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「油断できん」「ギリギリとかじゃなくアウト」 トラウマ級のR指定アニメ映画たち

マグミクス / 2024年2月6日 21時40分

「油断できん」「ギリギリとかじゃなくアウト」 トラウマ級のR指定アニメ映画たち

■登場人物の心理描写がさらに辛い

 毎年数多く作られるアニメ映画のなかには、残酷描写やその他の過激表現で映倫から「R指定」にされた作品も多々あります。描き方や話の展開によっては、実写よりもむしろアニメの方が、妙な生々しさやトラウマを感じることもあるかもしれません。今回は、そんな刺激的なシーンが描かれたアニメ映画を振り返ります。

●『パーフェクトブルー(PERFECT BLUE)』

 1998年に公開された長編アニメーション映画『パーフェクトブルー』は、凄惨な殺人や生々しい性描写も話題となったサイコホラー作品です。アイドルから女優に転身した主人公の霧越未麻(きりごえ みま) は、キャリアの転換期で不安を覚えていたところに、ストーカーの影や、自分の撮影に関わった脚本家やカメラマンが次々と惨殺されるという謎の事件が重なり、精神的に追い詰められていきます。

 目を潰された死体や、未麻に関わった脚本家が犯人にめった刺しにされるなど、思わず目を覆いたくなる凄惨な事件の数々が、ハイクオリティなアニメーションで描かれており、苦手な人は要注意の作品です。同作は2023年にもリバイバル上映されましたが、SNS上では「血しぶきが多いからどちらかと言えばパーフェクトレッド」「名作だけど耐性がない人は見に行っちゃダメ」などの声もあがっています。

 他にも、未麻がレイプされるシーンを演じるという過激な性描写もありました。仕事上の演技ではあるものの、未麻の目に陰りが生じアイドル時代の自分に戻れないことを悟るような演出や、彼女のマネージャーが涙を流すなど、登場人物の生々しい心理描写も緻密で観客に衝撃を与えます。

 ただの過激な作品ではなく、計算された心理描写を通して性的に搾取される女性の憂いや苦しみ、芸能界の闇をリアルに伝える作品ともいえるでしょう。ラストの「犯人」との攻防も、アニメならではの狂気的な描写が恐ろしく、脳裏にこびりつきます。

●『メイドインアビス 深き魂の黎明』

『メイドインアビス』(原作:つくしあきひと)は、探窟家の少女リコと機械の体を持つ少年レグが「人類最後の秘境」とされる大穴「アビス」を探窟する冒険ファンタジーシリーズです。子供にもウケそうな愛らしい絵柄ですが、顔や身体からの流血や腕を切断しようとするなど、グロテスクな描写のギャップでたびたび話題になってきました。

 TVアニメ第1期の続編として2020年1月に公開された劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』では、映像そのものは過激になりすぎないよう配慮されていたものの、非道な人体実験や子供に襲いかかる不幸などの過酷な展開が、「まさにトラウマ級」と言われています。

 一例ですが、同作では大穴からの上昇負荷「アビスの呪い」を肩代わりさせる装備「カートリッジ」の中身は、生きたまま解体された子供ということが明らかになりました。おぞましい事実に加え、カートリッジの開発者のボンドルドは溺愛する娘プルシュカまでもをカートリッジに利用し、その解体シーンまで描かれるのです。

「油断して観たら辛い気持ちになった」「18禁レベルのトラウマ」などのレビューが目立つ同作は、劇場公開1か月前にR15+に指定されており、X(旧、Twitter)の公式アカウントでは「こちらが思っていたより、ずっと負荷がかかってしまったようです。」と、アビスの呪いを視聴者の精神状態になぞらえたコメントが出されています。

■人体破壊描写がエグすぎなSF作品

●『PSYCHO-PASS サイコパス』R15指定

『虐殺器官』ポスタービジュアル  (C)Project Itoh/GENOCIDAL ORGAN

『PSYCHO-PASS サイコパス』は2012年からアニメが放送され、2023年5月には新作映画が公開されるなど、長年人気のSFサスペンスシリーズです。

 同作は人間の心理状態を数値化する巨大監視ネットワーク「シビュラシステム」や、犯罪に関する数値を測定する銃「ドミネーター」を用いた近未来の日本が舞台の作品で、人体破壊や猟奇的殺人事件などの残酷描写が話題を呼びました。2015年1月に公開された『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』は人間の内臓が細かく描かれるなど悲惨なシーンが多く、刺激の強い殺傷や肉体損壊の描写があるとしてR15+に指定されています。

 また2023年5月には、これまでのシリーズの集大成として『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』が公開されました。海外で破壊活動を続ける組織「ピースブレイカー」と公安局との激しい銃撃戦や格闘などのアクションシーンが描かれた同作も、銃器による刺激の強い殺傷描写があるとされ、こちらもR15+に指定されています。

 ネット上では「感情をぐちゃぐちゃにされましたが、学ぶことが多い作品です。もっと多くの人に観てほしい」「相変わらず丁寧な描写で良い。もう一度観たくなった」などと、過激な描写ながらファンの高評価の意見が多く見られます。

●『虐殺器官』

『虐殺器官』は若くして逝去したSF作家の伊藤計劃(いとうけいかく)氏の小説が原作で、制作会社の倒産や延期などの紆余曲折を経て、2017年に悲願の映画公開を果たしました。物語は、大規模虐殺やテロに関わる言語学者ジョン・ポールという男を巡り、アメリカの特殊部隊の隊員で主人公のクラヴィス・シェパードが潜入捜査を行う軍事サスペンスです。

 迫力のある戦闘シーンは見ごたえがあるものの、銃撃で身体の肉が削げ落ちる描写や子供の頭部や四肢がもげる描写、転がる死体の数々などかなりの残虐さもあります。

 また、ジョンがあるメカニズムを利用して虐殺を発生させる真の目的や近未来的な「管理社会」の設定の奥深さに、「アニメでしかできないグロ描写と設定の秀逸さに唸った」「グロいけど自由、戦争、人間の思考について考えさせられる」といった声もあがっていました。

(LUIS FIELD)

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