ガンダム作品の「ガチで胸が痛んだ」脇役の死亡シーン 「メインキャラ以上に残酷すぎ?」
マグミクス / 2024年2月6日 6時10分
![ガンダム作品の「ガチで胸が痛んだ」脇役の死亡シーン 「メインキャラ以上に残酷すぎ?」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_211575_0-small.jpg)
■脇役&モブキャラの悲惨で絶望的な死亡シーン
自機のコクピットにウェイブライダーが突き刺さって死んだ『機動戦士Zガンダム』のパプテマス・シロッコや、「ミンチよりひでえ」と言われた『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』バーニィの凄惨な死に様など、ガンダム作品には忘れられない死亡シーンがたくさんあります。
しかし、それはメイン級のキャラだけにとどまらず、数話しか出てこない脇役や名前もわからないモブキャラでも、視聴者に大きな衝撃を与えた死亡シーンがありました。
●『ファーストガンダム』名もなき青年兵の断末魔
『機動戦士ガンダム』の最終決戦となったア・バオア・クー宙域での戦闘で、名もなき兵士の絶望的な死亡シーンが描かれています。
両軍が入り乱れる激しい戦いのなか、アムロのガンダムとシャアのジオングが接敵します。そして両雄の一騎打ちが始まろうとした瞬間、1機のザクが不運にも間に割って入りました。
驚いたアムロはガンダムの盾でザクを押しのけますが、そこにジオングの放ったメガ粒子砲が飛来し、ザクの腹部付近を貫きました。
ザクのパイロットは慌てて機体から逃れようとしますが、「い、いや! 母さん!!」という悲痛な断末魔を残して、ザクごと爆散しました。
その前のシーンでは、キシリアとその側近が学徒兵が多く出陣していることを話しており、おそらく爆散したザクのパイロットも若い学生だったと思われます。逃げ場のない狭いコックピットで最後に母親に呼びかけた青年の姿は、戦争の恐怖と残酷さを表現していました。
●『機動戦士ガンダムF91』一般市民の悲惨すぎる死に様
『機動戦士ガンダムF91』は冒頭から、平和だった日常生活が一変し、戦争の残酷さを痛感させられる衝撃的な死亡シーンが描かれていました。
スペースコロニー「フロンティアIV」で、主人公のシーブックやセシリーらは学園祭に参加していました。いつもとかわらない平穏な日常生活を送っていましたが、突如クロスボーン・バンガード(以下CV)の機体がコロニーを強襲します。
市街地で連邦軍とCVのモビルスーツ戦が始まり、一般人は恐怖のあまりに逃げまどいます。しかし、戦闘に巻き込まれて多くの住民が犠牲になっていきました。
なかでもとくに印象的だったのが、モビルスーツが落とした巨大な薬莢が、赤子を抱いた避難中の母親の頭部に直撃し、死亡するシーンです。しかも、その薬莢を落としたのは市民を守るべき連邦軍の機体だったのが、戦争の無情さを際立てていました。
■多くのガンダムファンのトラウマになった「ショッキングシーン」
ミューラの死の直後に両軍の停戦が成立したことも切なかった 画像は「『機動戦士Vガンダム』vol.2 Shahkti′s prayer」(KADOKAWA)
●『機動戦士Zガンダム』宇宙に投げ出される恐怖の死
『機動戦士Zガンダム』では、主人公カミーユの母親・ヒルダの想像を絶する死に様が描かれました。
ヒルダは地球連邦軍の技術士官でしたが、息子のカミーユがガンダムMk-IIを強奪してエゥーゴに加担したことにより、両親そろってティターンズに拉致されてしまいます。
そしてティターンズは、エゥーゴにカミーユとMk-IIの引き渡しを要求し、従わなければカミーユの両親を殺すと宣告しました。
その後、カプセルに入れられた人質のヒルダは、ノーマルスーツもなしに宇宙空間に放出されます。
それに気づいたカミーユは母親を救出するために出撃しますが、カプセルの中身は爆弾だと聞かされていたジェリドの射撃により、カプセルは破壊されます。そして生身のまま宇宙空間に投げ出されたヒルダは、息子の目の前で壮絶な死を遂げました。
暗い宇宙空間にヒルダの身体が放り出されるシーンには、言いようのない絶望感や恐怖が感じられました。
●『機動戦士Vガンダム』あまりにもショッキングな描写にドン引き
主人公の母親が目の前で殺される残酷なシーンは、『機動戦士Vガンダム』のなかにもありました。それは「ガンダム」史上「もっともショッキングだった」という人もいるほどのシーンです。
地球上で、リガ・ミリティアとザンスカール帝国の軍事部門「ベスパ」が戦うなか、ベスパのピピニーデンは捕虜にしたウッソの母親・ミューラの身柄を盾にして戦うという残忍な作戦を命じます。
モビルスーツのゾリディアがミューラの身体を掴み、ウッソたちをけん制しますが、なんとか味方機との連携でゾリディアを無力化させました。
しかし、ウッソが母親を救い出そうとした瞬間、地面の段差でコントロールを失ったベスパの戦艦がゾリディアに直撃し、ミューラごと踏み潰すという不運に見舞われました。
母親の死を目の当たりにしたウッソが慟哭するシーンも印象的ですが、その後の描写が強烈すぎました。
仲間のところへ帰還したウッソは、母親のヘルメットを「母さんです」と言ってマーベットに手渡します。それを受け取ったときのズシッと重みを感じる描写が、視聴者にヘルメットの「中身」を連想させる、とにかくショッキングな場面でした。
ガンダム作品は戦争を舞台に描かれているので、どうしても登場人物の死は避けられません。しかし、いろんな死の描写を見比べると、脇役や名もなきキャラが無慈悲に死ぬシーンのほうが、戦争の非情さや残酷さをより鮮明に伝えるのかもしれません。
(南城与右衛門)
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