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『グラブル リリンク』は「原作未経験」「アクション苦手」でもハマる! アクションRPG好きにも刺さる良作

マグミクス / 2024年2月13日 21時10分

『グラブル リリンク』は「原作未経験」「アクション苦手」でもハマる! アクションRPG好きにも刺さる良作

■『グラブル』未経験者に「用語解説」が寄り添う

 空に浮かぶ島々を舞台に、雲の大海を騎空艇で渡る「騎空士」となって冒険する『グランブルーファンタジー』(以下、グラブル)は、2014年のサービス開始直後から多くのファンに支えられ、約10年も愛され続けている人気アプリです。

 その勢いはアプリだけに留まることなく、コミカライズにTVアニメ化、さらに対戦格闘ゲームと、その勢いはジャンルの壁を超えるほど。そして今月2日には、アクションRPGとなる『グランブルーファンタジー リリンク』(以下、グラブル リリンク)が、PS5/PS4/Steam向けにリリースされました。

『グラブル リリンク』は、『グラブル』と同じ世界観を共有するだけでなく、主要キャラクターも共通しており、原作ファンにとって見逃せない作品といえるでしょう。しかし、原作ファンしか楽しめない作品と決めつけるのも早計です。

 原作経験の有無やアクションの得手不得手など、人によって事情は異なります。そうしたユーザーでも『グラブル リリンク』は楽しめるのか。実際に『グラブル リリンク』を30時間ほどプレイした経験から、気になるポイントに迫ります。

●出来上がっている人間関係も「フェイトエピソード」でカバー
 こうした原作のあるゲームだと、元の世界観を知らないと楽しめない場合が往々にしてあります。『グラブル リリンク』も『グラブル』の世界観を前提としており、空に浮かぶ島々にまたがる物語は、その見た目からして一味違います。

 とはいえ、見た目については文字通り、見ればそのまま分かる部分なので、「空の大海が広がる世界」という設定自体は、さほど問題ではありません。また、物語や舞台となる空域は、『グラブル リリンク』向けに完全新規で用意されたものなので、『グラブル』未経験でも困ることはありません。

 また見た目だけでなく、『グラブル』で使われている用語なども会話に出てきますが、用語解説が徹底されており、会話中でもボタン一発でその用語の内容を確認可能。アクセスが容易なので、プレイ中に用語の理解に苦しむ経験は皆無でした。

『グラブル』未経験の場合、主要人物の人間関係が一番気にかかる部分かもしれません。主人公(グランかジータを選択、名前は変更可能)をはじめ、仲間の団員たちは『グラブル』と地続きの間柄なので、人間関係がすでに出来上がっています。そのため、事前の知識がないと、関係性や内面の把握に少々手こずることでしょう。

 ですが、プレイアブルキャラクターを掘り下げる「フェイトエピソード」が、ゲームの進行に応じて開放されていきます。この「フェイトエピソード」をクリアしていけば、各キャラクターを深く知ることができるのでご安心ください。

 実際、筆者も『グラブル』の知識がほぼゼロのままプレイしましたが、『グラブル リリンク』で得られる情報だけで、本作は十分に楽しめました。少なくともハードルの高い作品では全くないので、「空が舞台のファンタジーもの」をまっさらな気持ちで楽しむ、という姿勢でもなんら問題ありません。

■アクションが苦手な人を「アシストモード」がサポート

完成度が高いのはキャラクタービジュアルだけではない。壮大な世界を雄弁に描く背景が、没入感をさらに加速させる

●アクションに自信がなくても、キャラクターを動かすだけで大丈夫!
 原作である『グラブル』のバトルは、サイドビューによるターン制のRPGです。そのため、「『グラブル』は好きだけど、アクションRPGは慣れてない」「アクションは苦手なので、『グラブル リリンク』は遊べなさそう」と気後れしている人もいることでしょう。

 たしかに、『グラブル リリンク』はアクションRPGですし、敵の攻撃も決してぬるくはありません。攻撃も、「通常攻撃」と「特殊攻撃」を組み合わせて行いますし、さらに「アビリティ」や「リンクアタック」、「奥義」に「チェインバースト」など、多彩な手段が用意されています。

 あれもこれも使いこなすなんて無理、と嘆きたくなるかもしれませんが、こうしたシステムに慣れていなくても『グラブル リリンク』のメインストーリーを楽しむことはできます。

 まず、一般的なゲームと同様、本作でも難易度の変更が可能です。「STORY」を選べばかなり易しくなるので、アクションに多少自信がない人でもかなりプレイしやすいかと思います。

 それだけでは心もとないという人は、本作独自の要素「アシストモード」を活用しましょう。「STORY」や一定難易度までのクエスト、フェイトエピソードなどで使えるこのモードは、バトルにおける攻撃や回避といった一部の操作を自動で行ってくれるという便利機能です。

 しかも、アシストモードの上をいく「フルアシストモード」もあり、こちらはキャラクターの移動(PS5/PS4なら左スティックで操作)を行うだけで、攻撃から防御まで全て自動で発動する優れもの。実際に試したところ、敵に近寄るだけでコンボを繰り出し、反撃に合わせて的確に回避してくれました。

 かなり便利なアシスト/フルアシストモードですが、この機能を使っても一切デメリットがないのも嬉しいところ。何の気兼ねもなく使えるので、アクションが苦手な『グラブル』ファンも臆することなく『グラブル リリンク』を満喫してください。

●適切なスピード感、手応えのあるモーション、やり込み甲斐のある育成
『グラブル』の知識がなくても遊べて、アクションが苦手でもフォローする機能がある『グラブル リリンク』は、幅広い層を受け止める包容力を備えています。しかし、多くの人が遊びやすい反面、コアなゲームファンには物足りないのでは……そんな危惧を抱く人もいるはず。

 本作のような作品は、原作ファンを購買層に絞る場合があり、残念な話ですが作り込みが甘いファンアイテム程度に留まることも少なくないのです。ファンなので購入はしたものの、ゲーム自体はさほど面白くなかった……そんな苦い経験を味わった人もいることでしょう。

 ゲーム性や作り込みの基準は、受け手によってもまちまちなので、万人が等しく同じ感想を持つとはいえません──が、『グラブル リリンク』の完成度は、安易なファンアイテムのレベルを大きく超え、「爽快なパーティバトルが、ソロプレイでも存分に楽しめる」アクションRPGとして、非常に高いレベルでまとまっています。

 バトルの核であるアクションは、ダイナミックでテンポも良好。速すぎると軽さが目立ち、アクションの醍醐味を失ってしまいがちですが、本作の場合はモーションに適度な重さがあり、爽快さと手応えを上手く両立しています。

 派手なエフェクトが多く、その影響で状況が把握しにくい場面もありますが、演出・効果音・モーション・ゲームシステムがどれも噛み合っており、純然たるアクションRPGとして見ても十二分な出来映えです。

 また、ストーリーが一通り終わった後も、キャラクターの育成を続けるエンドコンテンツがあり、そちらも歯ごたえ満点。「好きなキャラをとことん育てる」という楽しさも、腰を据えてたっぷりと味わえます。

* * *

 どんな名作でも、万人が全員絶賛することはありません。人によって好みは異なるので、相性の合う・合わないはどうしても付きまといます。そのため、『グラブル リリンク』が合わない人も、おそらく一定数いることでしょう。

 しかし、原作の経験がほとんど問われず、バトルのアクションにフォローがあり、ゲーマーも楽しめるゲーム性がある。その全てに力を込めている『グラブル リリンク』は、一見した印象よりもはるかに多くの人が楽しめる地力を備えていました。「自分には向いていない」と簡単には決めつけず、今一度の熟考をお勧めします。

(臥待)

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