【漫画】真面目さ1位は日本人じゃない？ 遅刻順を友達と予想した結果「そう来たか！」【作者インタビュー】

■一番最後に到着したのはどの国の人？

　時間を守る意識の違いを描いたマンガ「真面目度ランキング」が、Instagramで3400以上のいいねを集めて話題となっています。

　オーストラリアで語学学校に通っていた作者。いつも授業の開始時刻に教室に来ているのは、作者と韓国人の友人だけでした。ふたりで教室に来る生徒の順番を予想していたとき、最後にやって来たのは……。読者からは、「そう来ましたか！」「なじみすぎて、ゆるくなっちゃうパターン分かる」「自由な人が増えている気がします」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、イラストレーターのアキさんです。いろいろな国での海外生活をマンガにして、Instagramやブログ「Color of the day ～色のある暮らし～」で発表しています。アキさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー授業に遅れて来る人が多いことに、はじめはどのように感じていましたか？

　オーストラリアの前はタイに住んでいて、タイでも皆時間にルーズだったので慣れていたのですが、まさか誰よりもルーズなクラスメイトが日本人だとは……。思いもよらず、本当にびっくりしました。

ーーほかの人を見て、アキさん自身が「授業に遅れてもいいか」と思うことはありませんでしたか？

　特に意識してそう思ったことはありませんが、日本だと遅刻とされる1分から10分ほど遅れていっても、1番目か2番目だったので、私自身も「遅刻している」という感覚がなくなってきていたと思います。

ーープライベートで待ち合わせをしたときなども、遅れてくる人が多いのでしょうか？

　オーストラリアでは、クラスメイトとは学校帰りに出かけていたので遅刻された経験はありませんでした。タイでクリスマスパーティーをしたとき、時間通りに来たのはやはり韓国人ひとりだけで、全員がそろったのは1時間後だったことがありました。

ーー逆に日本人はここがルーズだな、と思うところはありますか？

　日本人は誘われたときにすぐに返事をせずに、あとで連絡するといってしない方が多く、それはなぜなのかと外国人の方から聞かれたことがあります。あいまいにかわすところが、外国人の方からしたらルーズに感じるかもしれません。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　1番多かったのは、やはり時間は守るべきだという声でした。ほかに、間に合っていてもギリギリすぎると怒られる日本の理不尽さを嘆く声、海外でルーズになってしまった日本人に困らされている声、現地になじんでしまうのも分かるという声……。いろいろな意見がありました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　海外で日本人は真面目だと思われているだろうなと思っていたのに、「いまの日本人は、そんなに真面目ではない」という先生の話が面白かったので描きました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　海外生活では、日本の常識の多くが日本だけなんだと思わされることがたくさんありました。今後は宗教や政治など日本ではあまりオープンに語られないテーマにも取り組んでいきたいと思っています。

（マグミクス編集部）