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ファミコンブーム中の名作RPG3選「ドラクエ・FFに埋もれがち」「もっと評価されるべき」

マグミクス / 2024年2月13日 20時10分

ファミコンブーム中の名作RPG3選「ドラクエ・FFに埋もれがち」「もっと評価されるべき」

■遊ばないともったいない! ファミコンの名作RPG

「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などのファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)用ソフトや当時のパソコン向けに発売された作品を含め、RPGというジャンルが国内ゲーム市場に根付いてから早40年が経とうとしています。

 数十年前に誕生した作品の続編がいまなお作られ続けているケースも少なくなく、ゲームが多様化した昨今においても、「腰を据えて遊べるRPGが一番好き」と語るユーザーも少なくありません。

 今回は、そんなRPGブームの真っただなかに登場したファミコンソフトのうち、「改めて遊んで欲しい!」と筆者が感じた3本をご紹介します。

●MOTHER

 最初に取り上げるのは、任天堂が1989年7月に発売した『MOTHER』です。同作品に端を発する「MOTHER」シリーズは後のゲームハードでも展開されているため、「一度は遊んだことがある」という方も多いかもしれませんね。なお、本作を含む同シリーズはすべてコピーライターの糸井重里さんが監修を務めていることでも有名です。

 本作の舞台は、「マザーズデイ」と呼ばれるアメリカの田舎町。プレイヤーは12歳の少年となり、大切な家族を守るため、そして周囲に降りかかる不可解な現象を解明するため、冒険の旅へ出発することになります。

 1980年代のRPGと言えば、「魔王を倒して世界を救う」といった王道展開にくわえ、どことなく中世ヨーロッパの世界観をベースにした作品が数多く見られました。そんななか、『MOTHER』は当時としては珍しかった「現代」という時間軸にフォーカスし、全編にわたって独特な雰囲気を醸(かも)しだしていたのです。

 世界の異変に立ち向かうのは、鎧を着込んだ勇者ではなく、近場の小学校に通う10代前半の子供たち。類いまれな超能力こそ身に着けていますが、彼らはバットやフライパンなどのありふれた道具を手に取り、大人でも対応できないような事件を次々と解決していきます。また、敵を倒してお金を得る代わりに、「ATMから現金を引き出して使う」といった要素も、「現代を舞台にしたRPGである」という演出として大いに目立っていました。

 本作ラストで相対する宇宙人「ギーグ」は、人類が到底抗えないような力で襲いかかってくる正真正銘の強敵です。そんな脅威を前に判明する、これまでの旅路で集めてきた「8つの音色」の本当の意味。『MOTHER』でプレイヤーが迎える趣深い結末は、ありふれたRPG作品では見られない、本作ゆえのメッセージ性が込められていました。

■相棒は戦車! 荒廃した未来で生きるファミコンRPG

『メタルマックス』タイトル画面(エンターブレイン)

●メタルマックス

「竜退治はもう飽きた!」というキャッチコピーで鮮烈なデビューを飾ったのが、データイーストよりリリースされた『メタルマックス』です。

 パッと見たデザインはトップビューで進む、オーソドックスなコマンド選択式RPGですが、本作は「荒廃した近未来」を描いているのが最大の特徴です。ミリタリー色が押し出されており、ファンタジー風RPGが一般的だった1980年代において異彩を放っていました。

 プレイヤーの分身となる主人公は、戦車の整備工場を営む家庭に生まれながらも、外の世界に憧れを持つごく普通の若者。彼は父親から勘当されるかたちで家を追い出されると、そのまま危険と隣合わせの冒険へ身を投じていきます。

『メタルマックス』でとりわけ重要視されるのは、作中で「戦車(クルマ)」と呼ばれる数々の戦闘車両です。戦車はそれぞれ主砲・副砲・シャシー……などなど、部位ごとにパーツを自由に付け替えられるほか、クルマ搭乗時では戦闘力も大きく変動します。生身だと苦戦する敵キャラでも、戦車であれば問答無用で無双できる場合が多く、爽快感を手軽に味わうことができました。

「各拠点の酒場でさまざまなお酒を飲む」「購入した家具を実家の部屋に飾る」など、細かい要素まで目新しさを秘めていた『メタルマックス』。全体的に異色であることに変わりないものの、ナンバリングやスピンオフ版を含め、同作品は後に10作品以上も関連タイトルが作られる人気シリーズへと成長していきます。2022年には犬型キャラクター「ポチ」を主役に据えた『METAL DOGS』も発売されました。

●桃太郎伝説

 最後にご紹介するのは、ハドソン(当時)が手がけた和風RPG『桃太郎伝説』(以下、桃伝)。もはや説明不要の昔話「桃太郎」に基づいており、野蛮な鬼に苦しむ民衆を救うべく、6歳の子供「桃太郎」が鬼ヶ島へ向かう場面から幕が上がります。なお、本作の開発に携わったクリエイター陣は、いまではパーティーゲームとしておなじみの『桃太郎電鉄』(以下、桃鉄)にも関わっています。

 本作は桃太郎をベースとしつつ、「金太郎」「浦島太郎」「かぐや姫」など、ほかの日本童話もミックスさせながら物語が展開します。くわえて、「勇気の心で悪者を懲らしめる」という勧善懲悪テイストながらも、全編に漂うコミカルな雰囲気が大きなポイントです。また、「貧乏神」や「スリの銀次」といったキャラクターを含め、女性キャラクターと一瞬に湯へ浸かるとして知られる「温泉イベント」など、さまざまな要素が後の『桃鉄』にも受け継がれています。

 本稿で取り上げた『MOTHER』や『メタルマックス』と異なり、純和風の世界観をフィーチャーした『桃伝』。1989年10月にはTVアニメ版の放送もスタートし、「変化テクター」というプロテクターを身にまとって戦う桃太郎の姿が印象的に描かれていました。

(龍田優貴)

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