1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アニメ・コミック

ハートがフルボッコに… トラウマを植え付けた動物アニメ3選 「予想以上にハード」

マグミクス / 2024年2月4日 15時10分

ハートがフルボッコに… トラウマを植え付けた動物アニメ3選 「予想以上にハード」

■視聴は自己責任で!

 かわいい動物が登場するアニメだからといって、その内容がほのぼのとしたストーリーであるとは限りません。ハートフルどころか、観るだけでハートフルボッコにされてしまうような作品も存在するからです。今回は、「閲覧注意」といっても過言ではない珠玉の動物アニメをあげていきます。

●バイオレンスうさちゃん映画『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は、イギリスの作家リチャード・アダムズが手がけた名作児童文学です。迫りくる危険から逃れるため、野生のうさぎたちが安住の地を目指していく冒険物語で、過去に何度も映像化されてきました。

 同じくうさぎを主人公に描いた『ピーターラビット』も、人間に捕まったピーターのお父さんがパイにされてしまうなど、なかなかにエグい世界観でしたが、『ウォーターシップ・ダウンのウサギたち』はその比ではありません。野うさぎたちの冒険を描きつつ、その先に待ち受ける苦難や残酷な現実などが容赦なく紡ぎ出されているのです。

 なかでも日本で1980年に公開されたアニメーション映画は、うさぎアニメにあるまじきバイオレンス描写や流血表現が満載でした。うさぎたちによる血みどろの戦いが繰り広げられたり、土のなかで生き埋めとなったうさぎたちの様子がおどろおどろしく描かれていたり、大人が観てもトラウマになりかねない場面のオンパレードです。

 実際の作品を観た人からも「とにかくうさぎたちが無残に死にまくるすごい映画」「生き埋めになったうさぎの姿が今でも忘れられない」「予想以上にバイオレンス。同時に心打たれる名作でもある」といった声があがっていました。

●サイケデリックなにゃんこロードムービー『ねこぢる草』

 1980年後半から1990年前半にかけて不条理ギャグマンガブームが巻き起こるなか、ひときわ異彩を放っていた作品が『ねこぢるうどん』です。子猫の姉弟である「にゃーこ」と「にゃっ太」を主人公とした1話完結型の物語で、これをもとに製作されたオリジナルビデオアニメーションが『ねこぢる草』でした。

 その内容は、死神に魂を半分奪われた姉「にゃーこ」を救うため、「にゃっ太」が半死人となった姉を連れて旅をするというロードムービー風のストーリーです。映像作品としてまとまるように一応ストーリーがあるにはあるのですが、原作マンガの不条理ギャグな雰囲気がしっかりと受け継がれており、その作風は非常にサイケデリックでした。

 サーカスの演目として女性の身体を切断したり、その切断された身体の部位が宙を舞ったり……。かと思いきや次の瞬間には豚と一緒に船に乗っていて、豚をさばいてとんかつを作り、なぜかその豚も自分の肉で作ったとんかつをおいしそうに食べるなど、まるで風邪を引いたときに見る悪夢のような支離滅裂なシーンが延々と映し出されていきます。おまけに登場人物たちのセリフはほとんどなく、最初から最後まで独特な雰囲気のまま物語が進むため、いわば「電子ドラッグ」のような作品だといっても過言ではないでしょう。

 ちなみに同作は、湯浅政明さんが脚本や演出、作画監督として携わっていることでも有名です。湯浅さんといえば『マインド・ゲーム』や『犬王』など、独自のアニメーション表現が光る作品の名手ですが、『ねこぢる草』も約30分の尺に湯浅ワールドがギュッと詰め込まれているので、ぜひチェックしてみてください。

■「サンリオ」×『アンパンマン』原作者によるトラウマアニメって知ってる?

こんなにかわいいチリンが凶暴な猛獣になるって信じられる? 画像は、『チリンの鈴』DVD(サンリオ)

●思いもよらぬ結末に心抉られる子羊復讐譚『チリンの鈴』

『チリンの鈴』は、1978年に劇場公開されたサンリオ制作のアニメーション作品です。原作は『アンパンマン』でおなじみのやなせたかし先生による同名絵本で、かわいい子羊「チリン」を主人公に据えた動物アニメとなっています。

 制作はサンリオ、原作はやなせたかし先生、そして愛らしいキャラクターデザイン……。どうしたってハートフルな作品にしか、ならなそうな雰囲気ですが、その内容は実にハードなものでした。

 それこそ物語のはじめは母親からたっぷりと愛情を注がれるチリンの幸せな日々が描かれていくものの、その母親がオオカミに殺されてしまってから物語は一転します。復讐のために母親を殺した張本人であるオオカミのウォーに弟子入りしたチリンは、やがて身も心も魔物に成り果てるのです。

 しかも物語の結末はかなり後味が悪く、まるで救いがありません。実際にネット上でも「思いもよらぬ結末に心を抉られた」「結末がマジで悲しすぎる」といった声があがっていました。

『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』『ねこぢる草』『チリンの鈴』は、いずれもハートを「フルボッコ」にされるものの、物語としての完成度は非常に高い作品です。だからこそ、いつまでも人びとの記憶に残り続けているのかもしれません。

(ハララ書房)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください