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「オタクが経済を…」←金額エグい 『鬼滅』『ハルヒ』らがもたらした効果が衝撃的

マグミクス / 2024年2月3日 12時10分

「オタクが経済を…」←金額エグい 『鬼滅』『ハルヒ』らがもたらした効果が衝撃的

■「鬼滅」と付けばなんでも売れた?

 最近では日本のアニメ作品が、国内外で社会現象クラスの大ヒットを呼ぶことが増えています。アニメ市場も右肩上がりの成長を続けており、その勢いはとどまることを知りません。今回はそんな業界において、驚きの経済効果をもたらした作品の数々を振り返っていきましょう。

 まずは誰もがよく知る近年の話題作として、『鬼滅の刃』の経済効果を語らないわけにはいかないでしょう。同作はもともと「週刊少年ジャンプ」で連載されていたマンガで、2019年のTVアニメ化によって大ブレイクを果たします。翌年公開された『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は、日本国内で404.3億円という興行収入を叩き出し、歴代興収ランキングの1位を塗り替える偉業を達成しました。

 劇場版が空前のヒット作となったことで関連コンテンツの売り上げも加速し、2020年10月発売の22巻で原作コミックの累計発行部数1億部を突破しています。当時は全国の書店で単行本の売り切れが続出していました。

 さらに『鬼滅の刃』のオリジナル小説はシリーズ累計280万部以上、マンガのノベライズ版もシリーズ累計136万部を突破し、さらには塗り絵までもがシリーズ累計143万部以上を記録しています。もはや「鬼滅」と付けば何もかもが売れるモンスターコンテンツとなっており、その経済効果は約2700億円に及んだといわれています。

『鬼滅の刃』の場合は作品自体の売れ行きがずば抜けていましたが、ほかにも作品から派生した経済効果が生まれることもあります。人見知り少女のバンド活動を描いた『ぼっち・ざ・ろっく!』は、まさにその典型といえるようなムーブメントを起こしました。

 同作は主人公の後藤ひとりが「結束バンド」というバンドで活動するストーリーで、作中では華麗なギター演奏や熱のこもったボーカルの姿が描かれたほか、OPやED、劇中歌としてすぐれた楽曲がいくつも発表されました。

 2022年12月にリリースされたアルバム『結束バンド』は飛ぶように売れ、「オリコン年間ランキング 2023」では作品別売上数部門デジタルアルバムランキングで1位を獲得しています。これは女性グループとしては初の記録らしく、まさに歴史に名を刻む快挙でした。

 そして同作の影響によって、ギターを始める人が急増したという報道もありました。それは数字にも実際に表れており、さまざまな店舗でエレキギターの売上が急増したといい、2022年度の楽器店市場も前年度から0.6%アップの1939億円を記録しています。

■アニメ文化の礎になった伝説の作品とは

画像は「涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリートBOX」(KADOKAWA)

 他方で、近年のアニメでは作品の舞台となった「聖地」に経済効果をもたらすケースも増えています。たとえば、2007年に放送された『らき☆すた』は埼玉県が舞台となっており、久喜市の鷲宮神社にはいまだに多くのファンが参拝に訪れているようです。なんでも放送から10年間の経済効果は、約31億円に及ぶのだとか。

 地域振興という意味では、茨城県大洗町を舞台にした『ガールズ&パンツァー(ガルパン)』の経済効果も凄まじいものでした。野村総合研究所の調べによると、2014年の同作による経済効果は約7億円に及ぶそうです。また2015年12月に同作のグッズを「ふるさと納税」の返礼品に加えたところ、前年の約763万円から約1億6000万円にまで急増するという事例もありました。

 こうして見るとさまざまな経済効果があったことが分かりますが、それもひとえにアニメ文化が市民権を得て、多くの人に受け入れられた結果といえるでしょう。こうした時代を作り上げたきっかけとして、『涼宮ハルヒの憂鬱』の存在は外せません。

 同作は2006年に放送された京都アニメーションの代表作で、SFやミステリーを組み合わせた独創的な設定に、クオリティの高い作画や演出の効果もあり、当時のアニメ業界で熱狂的な「ハルヒブーム」を巻き起こしました。

 たとえばアニメのED『ハレ晴れユカイ』のダンスは大きな衝撃を与え、動画サイトがファンたちの「踊ってみた動画」であふれかえったことは今でも語り草です。キャラクターソングなどの評価も高く、2009年の時点で関連CDの累計売上は100万枚を突破していました。

 また原作のライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの累計発行部数は全世界で2000万部(2017年時点)を超えており、ライトノベルブームに火を付けたことでも知られています。同作をきっかけにアニメに触れたという人も多く、その後のアニメ文化の礎となっているため、「数字では測れない効果」を生んだ作品ともいえるでしょう。

 それから20年近くが経とうとしている現在、アニメ業界では熱気が冷めるどころか、新たなヒット作が次々と生まれており、大きな経済効果をもたらしています。日本のアニメパワー、恐るべし……。

(ハララ書房)

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