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え、そんなに売れてた? 意外すぎる「ミリオン超えのファミコンソフト」3選

マグミクス / 2024年1月31日 21時10分

え、そんなに売れてた? 意外すぎる「ミリオン超えのファミコンソフト」3選

■「クソゲー」と呼ばれても『ドラクエ』超え!

 2023年の家庭用ゲームソフトの年間販売本数で、100万本(ミリオン)を超えたのは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(約190万本)、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(約150万本)、『ピクミン4』(約110万本)の3タイトルでした。

 いずれも任天堂が発売したゲームタイトルで、Nintendo Switchの強さをまざまざと見せつける結果となりました。

 ミリオンを達成したのが3作品と少々寂しく感じるのは、販売プラットフォームの多様化や、基本料金が無料のゲームの躍進などが背景にあるものと思われます。

 しかし、ファミリーコンピュータが全盛だった時代には、国内だけでミリオンセールスを達成するゲームソフトがたくさん生まれています。『スーパーマリオブラザーズ』シリーズや、『ドラゴンクエスト』シリーズのような、誰もが知っている有名タイトルだけでなく、なかには「そんなソフトもミリオン達成していたの?」と少々意外に感じるようなファミコンソフトもありました。

 そこで今回は、少々意外に感じる人がいるかもしれないミリオン記録のファミコンソフトに焦点をあてて振り返ります。

※本記事の販売本数に関する数字は『CESAゲーム白書(2023)』(コンピュータエンターテインメント協会)に掲載されたデータを引用しています。

●伝説の野球ゲーム 『燃えろ!!プロ野球』

 まず挙げておきたいのが、ジャレコが発売した、いろんな意味で伝説の野球ゲーム『燃えろ!!プロ野球』(以下、燃えプロ)です。1987年に発売された同作の販売本数は、なんと158万本を記録しました。この数字は、初代『ドラゴンクエスト』(エニックス)の150万本をも上回っています。

『燃えプロ』と言えば、「バントでホームラン」に代表される数々のバグがあり、ゲームバランスや試合のテンポが微妙なこともあって、なかには「クソゲー」と呼ぶ人もいるタイトルです。それだけに、なぜ爆発的に売れたのか、疑問に感じる人もいるかもしれません。

 実は『燃えプロ』は、当時の野球ゲームにはなかった、TVの野球中継を再現するようなリアル志向のグラフィックを実現し、合成音声によるボイスなどを採用した画期的なファミコンソフトとして、発売前から大きな話題になっていた注目作だったのです。

 それに加えて当時の野球人気の相乗効果もあって、一時『燃えプロ』は生産が間に合わなくなるほどのヒット作となりました。

■出来が微妙なキャラゲーなのにミリオンヒット?

画像は『ドラゴンボール 神龍の謎』(バンダイ)

●傑作マンガのファミコンゲーム第一弾 『ドラゴンボール 神龍の謎』

 続いて振り返りたいのは、125万本を売り上げた『ドラゴンボール 神龍の謎』(バンダイ)です。初代『ドラクエ』と同じ1986年に発売された同作は、その『ドラクエ』に匹敵する大ヒット作だったことをご存知でしょうか。

『神龍の謎』は、鳥山明氏の傑作マンガ『ドラゴンボール』を題材にしたファミコンゲームの第一弾です。分かりやすいアクションゲームかと思いきや、実は初見殺しのポイントが多数ある難解なゲーム内容でした。

 それだけでなく、ややチープと言わざるを得ないグラフィックや、原作にはない謎のストーリー展開に衝撃を受けた人も多いはずです。子供には厳しすぎる難易度ということもあり、クリアを諦め、途中で投げ出したプレイヤーもたくさんいたことでしょう。

 当たり外れが大きいキャラゲーのなかで、お世辞にも名作とは言いがたい『神龍の謎』がミリオンヒットを記録したのは、やはり『ドラゴンボール』の原作人気と、ファミコンブームの波に乗ったのが大きな理由と考えられます。

●人気キャラが大集合 『ファミコンジャンプ 英雄列伝』

「週刊少年ジャンプ」関連のキャラゲーとして、先に紹介した『ドラゴンボール 神龍の謎』に続くヒット作となったのが『ファミコンジャンプ 英雄列伝』です。1989年に発売された同作は110万本を売り上げました。

 ジャンプ作品を代表する16人の人気キャラを仲間にできるアクションRPGで、彼らの夢のような豪華な共演が特徴です。

 とはいえ、それだけ多くのジャンプ作品のキャラが混在する世界観はハチャメチャで、グラフィック面の再現度もイマイチだったことから、当時はそこまで評価が高くなかったのも確かです。

 それが110万本も売れるヒット作となったのは、それぞれのマンガの人気もさることながら、『少年ジャンプ』誌上のゲーム記事で猛プッシュされたことも要因に挙げられるでしょう。

 ファミコンの全盛期は、ミリオンどころかダブルミリオン(200万本)以上を達成するメガヒット作品も珍しくありませんでした。とくにゲームの種類が少なかったファミコン発売直後の任天堂作品は、軒並み100万本超えを記録しており、いかにファミコンブームが凄まじかったかを物語っています。

 そのようななか『忍者ハットリくん』(150万本)、『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』(125万本)、『ドラえもん』(115万本)、『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(105万本)などは、メディアの後押しだけでなく、純粋にゲーム性も高く評価されたミリオン作品といえるでしょう。このなかに、ファミコン世代の皆さんがハマったゲームタイトルは含まれているでしょうか。

(大那イブキ)

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