『FF』の本編はスノボー「あるある」? ミニゲームがストーリー進行に支障をきたすタイトル4選
マグミクス / 2024年2月9日 18時10分
■本編そっちのけでハマってしまうミニゲーム
「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するカジノのように、中毒性が高く、ハマってしまうミニゲームがあります。ときとして本編の内容を忘れてしまうほど、夢中になってしまうこともありました。プレイヤーの心をガッチリつかみ、ハマらせた「ゲーム内のミニゲーム」を振り返ります。
●画期的だった、ナムコゲームのロード中のミニゲーム
「ファミコン」や「スーファミ」などのROMカートリッジ式ゲームは、読み込みを待たされることもなく、シームレスにプレイできたものです。
しかし、「PlayStation」(以下、PS)や「セガサターン」にハードが進化すると、ソフトの容量も増え、タイトル画面から本編へ移る際などは、CD-ROMのロードに時間を要するようになりました。
このイライラ時間を解消すべく、ロード時間にミニゲームを採用したのがPSのローンチソフト、ナムコの『リッジレーサー』です。ロード中に、懐かしのシューティングゲーム『ギャラクシアン』がプレイできました。
その後、筆者がこの画期的なミニゲームに初めて出会ったのは、PS版『鉄拳』で遊べたシューティングゲーム『ギャラガ』でした。本来、ロードが完了すれば、スタートボタンで本編に移行できます。ところが、『ギャラガ』はプレイしたことがなかったゲームであり、クリアすると隠しキャラが使えるようになると聞き、躍起になってプレイしハマったのを記憶しています。ただ、シューティングゲームのセンスがない筆者は、結局クリアできませんでした。
●歴代『FF』のミニゲームは中毒性がえぐい…
歴代『ファイナルファンタジー』(以下、FF)作品では、プレイヤーをとりこにするミニゲームが実装されています。
たとえば、『FF7』であれば、ゴールドソーサーで遊べる「スノーボード」ではないでしょうか。仕掛けが豊富というわけでもなく、シンプルに雪山の障害物を避けながら単独ですべり降りるというだけのゲームですが、これがハマってしまいます。
タイムアタックモードはその名のとおり、ゴールまでのタイムをいかに削るかのゲームです。スコアアタックモードは、コースに浮いている風船をゲットしながらゴールを目指し、タイム、テクニック、風船の獲得数などから算出されるポイントで高スコアを狙います。
コースや仕様の難易度が絶妙で、レースゲームが苦手なプレイヤーでも1秒を削る、1ポイントでも高くゴールするため、ゲーム進行そっちのけでハマってしまいます。
■『龍が如く』のミニゲームは時間が溶ける…!
4年ぶりの最新ナンバリングタイトル、PlayStation 5用ソフト『龍が如く8』(セガ)にも豊富なミニゲームが用意されている
●『FF10』のミニゲームは、名作FC版『キャプテン翼』を思い出させる
『FF10』では、ワッカのオーバードライブ技や最強武器が手に入る、水球のようなゲーム「ブリッツボール」が、なかなかの時間泥棒でした。
6人対6人で、CPUと対戦するゲームです。ボールを持ったプレイヤーがマッチアップすると、シュートをするのか、パスをするのか、ドリブルをするのかなどを選択し、ボールをゴールに運ぶことを目指します。また、プレイ中、懐かしの名作ファミコンソフト『キャプテン翼』がチラつくのも特徴です。
一応、目的はワッカの景品ですが、獲得後も、ブリッツボールの面白さや、最強選手のスカウト要素や成長要素もあるため、いくらでもプレイできてしまいます。
●『龍が如く』のミニゲームは、種類も多く、費やす時間も無限
「龍が如く」シリーズでは、おなじみの「バッテングセンター」や、音ゲー要素のある「カラオケ」、ゲーム内のゲーセンではセガの往年の名作も遊べるミニゲームが豊富に用意されています。
なかでも独特なミニゲームが、『龍が如く0』などにあるキャバクラ経営ゲームです。『0』では、真島吾朗を操作し、女の子をキャストとしてスカウト、体調管理などをしながら働いてもらいます。的確な接客で多くのファンを獲得し、やがて地域のキャバクラとのバトルを行い、資金を増やしていくというものです。
最初は小規模だったキャバクラが、どんどん人気店になっていくと、夢中になり本編そっちのけでプレイしてしまいます。
また、『龍が如く7』で熱中してしまうのは、主人公の春日一番が倒産寸前の会社を経営するミニゲームです。一番が社長となり、物件を購入し強化、収益を回収していきます。その後行われる株主総会では、カードゲームのように従業員でデッキを組み、株主と論戦します。これを成功させれば、株価が上昇し会社も大きくなり、一番に役員報酬が支払われるというものです。
このミニゲームで筆者が好きだったのは人材の獲得、成長にありました。サブストーリーで意外な人物を従業員として雇用できたり、成長させたりするのが面白いポイントです。彼らをうまく配し、先のキャバクラ経営同様、小さなせんべい屋から、きらびやかなビルに成り上がるさまは達成感がありました。
最新作『龍が如く8』にも、自転車でトリックを決めながら食べ物を配達する「クレイジーデリバリー」や、街の怪しい人物を撮影する「不審者スナップ」などのミニゲームがあり、こちらも本編の進行を妨げるくらい楽しめます。
(南城与右衛門)
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