『ワンピ』ラスボス候補は「2パターン」？ ファンが繰り広げる予想とは

■ラスボス候補は「王道の敵キャラ」？それとも？

　最終章が盛り上がっている『ONE PIECE』では、多くのファンがさまざまな考察を行っています。そのなかでも特にファンから注目されているのが、物語の「ラスボス」の正体です。この記事では、ルフィの前に立ちはだかる最後の敵とは一体誰なのか、ファンの声とともに考察します。

　まず、多くのファンから「普通に考えたらこいつがラスボス候補」として名前をあげられていたのが、黒ひげ海賊団船長のマーシャル・D・ティーチです。ティーチは現在、ルフィとともに四皇のひとりに名を連ねており、またお互い「Dの一族」の一員でもあります。ルフィとティーチには大きな共通点があるものの、性格においては対照的に描かれていることが少なくありません。

　たとえば第223話では、ルフィとティーチが同じチェリーパイを食べ「死ぬほどマズいな!!!」（ルフィ）「死ぬほどウメェな!!!」（ティーチ）と正反対の反応をしています。また、「ゴムゴムの実」の別名「ヒトヒトの実幻獣種モデル『ニカ』」として「太陽の神」の能力を持つルフィと、「ヤミヤミの実」の能力者であるティーチは、「太陽」と「闇」という正反対の能力を持っており、ふたりの対照的な描写は意図的に行われていると考えるファンも多くいます。

　また、『ONE PIECE』の世界において強い権力を持つ「世界政府」の関係者も、ラスボス候補として名前があげられていました。たとえば、聖地マリージョアにある「虚の玉座」に座るイムは、天竜人の最高位に君臨する五老星がひれ伏すほどの謎の存在です。

　第1086話では、革命軍のイワンコフの発言から世界政府の創設者である最初の20人の王のひとりに、「ネロナ家のイム聖」という人物がいたことが判明しました。まだ「イム聖＝イム」と確定はしていませんが、SNS上では「800年前に関係する人物ならラスボス決定では？」「すべての元凶でラスボスだと思う」など、彼が『ONE PIECE』のラスボスではないかという声もあがっています。

　王道の敵キャラがラスボス候補にあがる一方で、「ルフィの味方」であるはずの人物がラスボスではないかという意見も多く出ていました。なかでも特に名前があがっていたのは、ルフィの憧れの存在であり、彼に麦わら帽子を託した四皇の赤髪のシャンクスです。

　シャンクスがなぜルフィに麦わら帽子を託したのか、その真相については未だ明かされていません。シャンクスはわざわざ政府の船を襲って「ゴムゴムの実」を奪っていたことも明らかになっており、第1話で何らかの意図で偶然を装ってルフィに実を食べさせたのではないかとも考察されています。

　また、世界会議（レヴェリー）の開催時に、シャンクスは世界政府の最高権力「五老星」と秘密裏に接触していました。その際には「ある海賊」についての話をしたようですが、詳細は不明です。また、映画『ONE PIECE FILM RED』では、シャンクスがフィガーランド家という家系の人間であることが示唆され、さらに最終章には天竜人で「神の騎士団」の最高司令官であるフィガーランド・ガーリング聖という人物も登場しました。

　そして、バーソロミュー・くまの過去編で登場した若き日のガーリング聖がシャンクスにそっくりだったことで、「シャンクス＝天竜人」であることはほぼ確実と見られています。

　ルフィ自身も第696話にて「ひとり目はシャンクスじゃなきゃまあいい」「『四皇』はおれが全部倒すつもりだから!!!」と発言しており、いずれはシャンクスとも戦うのではないかという予想もあるようです。もしシャンクスが天竜人で、さまざまなことを裏で牛耳る黒幕なのであれば、いずれルフィとの激闘も描かれるかもしれません。

　その他の意見としては、ルフィの最初の仲間であるロロノア・ゾロについて「いつまでも異名が『海賊狩り』なのが気になる」と、ゾロの異名がいずれ「ルフィを狩る」ことの暗示ではないか、と考察する意見も出ています。

　記事で取り上げたキャラクターは、誰がラスボスになっても読者から大きな反響を呼ぶことでしょう。今後もラスボス候補が増えたり、変わったりする可能性もあるかもしれませんが、その時々の展開を楽しみたいところです。

（LUIS FIELD）