『エヴァ』『SEED』に続いて「ケジメ」が付けられるのは？ 完結が待ち遠しい人気作たち

■見事な集大成を見せた『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

　2024年1月26日に、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開されました。同作の発表自体は2006年に行われていましたがその後大きな動きがなく、本当に公開されるかやきもきしていたファンも多い作品です。

　それに加え、内容も充実していたこともあって、無事に公開された現在は『ガンダム』ファンを中心に大きなフィーバーを巻き起こしています。

　同様に見事な集大成、もしくは完結を見せてファンを喜ばせた作品としては、近年では2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も記憶に新しいところです。そして長く動きがなかった『魔法少女まどか☆マギカ』も、待望の新作が2024年に公開される予定です。今回は次にこうした「ケジメをつける」と期待したい、マンガやアニメを振り返ります。

●この辺は5年以内に終わる……か？『ワンピ』『ベルセルク』など

「完結に向けて進行中」と聞いて、まず多くの読者が思い浮かぶであろう作品が国民的マンガ『ONE PIECE』です。同作は1997年に週刊少年ジャンプで連載が始まった長期連載作ですが、連載25周年に突入した2022年についに最終章へ突入しました。

　作者の尾田栄一郎先生が「今まで隠してきたこの世界の謎 全部描いていきます」とコメントした通り、最近はこれまでの謎や伏線を活かしたエピソードばかりです。ここに来て、過去最高レベルで毎週ワクワクしている人も多いでしょう。

　また1989年にヤングアニマルで連載が始まったダークファンタジーマンガの金字塔『ベルセルク』も完結に向けて動いています。原作者である三浦建太郎先生は2021年に逝去しましたが、生前に最終回までの構想を聞いていたという親友の漫画家、森恒二先生が監修を務め、三浦先生の弟子たちによるスタジオ我画が作画を担当する形で2022年に連載が再開されました。

　その『ベルセルク』は2023年に最新42巻が発売されましたが、変わらぬクオリティの高さや内容が多くのファンを安心させています。物語はクライマックスに近付いている雰囲気があり、森先生も完結に向けて高い意欲を見せているため、こちらもそう遠くないうちに終幕を迎えられそうです。

　アニメでは『ガールズ＆パンツァー最終章』が快調に進行中です。同作は2017年にスタートした全6話のOVAシリーズで毎回劇場公開されていますが、2023年10月に第4話が公開されました。残すところあと2話で、これまで1.5年に1本のペースで新作が作られていると考えると、遅くとも2020年代の内には完結を迎えられそうです。

●完結に向けて動いてそうではあるけれど……？

　一方で、いつ完結するか気になる作品も多数あります。そのなかでは2018年に始まった『銀河英雄伝説 Die Neue These』シリーズは着実に進行中のようです。

　最新シリーズであるフォースシーズン「策謀」の段階でもまだまだ物語は半ばですが、2023年に行われた5周年記念イベント内で続編の制作が発表されました。2024年はこれまでに制作された全48話が再放送中であり、未見の人が『銀英伝』の世界に飛び込む絶好のチャンスとなっています。

　ほかにも完結が待ち遠しい作品は多数あります。マンガに限っても、どれだけ先まで物語が描かれるのか気になる『ファイブスター物語』や『はじめの一歩』、結末が近いことは感じられながらもあまり動きのない『ガラスの仮面』（最新49巻の発売がなんと2012年！）、不定期掲載が続く『HUNTER×HUNTER』や『よつばと！』、長期休載中の『バガボンド』や『喧嘩稼業』などなど……。

　また「ケジメをつける」という意味では、「週刊少年ジャンプ」で長期休載中ながら「このマンガがすごい！2024」オトコ編で9位にランクインした『ルリドラゴン』の連載再開を待つ人も多いはずです。こうした作品のファンは、自身の健康状態に気を付けながら、首だけでなく気を長くしながら新たな動きを見守りましょう。

（はるのおと）