、Nintendo Switch(以下、スイッチ)が8年目のサイクルに入ります。家庭用ゲーム機の一般的なサイクルは5~6年とも言われており、そのタイミングで後継機が登場し、徐々にその幕を下ろすという流れがほとんどです。

 しかしスイッチの場合、ここ1年ほどの期間だけでも好調な動きを見せており、昨年5月に発売された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が半年足らずで1950万本超えを達成したほか、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は発売から2週間程度で430万本を売り上げています。

 こうしたスイッチの活躍ぶりを見て、通例のサイクルにこだわることなく、現状のまま継続する路線を望む人がいるのも頷ける話です。しかし、進化が著しい電子機器の世界で、2017年に発売された性能のままだと厳しいのも確か。近年の『ポケットモンスター』関連作のなかには、処理落ちやカクつきが発生し、「そろそろ、スイッチの後継機が欲しい」といった声も上がっています。

 スイッチを好んで遊んでいるユーザーのなかでも、「スイッチ後継機」を望む人もいれば、まだ不要と判断する人もおり、その意見は分かれています。それぞれどのような考えで、要・不要に分かれているのでしょうか。インターネット上に飛び交うコメントを通して、その実態へ迫ります。

●不要派は、「現状のゲーム体験で十分」と考えるユーザーも多い
「スイッチ後継機は不要」と考える意見のひとつとして、現状のスイッチで問題ないといった声が目立ちます。「現状のもので不満はない」「スイッチの性能で十分」「画質や処理速度も、不便を感じるほどではない」など、現行機のスペックで満足している模様です。

 この意見を支えている理由のひとつが、スイッチで支持されている人気作の数々です。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』や『スプラトゥーン3』が遊べるだけの性能があるなら、それで十分。このように考える人が少なくありません。

 不満点として上がりやすい画質については、「高画質はPS5とかPCに任せればいい」「VRや4Kは、ゲームに絶対必要なものではない」「一般的なTVで楽しむなら、スイッチくらいの性能でいい」といった意見もあり、高画質を求める人ばかりでないことを窺わせます。

 こうした観点から、ハードの性能が限界を迎えるまで、無理に後継機を出す必要はないと考える人が一定数おり、現状のスイッチを今後もしばらく支持するという姿勢を見せています。

 また、不要派のなかには、「不満点はあるが、価格が2倍や3倍に上がるような高性能の後継機はいらない」「画期的な技術や、新たな遊びの提案でなければ、スイッチのままでいい」という意見もあり、価格や技術との折り合いを問題視する人もいました。

 加えて、不要なのは「高性能な後継機」という主旨で、フレームレートの低下などを改善するマイナーチェンジなら欲しいといった意見も少なからず見かけます。不要と一口に言ってもその線引きは千差万別ですが、高性能・高価格な後継機はまだいらない、という点では概ね一致しています。

■必要派からは、「ゲームソフトの受け皿」としての重要性を語る声も

ライバル機との性能差が広がり過ぎると、ソフトメーカーの展開にも影響を及ぼす

●必要派の意見は、「プレイ体験」から「今後を見据えた危惧」までさまざま
「スイッチ後継機は必要」と考える人も多く、こちらの意見でまず目立つのは、現状におけるスペック不足を指摘する声でした。この主張では、冒頭でも触れた『ポケモン』関連作の処理落ちやカクつきを指摘し、「スペックが追いつかなくなっているのもまた事実」「そういう意味で後継機は必要でしょう」として後継機を求める意見が相次いでいます。

 こうしたスペック面の不満は、ライバル機との比較でも浮き彫りになっており、「(PS5やPS4と)比較すると処理速度が厳しいと感じる」「処理の快適さではSteamに及ばない」といった声も上がっています。そのため、スイッチの良さは認めつつも、マルチプラットフォームで出るゲームはPS4版やPC版を買ってしまう、という人が少なくありません。

 また、好調とはいえスイッチに頼り過ぎると、後々の展開が危うくなると警鐘を鳴らす意見もありました。スイッチは昨年9月時点で1億3000万台を超える販売実績を持ちますが、前世代機にあたる「Wii U」は累計で1356万台ほど。ざっと1/10程度に留まっており、その明暗はハッキリと分かれています。

 そんなWii Uのひとつ前、「Wii」は1億台を超えており、当時一大ブームを巻き起こしました。このWiiの成功とWii Uの失速が、スイッチと後継機の関係に当てはまるのではと危惧し、「(現行機の好調にかまけると)WiiUの二の舞いになる」「後継機への切り替えに出遅れるのは危険」との理由から、後継機への移行を望む人もいます。

 スイッチ後継機に高性能を要望する人もいますが、単なるスペックアップを求めるだけでなく、「他社の大作が出せる性能にして、受け皿の候補になることが大事」「他機種の人気作を移植できる性能は必要」といった意見があるのも、見逃せないポイントのひとつでしょう。

 任天堂はいくつも人気シリーズを抱えているとはいえ、1社だけでユーザーのニーズに応えるのは物理的に不可能です。注目作で先導はできても、ラインナップの質・数ともに充実させるには、他のソフトメーカーの参入あってこそ。そのため、性能を理由に足切りされる事態は好ましいものではありません。

 すでに、『モンスターハンターワイルズ』や『グランド・セフト・オートVI』といった作品のプラットフォームに、スイッチは選ばれていません。こうした話題作を受け止められる性能の有無は、ゲーム機の普及に直接関わる重要事項のひとつなので、対応できるスイッチ後継機の登場を求める意見にも一理あります。

* * *

 ユーザー個々人の視点では、「現状のスイッチで満足」「処理性能を向上したマイナーチェンジ版でいい」「性能を向上させた後継機が欲しい」と、不要派から必要派まで幅広い層に及んでいます。

 一方で、任天堂の今後や後継機の普及を見据え、現状のままでは危ういと考えるといった俯瞰的な意見もあり、必要・不要論は視点によって核心や問題の角度を大きく変えます。

 そうした視点の多面性、関心を寄せる人の多さは、スイッチが成功した証ともいえるでしょう。誰もが視野に入れるゲーム機だからこそ、大きな話題となり、次の行き先が気になるもの。その道筋を決める任天堂は、果たしてどんな答えを出すのか。例年通りなら、そろそろ「Nintendo Direct」が行われる時期なので、まずはその実施に注目しましょう。

(臥待)

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